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始まり
かつて人々に自らの力を与えた神々は種族間の争いが絶えないことを怒り、滅ぼすことを考えた。その旨を知った各国各種族の王は世界種族会議で戦うと意思を見せた。戦いの準備のため若き戦士達は集められた。
「それでは世界種族会議は主の宣戦布告を受け入れる方針とする」とガベルを2回叩き議会の方針を定めた。……………………………………
銀髪の少年の元へ一通の手紙が届いた。「ジュネベ・2週間後」手紙の中のその単語だけ目に写り、それだけで把握できた。2日前の世界種族会議での議決はすでに誰でも知っていたし、国からの直々な赤い封筒に入っている時点で誰でも予想できたのだ。「ジュネべに2週間で....」中立地域であるジュネべは、銀髪の少年がいるクロムという国から遠く、今から急いで向かっても時間的にギリギリなのだ。「国からの手紙で無視するのもできないし、仕方ないから急ぐか」嫌な顔をしながらも少年は身支度を始めた。身支度が終わり少年は列車へと向かった。