第144話 流れるプールで流されたい
まずは、ひまちゃんの希望通り、流れるプールに入る
温泉プール、というだけあって、あったかかった
「わぁーい!流れるよー!あらとさーん!」
ひまちゃんが平泳ぎしながら近づいてくる
「だねー!でも、人多いからぶつからないように注意してね?」
「うん!なら、手繋いでもいい?」
「え?」
「だめ?」
上目遣いでじっと見つめられる
「ぜ、ぜんぜんだめじゃない、、」
「わぁーい!」
ぎゅ
っと、ひまちゃんに右手を握られる
「なんすか〜?じゃあ、わたしはこっちっす〜」
そこに左腕に抱きついてくるあめちゃん
当然、その大きなお胸が腕に食い込んでくる
「あ、あめちゃん、、ちかすぎ、、」
「そんなことないっす〜、いつもこれくらいっす」
そんなわけあるかい
「あー!じゃあひまも!」
あめちゃんをみて対抗心を燃やしたのか、ひまちゃんが右腕に抱きついてきた
「あわわわ、、」
オレは両腕に伝わる柔らかいものの感触に理性が飛びそうになる
しかし、なんとか踏みとどまっていた
「、、はぁ、だから水着はイヤなんです、、
もげればいいのに」
「せやなぁ、、チチだけが女の魅力じゃないっていうのに、、」
「なんか、、こんなことで気が合うのは虚しいです、、」
「せやなぁ、、」
「はわわわ、、わたしも、、おむねを、、」
リルがおずおずとおにいさんに近づこうとする
「やめなさい」
「はう、、」
とりあえず止めておいたが、この子の暴走はいつ終わるのだろうか
「次はスライダーいこーよー!」
流れるプールで一周流れたあたりで、ひまちゃんが提案する
「いいっすけど、2人乗りのペアはわたしが決めますね
わたしとあらあらパイセンがペア
あとの人はテキトーに組んでくださいっす」
「そんなのだめー!
ひまもあらとさんと乗りたい!」
「もう、、順番に乗ればいいじゃないですか、、」
「それだー!」
「むー、まぁそれで妥協してあげるっす」
ひまちゃんがビシー!っとこと様を指差し、
あめちゃんが腕を組みながら ふてくされていた
「ひまちゃん、人のこと指差したらあかんでぇ
おばけに指とられてまうからなぁ」
「えー!?ごめんなさーい!」
また、のんちゃんがテキトーなことを言っている
「もちろん、うちとも乗ってもらうからなぁ?
覚悟しとき?」
、、、なにを?
と、いうことで、オレはみんなと順番にスライダーに乗ることになった
「ジャンケン!ポン!」
「私が1番ですね」
「うちが2番や」
「むー、ひま3番かぁ」
「なるほどっす、オッパイの大きさ順番ですね」
「はぁ?ぶちころすわよ?」
「あっくん、なに見とるんや??」
「、、、」
なにも見てないのに絡まれる
オレは無言でそっぽを向いた
「あ、あにょ、、わたしも、、」
「リルはダメっす〜
あらあらパイセンにアピールしたいなら、ちゃんと告ってからにしてくださいっす」
「こ、、こく?」
「そうっす、でも、かわいそうなんでわたしが一緒に乗ってあげるっすよ
いきましょー」
「あ、あにょ!?、、こ、告って??」
あめちゃんがリル姫の手を引いてスライダーに向かう
オレはその様子を見てから、最初のペアのこと様の方に目線をやった




