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第111話 負け犬ボイス提供いたします

「もうそろそろ、やろやぁ

うち、あったまってるからなぁ」


「血の気が多い人ですね

いいですよ、やりましょう

まずは、ハンデなしの普通の試合です」


「やったるでー!」


「あ、後攻はお譲りしますよ

後攻の方が有利、どやぁぁ、の方」


「そ!それは!うちのスタッフAが言ってたから!」


「はいはい、どうぞどうぞ

私はもう打ちましたよ?」


「え?あ、じゃあ!ここ!」


「考えて打ってます?」


「打っとるわ!あたりまえやろ!」


「そうですかねー」



「な、なんでや、、」


第1試合終了

画面上は、ほぼ黒一色だった


のんちゃんは白

つまり、こと様の圧勝だ


「だから、考えて打ってください」


「打っとるもん、、」


「あれ?もう戦意喪失ですか?

意外とメンタル弱いですね、つまらない」


「ま!まだまだ!」


「では、第2試合にいきましょう」


「今度は負けへんから!」


そして、2試合目のオセロが始まった


「では、どうぞ、最初の5手は選んでください」


「じゃ!じゃあ!ココ!」


「ココってどこですか?隣にいるわけじゃないんですから

はぁぁ、やれやれ」


「む、むかつく、、

えっと、、右から4つ目の上から3つ目!」


「はいはい」


そして、試合は進む


「なんでや、、ウソやろ、、」


こと様の勝利


「弱すぎませんか?ハンデもあげたのに、恥ずかしくないんですか?」


「、、うぅぅ」


「あれ?泣きます?もしかして?」


「泣いてへん!」


「そうですか?

それじゃあ、最後に私は目隠ししますので、一手打つたびに場所教えてくださいね」


「わ、わかった、、」


「あらあら、声に自信がなさそうですね?

まさか、目隠しした私に負けるなんて、

まさかまさか!

そんなこと、ないですよねぇ?」


「あ、当たり前や!うちのことどんだけ舐めてんねん!」


「まぁ、別に舐めてはいませんよ

ただ、Kanonさんが弱すぎるだけです」


「そんなことない!」


「んー、なら、これで私が勝ったら、ちゃんと

”私は負け犬です、ワンワン”

って吠えてもらいましょうかね?」


「な!なんでうちがそんなことせんといかんの!?」


「え?だって負けないんですよね?」


「も、もちろんや、、」


「あら?さっきまでは威勢が良かったのに、、ちょっといじめすぎましたかね?

もっとハンデ欲しいですか?」


「い!いらへん!ほら!さっさと始めるで!」


「はいはい

それでは目隠ししまーす

タオルを巻き付けますね」


すると、こと様の3Dモデルの目が閉じた

目を認識しなくなったからだろうか


「よーし!今度こそ!今度こそ勝つんや!

うちはできる子なんや!」


のんちゃん、、かわいそうな子、、

オレは両手を合わせて、のんちゃんの冥福を祈った



「ま、まけた、、目隠ししてる相手に、、」


「ふぅ、さすがにちょっと疲れました

でも、余裕でしたね」


「バケモン、、なんでこんなことができるんや、、妖怪なんとちがうん、、」


「失礼な人ですね、普通に頭の中で覚えてプレイしただけです」


「き、、」


「き?なんですか?」


「キッモ、、」


「、、ムカつく負け犬ですね

ほら、はやくワンワン言ってください」


「いやや!!」


「Kanonさんに拒否権はありませんよ?約束したじゃないですか?」


「そんな約束してへんもん!」


「ん〜、じゃあ、コメント欄の皆さんに聞いてみましょうか?」


「え?どういうこと?」


「だから、Kanonさんが負け犬ボイスを提供するかどうか

あ、せっかくなのでアンケートとりましょう」


「ちょっ!勝手なことしんといて!」


「Kanonさんのリスナーさんってお名前なんでしたっけ?」


「な、名前?そんなんないけど、、」


「それはよくないですね

私だと洲宮組、メーだとちゅぱかぶら、ひま先輩は花守りっていうリスナーネームがあるんです

Kanonさんもつけないと」


「た、たしかに、それはそうやけど、、」


こと様は突然話題を逸らしたかと思うと、のんちゃんに気づかれないうちにアンケートを開始した

のんちゃんがおどおどしてる間に、負け犬ボイス賛成の票がドンドンと増えていく


さらっと、のんちゃんの隙を突いたのだ

なんて恐ろしい子なのだろう


「ん〜、それじゃ、

後攻が有利どやぁぁ、から取って

ドヤヤとかどうですか?

京都弁っぽくもあって可愛くないですか?」


「いやや!かわいくない!」


「ほら、いやや、って、どやや、と似てるじゃないですか」


「なんやそれ!もっといい名前にして!」


「ん〜、では、Kanonさんは歌姫なので、姫を守るナイト的な感じがいいですかね?」


「そ、それええやん」


「なら、ドヤナイトで」


「ドヤをいれんといて!」


「ぷっ、ちょ、、自分で言って、面白いです、、」


「なにわろてんねん!」


「いいツッコミですね、気持ち良くなってきました

あ、アンケートの結果でましたよ」


「え?アンケート?」


「えーっと、負け犬ボイス賛成が95%、優しい反対票が5%、という結果です」


「は、はぁ!?ウソやろ!

みせてみぃ!

、、ホントや、、ひどい、、なんでや、、」


「じゃ、ぷぷ、、あ、すみません、セリフ、ディスコで送りますね」


「セリフ?、、」


のんちゃんがしょんぼりしてると、こと様からメッセージが届く


「な!?こんなん読みたない!」


「いいんですか?1万人のリスナーさんの要望なんですよ?」


「うっ、、」


チラっ


のんちゃんがオレと課長を見る

助けを求めてるのだろう


ごめん、そう思いながら、

言いなさい

ホワイトボードにそう書いて、のんちゃんに見せる


「うぅぅ、、」


「準備できましたか?」


「はい、、」


「それでは、BGMきりますね

はい、どーぞ」


「、、」


「はやく」


「はい、、

、、くぅーーん、、うち、負けちゃったワン、

こと様は強いワン、、さ、さからって、ごめんなさいだワン、、

もう、反抗しないから、、

いじめないでほしいワン

ワンワン!ワオォーーン!!」


「は、はい、、くっ、、はは、、

はっ

はい、、ありがとうございしゅ、、ました、、ぷっ!」


「あんた、サイテーや、、」


「面白すぎ!Kanonさん面白すぎです!

ひま先輩よりいじめがいがあるかも!」


「なんなんやあんた!ドS!サイテー!

いじめっ子!」


「あらあら、また反抗して、他のゲームでもわからせてあげましょうか?」


「望むとこや!次は負けへん!」


「いいでしょう、かかってきなさい」


そして、もうしばらくコラボは続く

コメント欄は大盛り上がりだ

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