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第100話 入院&修羅場

「はい、あーん」


「あ、、あーん、、」


「はい、お水」


「う、うん、、」


「お口ふきましょーね」


「あ、ありがと、、」


「、、、

なんなんすか?これ」


「えっと、、」


「あめちゃんこそなんなん?うち、あっくんの看病で忙しいんやけど?もう帰ったら?」


「はぁ?」


「、、、」


ガラガラ

病室の引き戸が開く


「おにいさん、ご飯持ってきました、、よ?」


バタバタバタ!!


「あらとさん!死なないでー!!、、あれ?」


「、、、」


オレは病室でとても気まずい空気を味わっていた


オレの横で、オレの食事の世話をしてくれている のんちゃん


正面のパイプ椅子にしかめっ面で腕と脚を組みながら座っている あめちゃん


扉の前に手提げ袋を両手で持った こと様と


走ってきたのだろう、汗をかいているひまちゃん


4人の女性が目の前にいた


「、、、」


「なんですか?この状況?」


こと様が最初に口を開いた


「ご飯中なんやけど?」


「そうなんですか?私も持ってきたんですけどね」


「そうなんや、でも、今日の分は足りてるから、お持ち帰りください」


「はい?なんでですか?夜の分は私のを食べてもらいます」


「だから、うちが全部用意してきたんよ」


「そんなの知りません」


「あ、あの!」


睨み合ってる2人を見て黙ってはいられなくなる


「なに?」

「なんですか?」


2人に睨まれた

こわい、、


「両方食べさせていただきます!

ありがとうございます!」


ベッドの上で大きく頭を下げる


「、、、」

「、、、」


2人はまた見つめ合った


「、、でしたら、いいです」

「うちのだけでええのに、、」


「なんですか?」


「なんでも?」


な、仲良くして欲しい、、


「かのちん、いつ帰るんすか?」


「帰らへんけど?」


「はい?」


「うち、今日は泊まるから」


「いやいやw 迷惑で草w」


「あっくん、うち迷惑?」


「え!?、、そんな、ことは?」


「おい、すけこましやろー」


「ご、ごめんなさい、、」


「はぁ、昨日あんなにチューしたのに、、」


「どういうこと!?ひま聞いてない!!」


「メー!あんた何したの!」


「あっくん!!」


「、、、すぅーーーー」


深く息を吐く

そして、目を閉じた


私は貝、なにも聞こえない、地球と一体になる

さすれば、全ての悩みは解決されるであろう


目を開ける


あめちゃん以外の3人に睨まれていた


あめちゃんはニヤついている

く、クソガキめ、、


「あの、お見舞い、ありがとうございます」


話題を変えてみる


3人はムッとした


「こちらが、原因でございます」


右手を上に上げる


すると、心配そうな顔に変わってくれた

ずるだ

ずるいことはわかっていた


でも、一旦落ち着いてもらうにはこれしか思いつかなかった


「それ、痛いの?」


ひまちゃんが近付いてきて、オレの右手を観察する


「ううん、もう全然気にならないよ」


「そうなの?なら、いいのかな?えっと、明後日には退院するんだよね?」


「うん、手術したから一応3泊はして、そのあと昼には退院の予定」


「そっか、、何か困ったことがあったら、なんでも言ってね?

ひま、あらとさんのためならなんでもするから」


「あ、ありがと」


なんでも、というワードにドキドキする


「ご飯、冷蔵庫に入れときますね」


こと様が病室の冷蔵庫にタッパーをいくつか入れながら声をかけてくれる


「あ、いつもありがとね!」


「いつも?」

「いつも?」


「、、、すぅ」


「いえいえ、おにいさんの大好きな!

何度も食べてもらった!

料理をいくつか持ってきましたので、楽しんで食べてください」


「ことちゃん、、

それに、あめちゃんも、、

ひまは、、」


ひまちゃんは複雑そうな顔をしている


「というか、なんでディメコネの3人があっくんのお見舞いにくるん?

随分おモテのようで?

あっくん、あんたなんなんや?」


のんちゃんはブチ切れそうだった

さっきまでは天使のように優しかったのに、今は鬼の形相だ


「はぁ、かのちん、自分で答え、言ってますよ」


「どういう意味や?」


「あらあらパイセンはモテてるんです

わたしたち3人に告られてるんですから」


「は?、、はぁ??

あっくん?」


「えっと、、」


「わたしたちは、あらあらパイセンが好きで奪い合ってます

だから、みんな大好きな人のお見舞いに来ただけです

なので、かのちんはどうぞお帰りください」


「なんでうちが帰らんといかんの!」


「告ったんですか?」


「はぁ!?そんなのあめちゃんには関係ないやろ!」


「まだなんすね、なら、かのちんはわたしたちの土俵には立ってません

隣、譲ってもらえます?」


「いやや!あっくんはうちが看病するんや!」


「はぁ、、かのちんはめんどくさい女っすねぇ」


「うっさい!」


「んー、めんどくさいので、今日は帰るっす

じゃ、あらあらパイセン♪また明日♪」


「あ、うん!ありがと!来てくれて!嬉しいよ!また明日!」


「ふふ♪可愛いですね♪

また、おまじないしてあげようと思ったんですが、ギャラリーが多いのでやめておきます♪」


あめちゃんはヒラヒラと手を振ってかえっていった


オレは姿が見えなくなるまで手を振り続ける

ついに100話到達!

初のラノベ投稿でいつまで書き続けれるか不安でしたが、なんとか継続できています

いつも読んでくれている皆様ありがとうございます!

もしよければ100話記念にいいねをいただけると、、非常に嬉しいです

これからも宜しくお願い致しますm(__)m

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