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病弱なまおうのむすめつかまえたけど、俺の手には負えないので、誰かどうにかしてください。

チリンっと音が聞こえたような気がして目が覚めた。

嫌に目が冴えて起き上がる。

「あれ?デリス、まだ交代まで時間あるよ?」

「ああ、目が覚めてしまってな。」

「良いねえ、私はもう瞼がくっつきそうだよ。」

たき火の明かりで本を読むレジーナは確かにいつものぱっちりとした目が、眠たげに細められていた。

目元の化粧が冒険に出ている間は少し濃くなるのはそう言うことだ。

冒険者は常に寝不足なのだ。

「変わるぞ。どうせもう直ぐ夜明けだ。」

「あと三十分てとこね。お言葉に甘えるわ。」

よいしょっとレジーナは寝転がるとすぐに眠りに落ちたようだ。


さて、起きてもやることもない。

座り込んでじっと待っていることにした。

こうしてなにもしないでいると、ミミィを思い出してしまう。

ミミィ。


__チリンッ


はっとして周りに目を配らせる、

確かに、音がしたのに。とくに周りに異常は見られなかった。

気のせいかと薪の弾ける音に再び耳を傾けた。


__コロン


さっきと似たようです違う音がした。

違う……この音は……

「上か!」

ばっと頭の上を見上げる。

暗い夜の闇、

それから……

白い……布に見えた。

付きはもう落ち、太陽が昇るのを待つばかりとなった今、光源は焚き火の明かりのみ。

それでも分かるほど白い靄のような布が見えた。

木の上に座っているように見えた。

「誰だ。なぜそこに座っている?」

大きな声が出ていたはずだが、レジーナもマルケレも起きなかった。

よほど深く眠っているのだろう。

それを良しとして、さらに声を張り上げた。

「こんな夜にそんなところにいては危ないだろ。」


闇の中、俺の声が聞こえたのか、それが下を覗き込む。

金の双眸が俺を睨んだ。

___見えてるの?

___人間なのに見えてるの?

___夜の私が見えてるの?

少女らしき幼い声が聞こえた

耳を擽るような感覚が気持ち悪く、背筋にぞわぞわと震えが走った。

「誰だ。」

___妖精。昼間あなたに寝顔を見られた妖精。殺してあげる?

「っ………相手なら、してやる。」

___血の気が多いのね。嫌だわ。

「………。」

クスッと空気を震わす笑い声が聞こえた。

何をするのかと、剣の持ち手に手をかけ、いつでも引けるように身構えた。




妖精というものは、あまり近くで見られないものだ。

魔界にいた頃も、人間の村ならなおさら。

初めて見たのは、城の堀から少しでたところにある大きな森の中で倒れ込んだときだった。

友に来ていたアルジェがかけよって、くれた。

「ちょっ、大丈夫?」

「大丈夫、ただの立ちくらみ。」

「そう?でもまあ、暫くここで休んでいこう。」

「でも、」

「急いでないし、良いじゃん。」

アルジェは大丈夫だと分かると、私の隣に座ってきた。

さわっと吹いた風が、二人の髪を揺らした。

んー、と伸びをして、アルジェは地面に寝そべる。

「きぃもちぃ~。」

「……そうだね。」

アルジェが微笑むと、周りに飛ぶ光が震えた。

太陽の下だと見えずらいけど、確かに光っていた。

「アルジェ。?」

「ん~??」

アルジェは一つ光を爪弾く。

光は勢いよく飛ぶことなく、ふわりと弾かれた方へ飛んだ。

それを面白そうに何度かすると、首をかしげた。

「アルジェは、良くここに来るの?」

「え~、初めて来たよ?私もあまり外へ出る方じゃなかったし。と言うか、でられなかった?」

「ふーん。」

あまり彼女たちの昔の話は聞かないが、何かあったのだろう。

まあ、深く追求することでもないが。

「ねえ。」

「なに?」

今度はアルジェの方から声をかけてきた。

眩しいのか、顔を腕で隠しながら寝転んでいる。

「妖精って、見たことある?」

「ないよ。」

「じゃあ、初めてだね。触ろうとしたら噛み付かれるから気をつけて。」

「ん?」

何のことかとアルジェの方を向いて、固まった。

目の前に綺麗な女性が立っていたから。

薄く透けるような色素の薄さ。

あり得ないくらい睫毛が長くて、綺麗な瞳を守っていた。

「よう……せい?」

「そう、妖精。私昔っから良く妖精を呼ぶんだよね。」

「妖精を呼ぶ?」

「そう。来てくれるの。」

___アルジェ。こんにちは。

「おや、名前を知ってるの?」

___ええ、私は聞きました。向こうの森の闇夜の灯火の精に

「へえ、ランタンの友達?彼女元気?」

___はい、

「良かった。今度会いに行くって言っといて。」

___言付け、承りました。

「ん~。」

アルジェは、ひらひらと手を振ると、此方を向く。

「ミミィ、誰かに言伝ことづて頼めるよ?頼んでみたら?彼女たちは必ず届けてくれる。」

___アルジェの友達なら、喜んで

「……、いいのかしら?」

___どうぞ。

「では……」




***

こんにちは。まりりあです。

腰が痛い。

生まれて初めて腰に湿布を貼りました。

なんか、一気に年取った感じ。とほほ……

しかし、腰が痛いと肩も頭も痛くなってくる。

怖いですね。

では、また次回。

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