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第19話 VTuberとゲーセンデート

Kanonデビューの数ヶ月前


「やっほー!

まったー?」


「ううん!

ぜんぜん!今来たとこ!」


「あはは!

またテンプレ言ってる!

ひまと会うのが待ち遠しかったのかなー?」


「う、うん

すごい楽しみにしてた」


「、、き、キミって、結構ストレートに言うよね」

ひまちゃんはちょっとバツが悪そうに頬をポリポリしている

頬は少し赤いような気がした


「ま、まぁ!

ひまと会えるんだから当然だよね!

じゃあいこっか!」


「うん!

いこう!」


ひまちゃんが勢いよく歩き出したので、それについていく


「ひま、ボウリングとかひさしぶりー!」


そう、今日はボウリングとかゲームセンターに行くことになっている

まずはボウリングだ


「ところで、ひまちゃん、ボウリングできるの?

スイッチスポーツでは結構あれな感じだったけど、、」


「むー!

あれな感じってどういうことー!

ゲームでのわたしがちょーっと下手だったからって見くびらないでよね!」


「い、いや、まぁ、、」


というのも、ひまちゃんが何度か他のVTuberとコラボしたときに、スイッチスポーツでの対決をやっていたのだが、

ボウリングで勝ったところを一度も見たことがない


あーん!真っ直ぐ飛ばなーい!(泣


というのがいつもの光景だった


「今日は本気だしちゃうんだから!」


力こぶのポーズをしてウインクしてくる


あぁ可愛いなぁ

という感想にすべてを持ってかれ、それ以上言及することをやめた



「あーん!真っ直ぐ飛ばなーい!(泣」


案の定、ひまちゃんはボウリングに苦戦していた


配信と同じ姿を現実に見れて実に面白い

とか思っているのは失礼だろうか


「ははは

なんだろ、力みすぎなのかも?」


「んーむずかしぃよー」


結局、オレもたいしてうまい姿を見せることはできず、1ゲーム目は

オレのスコアが108

ひまちゃんが42

だった


「ふ、ふふふ

なかなかやるじゃないか」


ひまちゃんは悔しそうだ


「まぁ負ける気しないよね」


「なにをー!

これからなんだから!」


少し煽ってみると期待通りの反応をしてくれて面白い

ニヤニヤしてしまう


「む!ニヤニヤして余裕そーですなー!

さすがにおこかも!?」


「あ!いやいや!そんな!

ただ、かわいーなーと思って、、」


「ふ、ふーん

ならべつにいいですけど?」

ひまちゃんはジュースを飲みながら目を逸らしてしまう


「よっし!

次は勝つからねー!」

そういって2ゲーム目を開始した


「あーん!

だめだー!」


「フォームは毎回変えない方がいいかもよ?」


「んあー!そんなこと言われてもわかんなーい!(泣」


とかやっていると、また大差で勝ってしまった


「むむむ、やるじゃないですか

正直あなどっていましたよ、、」


「オレもひまちゃんがゲーム通りのあれな感じで驚きだよ」


「またあれな感じって言ったー!

おこだから!」

ぜんぜん怒ってないことがわかるので、


「ははは」

と笑って答える


「ボウリングでは負けたけど、他ので勝つんだから!

ほら!いこっ!」


「うん!わかった!」


次は併設されているゲームセンターで勝負をするらしい

楽しみである


ゲームセンターではレーシングゲームやエアホッケー、リズムゲームで勝負をした


エアホッケーは余裕で勝てたのだが、レーシングゲームはマリオカートをチョイスされたら惨敗だった

さすがディメコネカップ優勝者である


リズムゲームでは、歌をお仕事にしてるひまちゃんにとっては簡単なのか、高難易度のステージも余裕でクリアしていて、格の違いを見せつけられた


「へっへー!

どんなもんよ!」

言いながらVサインと満面の笑みを向けてくれるひまちゃんに


「さすがだね!」

と拍手をする


「むー!負けたら悔しがれ〜」


いやいや、かわいすぎて無理です

とは言えず

「ははは」

と誤魔化しておいた


「ちょっと疲れたしカフェにいこーかー!」


「そうだね、そうしようか」


オレたちはゲームセンターを後にしようとする


「あっ」


「?どうしたの?」


オレはクレーンゲームの中に

花咲ひまわりのアクリルスタンドを見つけていた


「あーコラボ商品だね?」

小声でひまちゃんが話す


「うん、前から欲しいなって思ってたんだよね」


「えへへ、ホントにひまのこと好きなんだね♡」


「え!

あ、うん、、」

隣に本人がいるのに何言ってんだオレ

恥ずかしい


「じゃあ、取ってみてよ!

クレーンゲーム見るの好きなんだー!」


「うん!やってみる!」


とりあえず500円

なかなか難しい

でも少しずつズレてきてる


「結構むずかしそーだねー」


「いや、もうちょいでいけるはず、、」

結局1800円かかってなんとかゲット


「パチパチパチ

おめでとー!」


「うん!ありがと!

飾るのが楽しみだよ!」


「そっかそっか♪」

ひまちゃんは上機嫌だ


オレたちはそのままの流れでゲームセンターと同じビルのカフェに行くことにした


「あ!ちょっとひまコンビニ寄ってくから先に入ってて!」


「?うん、わかった」

なんだろう?なにか買うんだろうか?


言われるがまま先に店内に入り席に案内してもらう

隣との距離に余裕がある小洒落たカフェであった


すぐに、ひまちゃんが入り口に現れたので、手を振って席に招く


「じゃあ何かテキトーに頼もっか!」


「うん、そうだね」


オレたちは店員さんを呼んで飲み物を頼む


店員さんが去ったあと、すぐにひまちゃんが

「さっきのアクスタかして!」

と言う


「え?うん、いいけど」


アクスタを渡すと

カバンからゴソゴソと新品のサインペンを取り出す

袋を破りながら


「ひまのサイン書いてあげる♪」


「え!?

ホントに!?」

前のめりになってしまう


「い!いや!

でもそれは!ルール違反というか!

花守りとしてなにか越えちゃいけないラインな気がする!」


「あははっ!

真面目すぎ〜

ホントはほしぃくせに〜」


「そ!そりゃ死ぬほど欲しいけど!」


「じゃあいいじゃん♪」


「いや!でも!」


「バレないよ?」


「たしかに、、で、でも、、」


「、、いらないの?」

悲しそうな顔をさせてしまう


「いります!!!」

力強く答える


「えへへー!最初から素直になりなよー!」

満面の笑みを浮かべる


あっ、演技だったか

まんまとひまちゃんの流れにのせられたが、サインをしてくれるひまちゃんから目を離せない

夢のような光景だ


「はい♪どーぞ♡」


「う、うん、ありがとう」

やばい、泣きそうだ


「なにウルウルしちゃって〜(ニヤニヤ

泣いちゃうのかなぁ〜?(ニヤニヤ」


「泣きませんが!?

ですが、家宝にさせていただきます!」


ははー!

とアクスタを両手で掲げながら頭を下げる


「うむ!くるしゅうない!

あははっ!」


ひまちゃんも楽しそうだし

オレも家宝を手に入れることができて幸せだ


花守りとして御法度を犯したような気がするが考えないようにしよう



しばらく、ひまちゃんと楽しく会話して、Kanonの話題になった

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!

ぜひよろしくお願いします!

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