第124話 VTuberとのカラオケデートはオタクの夢
「あらとさんは猫ちゃんに好かれやすいんだね!」
「あはは、そうなのかな?」
「そうだよー!ボスくんも触らせてくれたし!ほかの子もあらとさんにはイヤそうにしなかったもん!
ひまのときは慣れるまで大変だったんだからー!」
「ふふ、ひまちゃんはちょっと元気すぎるからかもね?」
「えー!そうなのかなー?
でも!今はみんな触らせてくれるから満足なのだ!」
「そっかそっか!」
ニコニコと楽しそうに猫cafeでのことを語るひまちゃんとお昼ごはんを食べる
オレたちは、猫cafeから出て、わりと近くにあった、アメリカンテイストなハンバーガー屋さんに来ていた
「ここのハンバーガー美味しいね!オレ、こういう本格的なのはじめて食べたよ!」
「だねー!はじめて来たけど、いいお店だったねー!」
オレたちはチーズハンバーガーのセットを頼んだのだが、
肉厚のハンバーグにたっぷりとチーズがかけられていて、マックとはだいぶ違う、本格的なハンバーガーを味わっていた
ま、もちろん値段はマックよりだいぶ高いけど
「まだまだ時間あるけど、どこいくー?
ひまはねー、夜になったら行きたいところあるんだけどー
それまではあらとさんが行きたいところに付き合うよ♪」
「あ、そうなんだ
うーん、どうしようかな、、」
ひまちゃんと行きたいところ、行きたいところ、と考える
「あっ、、」
すぐに思いつく
「思いついた!?なになにー?」
「えーっと、花守りとして、すごく贅沢なお願いなんだけど、、」
「うんうん!いいよいいよ!なぁにー?」
「ひまちゃんと、カラオケに、、行きたいです、、」
「カラオケ!もちろんいいよー!
でも、なんで贅沢なお願いなのー?」
キョトンとするひまちゃん
「そりゃ!だって!カラオケにはひまちゃんの曲もあるわけだし!
それを生で聞こうとか、、そんなこと考えちゃって、、
なんかずるいかなって、、」
「そんなことないよー!あらとさんのためなら、なんでも歌うよ♪」
「あ、ありがと、、」
1ファンとして、推しのオリジナル曲を生歌で聞こうという禁忌に触れようとしているのだが、
ひまちゃんは優しく了承してくれる
以前、ディメコネ本社でワンマンライブをやってもらったことはあったが、あのときは、あめちゃんやこと様も乱入してドタバタしてしまった
なので、カラオケでじっくりと聞かせてもらうのははじめてである
「それじゃ!ご飯食べ終わったらカラオケいこー!」
「うん!ありがと!すごい楽しみ!」
こうして、カラオケに行くことに決まった
ハンバーガー屋さんから駅の方に戻っていくと、カラオケ屋があったので、そこに入る
フリータイムで入ることにした
「おお、なんだか、広い部屋になっちゃったね」
「だねー!パーティルームだー!」
オレとひまちゃんが案内されたのは、10人以上が入れるような大きな部屋であった
前の方にはステージとスタンドマイクまである
「じゃあ!どれ歌ってほしいか教えてー?」
「ホントにいいの?」
「もちろんだよー!」
「じゃ、じゃあ、、これを、、」
ピピピっとカラオケのタッチパネルを操作して、ひまちゃんのオリジナル曲を表示させる
「うん!わかったー!
じゃ!歌うよー!」
ピッ、っとひまちゃんは予約ボタンを押して、タタタっとステージに走っていった
「いえーい!」
スタンドマイクを握ってピースをするひまちゃん
はっ!?ペンライト!ペンライト!
キョロキョロと周りを探すが、もちろんそんなものはない
あ!これでいいか!?
オレは部屋に備え付けてあったマスカラとタンバリンを両手に持った
曲が始まる
ひまちゃんが歌い出すと、オレは控えめにマスカラとタンバリンを振った
ひまちゃんはその様子をおかしそうにしながらも、たっぷりとその美声を披露してくれた
簡単な踊りまでつけて
「ううう、、しゅごい、、生歌だぁー、、」
「えへへー///
そんなに喜んでくれると、ひまも嬉しいなー!
次は一緒に歌お?」
「う、うん、、じゃあ、、」
ひまちゃんにお誘いいただいたので、マイクをとってディメコネの全体曲を一緒に歌わせてもらう
ひまちゃんといると楽しいなぁ
2人でマイクを握って歌っていると心の底からそう感じることができた
そんな幸せな時間はあっという間にすぎて、夕方になる
「そろそろ出よっか♪」
「うん!ありがとね!すごく感動した!」
「えへへ♪またこよーね♪」
「うん!」




