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すいませんインフルエンザかかりました。

投稿のペースが遅れるかもしれません。

「で、ではこれで!」


あー、行っちまった。


王都に着くと直ぐにおっさんは俺たちから離れた。


大方怖かったんだろうな。


もしくは……まあ良いか。


「学校ってどこにあんだっけか?」


「あそこです。あの大きい白い建物」


シャルルの指差す方を見ると、そこには確かに大きい建物があった。


まるで城だなぁありゃァ……


周りを見渡すとうちの領地とは比べ物にならない程盛況だった。


「祭りでもしてんのかねぇ……」


「大体がこの様な感じですよ」


「そうかい……」


明日に入学試験があるらしいので、今日は学校に近い宿に泊まって寝ることにするらしいが……





「ここが学校から最も近い宿ですね」


「ああ、こりゃ宿の人間は喜んでんだろうなぁ、まあ、人が来過ぎて泣いてるかも知れんが」


シャルルに言われた宿屋は学校と目と鼻の先にある。


よって……


「貴族達がここに仰山いんだろうなぁ……」


馬屋には立派な馬車がこれでもかと並んでいる。


うちはそこまで金がねえから自前の馬車じゃねから、ここの世話になることはねえな。


「仕方ありません、ここはいっぱいの様ですし、他の宿を探しますか」


「いや、ここがわかりゃ十分だ。帰るぞ」


なんで俺が金払って止まらにゃいけないのか……


アトリエで一晩過ごした方が楽に決まってる、


「あ、そ、そうでしたね。すみません。その魔法を念頭から外していました」


「いや、別に良い。お前も一緒に寝てもらうからな?」


「は、はい!」


こいつ顔赤らめてるし……まあ、嫌いな奴と一つ屋根の下で寝たくはねえからな。怒ってんのか?


それもまた良しって感じだな。




食材を買ってアトリエに行って飯を食って寝る。


そして翌朝……


「さて、時間は丁度いいだろうし、おい、シャルル起きてるか!」


「はい、朝食の用意も済ませております」


……たまに思うんだが、こいつ本当に貴族の娘か?

なんでこうも完璧に従者が務まるんだろうか……


「ああ、やっぱシャルルの料理は美味いな。……昔の俺に飯ちゃんと食えって言ってやりてえ」


昔の俺は飯は魔法で済ませてた。


生活魔法から食べれる魔法を作ったんだ。


これは発表したらマズイことになるって分かってたから発表しなかったがな……


だが……あの魔法があれば飢えに困ってる奴らを救えるのも事実、か……


「儘ならねえよなあ……」


「どうしましたか?」


「いや、何でもねえよ。毎日お前に飯作って貰いてぇって思っただけだ」


「は、はわわ……そ、そんな!私とアリ様は主従の関係ですよ!」


……え?いや、だから出来るんじゃねえの?


「なんだ、嫌か」


これはあれだ。嫌だけど断れないからおかしなこと言ってんだろうな……


「そ、そんな!嫌なんて事は!む、寧ろそれを望んで……」


「?最後何つった?」


「なんでもありませんよ!さあ早く食べてしまいましょう!さあ!」


「お、おう……」


おかしいな、俺が主人なんだが従者に押されてる……まあいいか。



さて、空間魔法で学校にひとっ飛びをして学校に入る。


周りを見ると、ぞろぞろ貴族っぽいやつらが歩いてくる。


いや貴族なんだろうけど、服が立派過ぎて服に着られている感が拭えていないもの達ばかりだ。


それに引き返え俺の服はどうだろうか?まあまあ高級だが、服に着られている感じは全くない。身の丈にあった格好だ。


……まあ、それのせいで今笑われているんだが。


「アリ様を笑うなんて……許さない……」


これはあれか。師匠が安く見られると弟子も安く見られるからか。


しかし、こいつも結構強くなったよなぁ……前世でもやっていけると思うぜ。


「良いから行くぞ、会場に遅れるわけにはいかんしな」


「むぅ……はい……」


一応俺の言う事は聞いてくれるんだな。






さて、試験会場にきたが……ガキどもがうっせえなぁ……


自分の家がどれだけ凄えかを言いふらしてやがる。


まあ、それが貴族ってもんか。


今シャルルは居ない。

まあ、試験に従者連れて良いならそれもうそいつの試験じゃ無くなるしな。


しかしうるせぇ……ここは動物園かっての。


「全く、五月蝿いわね」


不意に、俺の後ろから声がする。


が、無視……と行きたいが、取り敢えず振り返っては見る。


そこには赤髪で赤目の女が立って居た。


赤々とは珍しいなぁ……それにかなり可愛い。シャルルとおんなじくらいか?


因みに一番可愛いのはリアスだ。


だが、どうやら女はこちらを見ておらず、直ぐに通り過ぎる。


まあ、面倒ごとに巻き込まれるよかいいがな。


あの女が入った事でうっさいのは無くなった。


こりゃあ、中々の権力を持ってそうだなぁ……


そうして過ごしていると先生がやってくる。





そして、試験が始まる。


流石に転生した俺にとってこの程度の問題は楽勝だった。


……歴史の偉人たちでスペリオル野郎達の名前を書かなきゃいけねえのが屈辱だったが、まあ余裕で合格だろう。


この程度なら他の奴も合格だろうなあ……





「お疲れ様です。アリ様」


俺の試験が終わって教室から出るとシャルルが待っていた。


いや、廊下で待ってたのかよお前……


「ああ……試験の結果が出るのは明日だよな?」


「はい。そこでクラスが分かれる様ですね」


なるほどなぁ……まあ、落とすつもりは無いんだろうな。大事な客だし。


ただ振り分けをすんのか。


「んじゃあ、明日またここだな」


「はい」


こうして昨日と同じようにアトリエに行き飯を食って起きて飯を食って翌日。


学校に行ってみると成績が掲示されている。


俺は……ああ、満点か。


どうやら今年は満点が4人いるらしい。俺とあと3人だ。


俺のクラスはAクラスってとこか。


「流石ですアリ様」


「このくらいで流石って言われてもなぁ……」


煽ってんなら100点満点だ。因みに駄目イドなら確実に『え?転生した大の大人が子供の中に混じってテストで満点とってイキってるんですかぁ?おじいちゃんおめでとうございます〜』って言うだろう。


こっちは煽り過ぎて逆に0点だ。


……あいつ今どこに居んだろうな?


「アリ様、クラスに行く前に講堂で学園長から挨拶があるようです」


「じゃあ講堂に行くか」


そうして歩いていると、前から男が歩いてくる。


「おい!そこのお前!」


あー、多分俺に言ってんだろうなあ……まったくもって面倒だ。


だから無視。


すると今度は俺の進行方向に立つ。


「お前だ!」


「だってよ」


俺は近くに通ってる奴に擦りつける。


「え?ええ??」


擦りつけられたやつは勿論困惑している。


「じゃあ」


うっし、今のうちに逃げるか。


「違う!お前だ!貧乏人!」


無理だったようだ……


「あー、で?話ってのは?」


「ふん、お前の様な奴はこの貴族院に相応しくない。だからとっとと帰れ」


お、おう……予想通り過ぎて逆にビビったわ。


「あー、すまん。講堂行かんといかんから」


「俺の命令を聞け!俺は『カティナ・クリード』だぞ!」


……誰?


「シャルル、知ってるか?」


「クリード家の次男です。クリード家は伯爵家です。クレス家は子爵家なので相手の方が身分が上ですね」


「成る程」


「わかったか?ならばお前みたいな汚い服を着ていてブサイクな従者を連れている奴なんてこの貴族院は要らないんだよ!」




……ほう?


「シャルルがブサイクだと?」


「ああそうだ!目障りだから消えろ!」


成る程、こいつは目が悪いらしいな。


「アリ様、急いだ方が宜しいかと」


「……そうか」


ッチ、目ん玉くり抜いてやろうと考えたが、まあシャルルが何とも思ってないなら俺が出んのはお門違いか。


「おい!お前!」


尚もうるさい男を無視して俺たちは講堂に着いた。

少しでも面白い、続きが見たいと思ってくれたらブクマや評価、感想をよろしくお願いします

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