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第29話 炎上騒ぎによる影響

翌日


「課長、あめちゃんの件、、心配ですね、、」


「うん、、

あんなの酷すぎるよ」


「2人ともどうしたん?」


出社してきた、のんちゃんにネット上での騒ぎを説明する


「そんなんひどすぎや、、」


「だよね、、」


「でも、あめちゃんは、あんなに可愛いのにデブとか言われる筋合いなくない?」


「まー、、そうなんだけど、VTuberは顔バレすると言われたい放題することがほとんどだから、、

勝手に沈静化するのを待つのが1番いいと思う、、

下手に反応するともっと荒れるし、、」


「そっか、、そういうもんなんや、、

こわいね、、」


のんちゃんが自分に置き換えて考えたのか、自分を抱きしめるように腕を組む


「のんちゃんのことは、オレたちが守るから安心して」


「え?う、うん

お願い、します

うち、もう仕事するわー」


のんちゃんは驚いた顔を見せた後、くるっと振り向き自席に向かっていった


「課長、上層部からはなにも?」


「うん、今のところ、、」


トゥルルル


イヤなタイミングで内線の電話がなる

課長がそれを手に取った


「はい

はい、、はい、、

すぐに伺います」


「課長?」


「あめちゃんの件だ、、行ってくる、、」



「どうでしたか?」


課長が3時間くらいしてから帰ってきたので声をかける


「最初、コラボは中止にしないかって話が出て、、」


「そんな!」


「いや、そこは待ってもらった

中止にはならない

ただ、炎上騒ぎが落ち着くまで、動画投稿はしばらく延期ってことになった、、」


「な、なるほど、、

つらいですけど、なんとか首の皮一枚繋がった感じですね、、」


「うん、、悪いけど、新井くん

ディメコネの佐々木さんにメールしてくれるかな

今回の件を説明しにディメコネの本社まで伺おう」


「はい、、わかりました」



ディメコネ本社


オレは課長と2人で今回のコラボは続けさせていただきたいが、

上層部の意向で炎上騒ぎが落ち着くまでは動画投稿と撮影を延期させて欲しい旨を説明した


相手は、広報の二宮さん、佐々木マネージャー、そして、あめちゃんも同席していた


「あ〜

やっぱ、問題になりますよね〜」


大人たちが難しそうな顔をしている中、あめちゃんだけが平然としていた


「でも、コラボ自体が中止にならなくって良かったっす

まぁ1ヶ月もすれば炎上なんて落ち着くんじゃないすか?」


「甘梨、それはわからない

こういうケースは長引くこともあるんだ

あまり、長引くなら夢味製菓さんもコラボ中止の判断をするかもしれない」


佐々木マネージャーがいう


「いえ!コラボの中止は私の首にかけても阻止してみせます!」


結木課長は必死だ


「いやいや〜

推しのためにそこまでするのは、やりすぎっす〜

無職になったら、わたしの推し活どうするんすか?

これからも応援してて欲しいっす」


「仕事やめたって!他の職につけばいいです!

なんとかします!!」


「ん〜、なんかこの人暴走しそうっすね〜

結木さん」


「は!はい!」


はじめて、あめちゃんが結木課長の名前を呼んだ


「応援してくれるのは、嬉しいっす

でも、わたしのせいで仕事やめたら、わたしは悲しいです」


「は、、はい、、

そんな、、私なんかにそんなこと言わなくても、、」


「結木さんがわたしのこと、すごく応援してくれるのは嬉しいっす

でも、人生を破滅させるトリガーにはなりたくないんす

わかってくれますよね?」


「は、はい、、」


結木課長は袖で涙を拭く


「首はかけずに!全力でこのコラボを守ります!」


「はい、それなら大丈夫です

よろしくっす」


そこまで話して、今回の打合せは終わった



ディメコネとのコラボ動画が無期限の延期として告知されたのは、翌日のことだった


その晩、こと様からメッセが入る


メーのこと、少し相談したいので、今度の週末よろしいですか?


もちろんです

ただ、オレは、あめちゃんのこと、正直ニワカなんですが、、

大丈夫でしょうか?


そう、オレは、ひまちゃんや、こと様と比べて、あめちゃんのことは正直そこまで追っていなかった

なので、あまり、あめちゃんのことに詳しくない


大丈夫です

では、いつものカフェに11時にお願いします



週末、いつものカフェには、こと様と、あめちゃんも来ていた


まさか本人も来るとは思っていなかった


「ね〜こと〜

わたしは別に大丈夫っすよ〜」


「いえ、大丈夫じゃありません

ちゃんと相談してください」


「でも、あらあらパイセンに何を相談するっすか〜」


「それは、、なにかこの炎上を鎮静化する良いアイデアがもらえるかもしれないので」


「え〜

そんなん無理っすよ〜

ね〜?あらあらパイセン?」


「えっと、もちろん力にはなりたいですが、今のところ、良いアイデアは、、ないです、、」


「ほら〜

もう待つしかないんすよ〜」


「いえ、みんなで話し合いましょう」


「え〜

じゃあ、カラオケ付き合ってくれるならいいっすよ

歌いたい気分なんすよね」


「はぁ、、わかりました

じゃあ、おじさんも来てくださいね」


「え?」

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