え!うん♪
すいません3です
元僕が話しかけてくる・・・・・
名をヒミカ・チ・カフウ
俺の背は父にかなり追いつき・・・・・
成人前だが村から出て・・・・
今は王都で暮らしている・・・・
そんな夏の日に・・・・
「私・・・」
「何時から?」
修道服姿で・・・・・
「・・・・・・・」
「僕で無くなったの」
「さあ」
「でね」
「ソウゴがね」
俺の事などお構え無しに自分の弟分の話を楽しそうに話す・・・
元僕よ・・・・・・
もうなれたとはいえ・・・・・
部屋で借りていた本を読んでいると・・・・
広場に呼び出され稽古相手の後・・・・
熱い日差しの中・・・・・
なんでそんな話を聞かされるんでしょうね・・・・・
「ヒミカ」
「母さん」
「ソウゴ君帰ってきたわよ」
「え!うん♪」
「じゃあね」
此方を見る事も無く・・・・・
母ミヤビに向かい駆け・・・・
脇を抜け消えていく・・・・
此の国の女王ミヤビは此方に歩いて来る・・・・
「お疲れ様」
「部屋に戻りなさい」
「いやー」
「図書室に行こうかと」
ヒミカと同じ黒い髪はまっすぐ長く・・・
外見は若く妖艶で・・・・・
俺を睨み
「・・・・・・・・」
「それだけ」
「ソウゴ君の視界に入ったりはしませんよ」
そうそんなへまはしない・・・・
「そうね」
「貴方はしないわよね」
「そうそう」
「なぜか」
「彼方は敵視してきますが」
「他人様の恋路の邪魔はしませんよ」
なにか言いたそうに・・・・
ばかばかしい・・・・
俺は無視し歩き出す・・・・・・
つまらない日常・・・・・
まあ本は面白いけど・・・・・・
お読み頂き有難う御座います。