第147話 怪獣襲来再び
みんなと合流してからは、別のプールで遊んで、お昼ご飯をプールサイドに隣接されたレストランで食べて、また遊んで、という感じだった
ちなみに食べたのは焼きそばとポテト、遊んだ後の身体に塩分が染み渡った
スパリゾートHakoneは、温泉プール、というだけあって、
屋外にはお風呂と同じくらいの温度のプールがあった
遊び疲れたオレたちは、そこで少しだけのんびりと湯に浸かって、そろそろ旅館に戻ろっかということになり、更衣室に向かう
「あめちゃん!!やっと見つけた!!」
その道すがら、佐々木さんがオレたちを見つけて駆け寄ってきた
「あ、おつっす〜
もう出るので行きますよ〜」
「へ?そうなんですか?えっと、みなさん、無事ですか?」
「あはは!ひまたち遊んでただけだよー?」
「そ、それはそうなんですが、あの人に変なことされませんでしたか?」
「あの、佐々木さん、おにい、、新井さんは紳士的な方ですよ?」
「で、でも、、先輩たちが、、」
「あめちゃん!ちゃんと足止めしました!
褒めてください!」
「はいはい、よちよち」
「くぅー!生き返るー!これこれー!」
女性陣は、そういえば来ていた2人と合流して更衣室への入口に消えていった
それを確認してオレも着替えに向かう
あー、、めちゃくちゃ楽しかったな
オレは色々とハプニングがあったことも思い出しながら、みんなとの楽しい思い出を脳に刻み込んでいた
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温泉プールから出て、旅館に戻る途中、
ひまちゃんが温泉饅頭を買おうとして、こと様に止められていた
「この後ご飯なんだからダメです」
「えー!一個だけ!一個だけだから!」
「ダメです、晩御飯食べれなくなりますよ」
という、完全に親子のそれであった
オレたちはニコニコとその様子を見守った後、えんえんしてるひまちゃんをなだめて旅館に戻る
もう太陽は赤くなってきていた
旅館の晩御飯なにがでるんだろー
と豪華な食事を想像しながら旅館の自動ドアをくぐる
「あ!新人!それにのんちゃんも!
今日は誘ってくれてありがとーねー!」
「は?」
母親がいた
旅館のロビーに
「あ、おばさま、いらっしゃいませ
無事に着いて良かったです
今日もお綺麗ですね」
「あらまー!のんちゃんはホントにいい子ね!おばちゃんはのんちゃんが大好きよ!」
「ありがとうございますぅ」
「ねー!あんたたちいつ付き合うのよ!
ねぇねぇ!」
「、、、」
母さんに詰め寄られて、オレは思考停止する
「あらとさんあらとさん、その方ってあらとさんのお母さんなのー?」
頭の整理がつかずフリーズしていると、
オレたちの後ろからひまちゃんが顔を出す
「あらー?あらとさん?
って、そちらの可愛らしいお嬢さんはどなたなのかしら??」
かあさんは不思議そうな顔をしてる
「あらあらパイセンのお母さん?
あ〜、はじめましてぇ、わたし、あらとさんの彼女候補の、、栗田芽愛里です♪
夢はあらとさんのお嫁さんです♪」
、、、おわった
「お、お嫁さん??」
かあさんの頭の上にはてなマークが見えた
「おにいさん、こんなところだと迷惑になりませんか?」
「おにいさん?私、こんなに可愛い娘、産んだかしら??」
かあさん、、、今すぐにでも、ずた袋に入れて自宅に郵送したい
「おにいさん??どうかしたんですか??
はぁ、、
あの、はじめまして、おにいさんにはお仕事でいつもお世話になっています
神崎琴葉と申します」
「あらご丁寧に、新人の母です」
「ここだと出入りの邪魔になりますので、そちらのソファに移動しませんか?」
「あら!たしかにそうね!いきましょいきましょ!」
「、、、」
「フリーズしてても誰も助けてくれへんからなぁ」
「、、のんちゃん、、なんてことを、、」
「大袈裟やなぁ」
「大袈裟じゃないやろがい」
「まぁまぁ、うちにアドバンテージあるの気持ちええわぁ」
「どういうことやねん」
「ええから、あっくんも行くで〜」
オレは行きたくもないかあさんの元へ連行される
オレの目の先には、かあさんが、ひまちゃんとあめちゃん、こと様に接待されてはしゃいでいる姿が見えた
あそこに混ざるのか、、今から、、
地獄、、
そういえば課長と佐々木さん、リル姫がいない、、まぁいいか、どうでも、、
オレは死んだ魚の目をしながら、みんながいるソファに着席させられた




