ナギサさんのお話
「うーん・・・」
私は、伸びをしながら起きた。
「おはよぉ〜」
誰に言っているかは分からないけど、ついつい起きると言ってしまう。
私が家から出るといつものように、ルルちゃんが立って待っていた。
「村長、今日やる事は決まっていますか?」
ルルちゃんが私に聞く。
そういえば、昨日はそのまま帰っちゃったから今日何したいとか伝えてなかったよね。
「今日は、ナギサさんに村長のする事を話してもらうのと、話している間に材料班に木を取りに行ってもらいたいかな。」
「分かりました。では、先に材料班を呼びましょうか。」
ルルちゃんはそう言って、皆を呼びに行った。
・・・ルルちゃん、材料班と建設班のメンバーと名前、どこに住んでるのかを全部把握してるって凄いよね・・・。
でも、ルルちゃんが把握してくれてるおかげで、すぐに皆が集まれるんだけどね。
少しすると、すぐに皆が集まった。
「えーっと、今日は前と同じように木を切ってもらいます!」
皆がはーい!と手を上げる。
私が「いってらっしゃーい」と言うと、すぐに向かった。
・・・にしても、皆いい人達ばっかりだなぁ・・・。
「さてと、じゃあ、ナギサさんの所に行こっか!」
私が言うと、ルルちゃんも
「そうですね。」
と言った。
私たちはナギサさんの家に行った。
と言っても、お隣だからすぐだったんだけどね。
「失礼します。」
「はいはぁい。」
私たちはナギサさんの家に入った。
ナギサさんは、手を頬に当てて困った顔をしながら、こう言った。
「もう、普通の村人なんだから、そんな事言わなくてもいいのよぉ?」
ルルちゃんは顔を一切変えずに、
「いえ、村長として活躍されていたので、私たちの先輩ですよ。そうですよね?村長。」
これは・・・そうですねとしか言えない状況だね。
まあ、私はナギサさん頼りにしているところもあるし・・・。
それは、先輩と思ってるから・・・だよね?
「はい!私もそう思ってますよ!」
私がそう言うと、ナギサさんの頬がちょっと赤くなった。
照れているようだ。
ナギサさんは「あらあら」と言っている。
「ええと、所で今日の用はなにかしらぁ?」
話をそらすように、ナギサさんがそう言った。
「はい、ファイン村長は、まだ就任したばかりなので、村長の仕事をあまり知らないのですが、詳しいことも教えていただければと思いまして。」
ナギサさんは、ルルちゃんの話を聞いて、うんうんと頷いていた。
「分かったわぁ。ファインちゃんが困ってるなら力になってあげないとねぇ。」
ナギサさんはそう言って、1つの本を出した。
「私ももう歳だから覚えてないこともあるのよねぇ。でも、毎日日記をつけていたから、これを見ながらなら大丈夫だと思うわぁ。」
ふむふむ、村長は長くやっている事が多いもんね。
確かに、何年もやっていたら最初に何をやっていたかとか、細かいことは分からないかも。
私も日記帳買おうかな。
「1番最初の方は何をやっていましたか?」
ルルちゃんがメモを片手に質問をする。
「そうねぇ。私の村にはもう人がいたから、まずは私のお仕事をする場所を作ったねぇ。というか、作ってもらった・・・かねぇ。」
ふむふ・・・ん?
「あの、村長の仕事とは、主にどんな事を・・・。」
「ああ、そうねぇ、皆が健康か見てあげたり、皆の収入がどれくらい・・・とか、なんの建物が足りない、お金が足りない・・・等々かねぇ。」
うわぁ・・・結構あるなぁ。
まあ、それぐらいは覚悟してたけど。
「皆の収入、どの職に就いているかはナギサさんは分かっているんでしょうか?」
ルルちゃんが質問をしていく。
「そうねぇ。でも、新しい村長さんが自分で調べるのもいいと思うけどねぇ。私が調べたのは最初の方だったから、もう変わっているかもしれないけどねぇ。」
うんうん、じゃあ、私の1番最初の仕事は、その皆の仕事、収入を把握すること、その情報を整理すること・・・かな。
・・・整理は、ルルちゃんに任せてもいい気がするけど。
「では、なぜ皆の収入、職を知ることがいいのですか?」
ナギサさんは、少し考えてから、
「ん〜・・・、皆にこの建物を立てるから、○○円集めるわよぉって言った時に、そんなお金ありませんって事がないからかしらねぇ。何日までに出せばいいってすれば必ず出せるはずってなるお金が設定できるからねぇ。」
ふむふむ、建物を立てるのは、自分・・・まあ、村のお金だけじゃなくて皆の力も借りなきゃいけないって事だよね。
「職も、同じ事だねぇ。この日までには、仕事があって出せません!って事がないからねぇ。」
あー・・・。そっか。
特にダリクさんとかは、ほとんど街にいないことが多いし・・・。
だから、どんな時にいないのかっていうのも聞かなきゃいけないんだね。
「では・・・あ、そろそろ時間ですね。こんな遅くまですみませんでした。」
ルルちゃんがペコッと頭を下げる。
私も、前みたいにルルちゃんと一緒に頭を下げた。
「いえいえ、大丈夫よぉ。お隣だから大丈夫だと思うけど、気をつけて帰ってねぇ。」
私たちは、ナギサさんに挨拶をして私の家の前に来た。
「あ、そういえば材料班どうなったんだろ。」
「先程帰ってきていたようです。空き地に木材は置いたのかと。」
「そっかー、よく見てるね〜。ありがとね!じゃあまた明日〜。」
「おやすみなさい。」
「うん、おやすみ〜。」
私たちはそう言って、それぞれの家にわかれた。
今日は、ずっと話を聞いていたな。
ナギサさんの話を聞くと、思っていた以上に村長という仕事は大変そう。
皆がいるからきっと大丈夫!とも思っているけど・・・。
明日も、上手くいけばいいな、そう思う私だった。