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第143話 温泉プールで水着回

ソワソワ、ソワソワ


オレはササっと水着に着替えて、みんなが来るのを待っていた


「冷静に、冷静に、

ジロジロ見ない、ジロジロ見ない」


そう、ブツブツと自分に言い聞かせる

そこに


「あ!あらとさーん!おまたせー!」


天使が舞い降りた


タタタッと手を振りながら駆け寄ってくるひまちゃんは、

白ベースにひまわりの模様が入ったビキニを装着していた


そして走るもんだから、それはもう、揺れていた、、なにがとは言わないが、、


ひまちゃんの水着は、上はひまわり柄だけど、下は黄色一色だ

ビキニのサイドには紐がぶら下がっていて、それを引っ張ったらどうなってしまうのか嫌でも想像してしまう


そして、いつもはおろしている髪を今日はポニーテールにしていた

ポニテ、ポニテである

ひまちゃんのキレイな髪が黄色のシュシュでまとめている


天使だった


「あれ?あらとさーん?おーい?」


「はっ!?

めっちゃ!かわいいです!えっと!モデルさんみたいです!」


「え?

えへへ///

ホント?この水着ね、あらとさんに見て欲しくて用意したんだ♪

だからね、ひまとっても嬉しい!」


「そ、そうなんだ、、」


オレのために、、

そう思うとドキドキがさらに大きくなった

オレのためにこの水着を、、

ゴクリ、、


「ひま先輩〜、抜け駆けはダメっす〜」


後ろからペタペタとあめちゃんが歩いてきた


おぉぉぉ、、


声には出さずに歓声をあげる


「どうすか?パイセン?

うふーん♡」


セリフもあれだが、なんだか古臭いセクシーポーズを決めるあめちゃん


しかし、オレは突っ込めない、可愛すぎるからだ


あめちゃんは、ピンクベースに白い水玉のフリルがたくさんついたビキニを着こなしていた


下には短いスカートのようなフリルがついていて、そこから覗く三角形はなんだかエッチで、

上は上であめちゃんのご立派なものが存在をこれでもかと主張していた


「ごくり、、」


「ほら〜、パイセンはオッパイ派なんすよ〜

ひま先輩には負けませんよ〜」


「やーん!あらとさんのえっちー!」


「はっ!?見てない!?見てないよ!?」


「どこのことすかー?ぷぷー、むっつりパイセン♪」


クソガキがここぞとばかりに近づいてきて、胸を強調しながら、からかってくる


「や、やめなさい、、」


「いやでーす♪」


あめちゃんはニヤけ顔だ

嬉しそうでなによりだが、これ以上は目のやり場に困る


「メー、、あんた、、下品よ、、」


「はわわ、、」


あめちゃんに絡まれていると、そこにこと様とリル姫が現れた


こと様が着ているのは、

白ベースに青色の花柄で、同じ柄のパレオがついている水着だった

パレオは少し透けているデザインで、見覚えがある


「あ、その水着って、あのときの?」


「はい、せっかくおにいさんに選んでもらった水着ですので、、

あの、どうですか?」


「うん、似合ってる、完璧」


「そ、そうですか?それなら良かったです」


こと様は片手で自分を抱きしめるようなポーズで目を逸らしてしまった


なんだかその仕草でオレまで恥ずかしくなる


「あ、あにょ、、」


「ことちゃんの水着選んだって?なんの話や?あっくん?」


「およ?」


後ろから知ってる声で話しかけられる

振り返るとのんちゃんがいた


「むむ、いつの間に背後を、おぬしやるな」


「ふざけてへんで、なんとか言ったらどうや?

感想とか」


「感想?」


「うちの水着や」


「なんというか、、え、、」


「え?」


「えーっと、セクシー、、ですね?」


「せ、セクシー?」


のんちゃんの水着は、ビキニタイプではあるのだが、

首にクロスに巻き付くようなデザインのもので、

その片方が青、もう片方が白色の布がクロスしていた

そして、胸元は大きく開いている


下はシンプルな白ビキニだ


なんというか、配色がレースクイーンみたいだと思った


「セクシー?え?かわいいんじゃ?

もしかして、、また、すみーのやつ、、」


あ、ルームメイトの林原さんが選んだのだろうか


「かのちんも面白いスケベ女っすね」


「スケベ女!?なんやそれ!心外や!」


「メー、Kanonさんも、あんたにだけは言われたくないわよ」


「あ、あにょ、、」


みんながやいのやいのやってるところに、リル姫が再び話しかけてくる

く、自然な流れでスルーできたと思ったのに


「わ、わたしは、、どうでしょう、、」


「えー、、似合ってますよ」


とりあえず無難に答えておく


リル姫は、レンタルした水着らしいのだが、白と黒のチェック柄のワンピースで、肩が大きく露出するようなデザインだった


そのデザインのせいもあってか、お胸の主張がすごい

これ、、あめちゃんと同じくらいあるんじゃなかろうか、、


「パイセン?」


「へ?なにかな?」


「わたしの"なら"

たくさん、見ていいですからね?」


「は、はい、、」


ニコニコしてるが、なにか圧を感じる


「や、、やった、、」


リル姫はリル姫でなにか手応えを感じているようだ

それは困る


「えーっと、あとは佐々木さんと課長だよね」


「あー、あの2人は別行動っす」


「え?そうなの?」


「はいっす、結木っちに佐々木っちを足止めさせてるっす

邪魔なんで」


「お、おおう、、

でも、課長イヤがってなかった?」


「イヤがってましたけど、バスでなんでも言うこと聞くって言ってたんで、その対価っすね」


「なるほど」


それでも課長がすんなり言うことを聞くとは思えないが、

あめちゃんのことだ

何か脅し文句を使ったのかもしれない


例えば、

あー、言うこと聞かないならLINEブロックしちゃおうかな〜

みたいな


「ねぇねぇ!!みんな揃ったならあそぼーよ!!

ひま流れるプールで流されたい!」


「あ、うん!わかった!いこっか!」


「流されたいって言うてる人はじめてみたわー」


「ひま先輩は天然ですから」


「ゴーゴー!」


ひまちゃんを先頭にみんなで流れるプールに向かう


楽しい楽しい温泉プールタイムの始まりだ

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