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やべぇな……
リミットオーバーしたソイルを見つめつつその力量を測る。
うーん……無理だな魔力が動き過ぎてて分からん。
帯電していたソイルは光り輝き周囲1メートルくらいに稲妻が走っているのが見える。
さて、流石の俺も今のあいつにゃぁ勝てねえな……!?
「《プロテクト》!」
咄嗟に勘で右腕で顔を覆いプロテクトを張る。
そして間も無く、プロテクトがガラスが割れる様な音と共に崩れ去り、俺の体は海へ一直線に吹っ飛んだ。
「く!早え!!《スピードダー》!」
奴の速度に対抗するためにこちらももっと速度を上げる。
「《サンダーレイン》!!!!!」
海に落ちた俺に向かって容赦なく雷を打ってくるソイルのクソ野郎。
幾千万もの雷の球がソイルを中心にまるで雨の様に吹き荒れる。
あれは一個一個が超上級程度の威力を持ってるからな
これは感電して死ぬわ。
「させるかよ!《我が風の父よ》!!ックっ!《太陽の化身よ》!!」
風と火の神級のフュージョンマジック!!
「吹き飛びやがれええええええええええ!!!!」
視界は真っ赤に染まり、海は蒸発し、雷は消し飛ぶ。
今だ!
「《我が名はエアリアル・ブラスト風のスペリオル・ウィザードであり、最強である。俺の為に歌え踊れ、跪け。さあ、俺が帰ってきたぞ——」
懐かしみながら言葉を紡ぐ。
その瞬間、ソイルと同じように緑色の小さな粒子が螺旋状に俺の元へ集まってくる。初めは戸惑っていたようだが、だんだんと嬉々として俺の方へと向かってくる粒子たち。
そして、そいつらが俺に取り込まれた時……最強の魔法使いが誕生する。
「……行くゼェ」
「来い」
「「クソ野郎がァァァァ!!!!」」
そしてお互いは拳をぶつけ合う。
「あめえんだよぉ!!」
「うぉ!?」
何度か拳を交わして数十回目の会合の時に、タイミングを少しずらして腕を掴みそのまま投げ飛ばす。
「《エアロ・ブラスト》!《バーンアウト》!!《ゴッドブレス》!!!」
真っ赤に光り輝く爆風がソイルに向かって突き進む。
超上級三つのフュージョンマジック!その不恰好な体勢で躱せるか?
「ち!まあしゃあねえか……《色雷》!!」
魔法が当たるそう思った時……ソイルから特殊な魔力を感じる。
「……お前ならと思っていたが……やっぱできるか神域魔法」
色雷……どんな魔法か知らねえが、ソイルの周囲に7つの色のついた雷球が存在している。
俺の魔法に一つの雷球が対応する。
二つの魔法が接触した瞬間、あり得ないほどの爆音と色彩変化が起こった。
「な!?」
「行くぞ!エアリアル!!」
「クッソガァ!」
なんだあの魔法!威力もかなりあって尚且つ世界を作るだあ!?狡すぎるだろうが!
そう思っても2つの雷球が俺を狙って襲ってくる。
ッチイイイイイイィ!!!!しゃあねえ!あれは完璧に出来るわけじゃねえが、やるしかねえか!
「《フリーズタイム》!」
その瞬間、時が止まった。
と行きてえが、俺がグレイシアじゃねえからな、見よう見まねでできんのは精々が相手の速度を落とすくらいだ。だが、それが奴に刺さる!
一瞬で決める!
流石の俺もこれを持続は出来ねえ!
「死に去らせえええええええええ!!!!」
過去最高の速度で、確実に相手を仕留める為に……顔面を思いっきり殴る。
「ぐぁがかぁ!!!」
物凄い勢いで回転しながら海に落ちるソイル。
「流石に……死んだか……?」
魔法を解除すると雷球も消えていた。
取り敢えず海に落ちた程度じゃ死なない気がするから海を割っとくか。
「《我が父の風よ》」
この判断が正しかったと気付いたのは、その一瞬後だった。
風が、圧倒的な質量を持ち前方を粉砕する《我が風の父よ》が——
消し飛んだ。
「!!!これは……」
海から何かが上がってくる。
それはとても巨大で、恐らくは50メートルはある高さに20メートルはある横幅、奥域も30メートルはあるだろうか。
それを俺は知らない。
形状はドラゴンのようだが、こんなドラゴンを俺は知らない。
それはまるで鏡のように回りの光を反射して、木なんかじゃない。鉄のような重さを感じさせる装甲。口のような穴がある細長い筒。
これを俺は知らない。だが。
これは確実に神域魔法を超えている。
とだけはしっかりと理解できた。
「なんだそれ?」
「これは……これは……ロボット?」
お前も良くわかんねえのかよ。
いや、概念は知ってんのか?
だが厄介なことには変わりねえ。
「《我が風の父よ》」
神級魔法だが、どうやらそよ風の様に受けられた所を見ると良くはなさそうだ。
さて、こいつをどうしようか……
少しでも面白い、続きが気になると思ってくれたら、なんと!今日中に必ず出します!




