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第140話 旅行のバスの中といえばトランプだよね

2泊3日の箱根温泉旅行


参加者

 夢味製菓から

  オレ、のんちゃん、結木課長の3人


 ディメコネから

  ひまちゃん、こと様、あめちゃん、二宮さん、佐々木さん、リル姫とおばあさん、の7名


合計10人での旅行となった


今はバスの中、目的地の箱根温泉に向けて高速道路を走っている


「あっくん、朝ごはん食べた?」


「食べてないー」


「なら、サンドイッチ作ってきたからよかったら食べぇ」


「ホント?ありがとー、のんちゃんはいい奥さんになるなぁ」


「、、うちがなるとしたら、あんたの奥さんや」


「、、、」


軽口のつもりだったのに、強力なカウンターをくらい黙ってしまう


「イチャイチャしないでください」


「そうだよー!!ねぇねぇ!ひま、あらとさんの隣がいい!!」


後ろからこと様とひまちゃんが話しかけてくる


オレ達が乗っているマイクロバスは2名席が6列、1番後ろに3名席、という構成で、

1番前の列にはオレとのんちゃんが座っていた


その後ろがこと様とひまちゃんだ


さらに後ろにあめちゃんと課長、

佐々木さん、二宮さん、

リル姫、おばあさん、

という感じに座っている


「ひまちゃん、乗車中はシートベルト外したらあかんよぉ

外したら逮捕されてまうからなぁ」


ひまちゃんが今にも立ち上がり、のんちゃんに席を交換しろ、と言いそうな勢いだったからか、

のんちゃんがテキトーな嘘を付く


「えー!?そうなのー!?

ひま外さない!」


「ひまちゃんはおもろいなー

はい、あっくん、サンドイッチ」


「はむっ」


のんちゃんが、手作りサンドイッチを口元に持ってきてくれるので、そのままかじりつく

好物のカツサンドだ、美味い


「なんか、Kanonさんの嫁ムーブ、ムカつきますね

あ、ひま先輩、さっきの嘘ですよ」


「自分のお箱の料理とられたからって嫉妬ですかぁー?ことちゃん?」


「はぁ?」


「えー!?うそなのー!?Kanonちゃんひどいよ!」


やいのやいの


「み、みんな、おひついへ、、もぐもぐ」

うみゃい


「おにいさんは、食べ終わってからしゃべってください

お行儀悪いですよ」


「あーい」


「ねぇ!トランプしよーよ!トランプ!

持ってきたんだー!

じゃじゃーん!」


オレが食べ終わるのを待たずに、トランプを持ったひまちゃんの手が座席の上から伸びてきた


「ずるいっす〜

わたしもやりたいっす〜」


あめちゃんがひまちゃんの後ろから顔を出し、話しかけてくる


「あめちゃんは私と熱いトークしてくださいよー!

してくれたらなんでも言うこと聞きますからー!」


「はぁ、、対価を求めるんすか?

このあめだま様に?」


「ご、ごくり、、しかし、拙者もちゅぱかぶらの前に1人の人間、、ご褒美はいただきたい、、」


「はぁ、わかったっすよ、、

わたしは遠いのでトランプはパスで〜」


と、いうことで、4人でトランプをすることになった


座席が前を向いてるのでやりにくいが、できないことはない


まずはババ抜きからやることにした


「あーん!」


ババを引いたのだろう、ひまちゃんが大きな声を出す


「ひま先輩、さすがにそれはわかりやす過ぎます、、」


「あ!そうだよね、ポーカーフェーズポーカーフェーズ、、」


「フェイスね、ポーカーをするときの顔だから、フェイス」


「なにー?あー!!わぁーい!」


ツッコミながら、オレがひまちゃんから引いたのはババだった


「ひ、ひまちゃん、、

これってオレも不利なんじゃ、、」


「せやろなぁ、これババ?」


のんちゃんがオレの手札を1枚摘んで聞いてくる


「ちがうよ?」


「そうみたいやな、ごちそうさん」


スッとババじゃないカードをとられる


「なんでやねん!!」


「あっくんもわかりやすいからなぁ」


「私からしたら皆さんわかりやすいです」


という、こと様の宣言通り、何回戦か遊んだババ抜きでは、こと様が上位を独占、のんちゃんも次に強かった


「あーん!2人ともつよーい!」


「ひまちゃんは弱すぎなんよ」


「あらとさん!ひどーい!」


「いやいや、むしろ、巻き込まれたオレのセリフだよ」


「むー、、死ぬときは、一緒だよ♡」


「どきどき、、」


「なんでそれでドキドキできるねん」


「ホントそうですね、どうかしてますよ」


のんちゃんとこと様がジト目を向けてくる


「、、次は大富豪にしよ!こと様、運は終わってるし!」


「な!?終わってませんよ!!」


「たしかに、ことちゃんはヨットとかめちゃ雑魚だもんねー!」


「雑魚いうな!です!」


「へー、頭はいいのにかわいそうやなぁ

どんまいや」


「なんかイラつきますね、、」


「まぁまぁ、真偽はすぐわかるから」


大富豪をはじめると、こと様は惨敗、ひたすら大貧民で、

爆運のひまちゃんにカードを吸われ続けた


「へっへー!!またひまの勝ちー!!

ことちゃんにもらったカードでことちゃんをボコボコにしちゃったー!!」


「ひま先輩、、好きだけど、しばきたい、、」


「その気持ち、よぉわかるわぁ

天然ってしばきたくなるんよなぁ」


「2人とも怖いねー?癒されるじゃん」


「こわーい!!

でも、あらとさんが喜んでるからノーダメー!!いえーい!」


そんな感じでトランプを楽しんでいると、1時間と少しで温泉街に到着した


川を挟んで旅館がいくつも建ち並び、いたるところからもくもくと湯気が立ち昇っていた


「わぁー!温泉だー!ひま観光したい!」


「まずはチェックインやでぇ」


騒いでいるひまちゃんをなだめていると、すぐに旅館についた

みんなで、バスを降りる


立派な旅館だ

外観は10階近くありそうな立派なビルだが、バスが停まったロータリーは和風に仕上げられており、赤いカーペットが入口まで敷かれていた

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