お礼に
・・・おっはよ〜。
今日は、いつもと同じ時間に起きた・・・気がする。
だって、昨日は外がちょっと話し声とかが聞こえたんだけど、今日は聞こえないもん。
さて、今日はやっと倉庫ができる日だ〜。
あの、大工さんのところに行かなきゃね。
私が外に出ると、そこにはルルちゃんがいた。
やっぱり、ルルちゃんがいないとね!
朝が始まったって感じがしないよね!
「おはようございます。」
「おはよ。」
私とルルちゃんが軽い挨拶をしてから、ルルちゃんが今日やることの説明をした。
「今日は、倉庫を見に行きましょう。その後に、屋根をつけてくれた村人さんにお礼をしに行きましょうね。」
ほむほむ。
確かにね。
お礼をしに行くのは当然だよね!!!
・・・ついでに、その大工さんの名前も覚えよう。
ダリクさん、シオンちゃんの事は覚えたから、次の人も覚えられる・・・はず。
よし!あとで、ルルちゃんに聞いておこう。
まずは、倉庫を見に行くんだよね。
どんな感じに出来てるかなぁ・・・。
なんか、楽しみな気もするし・・・不安な感じもするなぁ・・・。
大工さんに任せたとはいえ、まだ信じられる人でもないからね。
まあ、見ないうちにそういうことを言うのは失礼かな。
とりあえず、実物を見て見ないとわかんないよね!
「それじゃ、ルルちゃん、行こっか。」
私とルルちゃんは、出来上がった倉庫を見に行った。
・・・いや、大工さん、すみません。
完璧ですわ。
私が描いていた感じの屋根ができている・・・。
いや、本当は平たい感じの屋根ができるかと思ってたんだけど・・・。
私が元々希望していた三角屋根になっている・・・。
うん、これは、他の村人さんたちが信じるのも分かるわ。
っていうかさ、大工さんの仕事じゃないのにやってくれるってところでもういい人な気がする。
あとで、やってくれたお礼に、なにか持っていこう。
これで何も持っていかなかったら失礼な気がするもんなぁ・・・。
「村長、出来の方はどう思いますか。私はいいと思いますが。」
私が色々なことを考えていると、ルルちゃんが私に話しかけてきた。
私が、じーっと倉庫を見ていたので、気に入らなかったのでは?と思ったんだと。
「全然!もう、私の理想通りだよ!そうだ、大工さんのお名前ってなんていうの?覚えたいからさ!」
私がそう言うと、ルルちゃんが少しほっとした顔になって、大工さんの名前を教えてくれた。
「リリクさん、ですよ。」
・・・ふむ。
リリク・・・ん?
なんか、聞いたことのある音程と言いますか・・・。
なんだ・・・???
誰だろ・・・。
「ルルちゃん、そのリリクさんって兄弟とかいる?」
私がそう言うと、「あれ。」と、ルルちゃんが言いました。
嫌な予感しかしませんね。
きっと、このあとルルちゃんは、「言ってませんでしたっけ。」って言うだろな・・・。
「・・・言ってませんでしたっけ。」
ほらね。
なんか、ルルちゃんに色々聞いとかないと・・・。
分からないことがいっぱいになっちゃうね。
このまま行くと。
「リリクさんはダリクさんの弟さんですよ。」
ダリク・・・リリク・・・。
そうだ!
ダリクさんだわ!
どうりで、覚えがあるなーと思ったんだ!
「オッケー。それじゃあ、リリクさんのところに行こっか。なんかお礼って・・・。」
「用意してあります。」
「おお・・・。それじゃあ出発だね。」
なんかさ、こういう所はしっかりしてるんだけどね・・・。
天然っていうのかな・・・?
天然バカってよく言うけどさ、ルルちゃんの場合、天然真面目・・・だよね。
真面目なのに天然っていう・・・。
私は、ルルちゃんのことを色々考えていると、いつの間にかリリクさんの家の前についていた。
「さて、リリクさんの家につきましたが、リリクさんが疲れているかもしれませんね・・・。」
うーん・・・。
もし、寝てたりしたら、どうしよっかな。
そしたら、お礼に来たのに迷惑になっちゃうよね。
私たちがリリクさんの家の前でどうしようかと考えていると、後ろからポンと肩を叩かれた。
私がなんだろう、と思いながら後ろを見ると、そこにはダリクさんがいた。
「村長、ルルさんじゃねーか。リリクの家の前で何やってんだ?」
私たちはダリクさんにそう言われて、私たちがリリクさんにお礼をしに来たことを伝えた。
「ああ、リリクなら今日は寝るーって言ってたぞ!明日の方がリリクもいいだろ。ごめんな。」
ダリクさんは私たちにそう言って少し申し訳なさそうな顔をした。
私とルルちゃんは、「いえいえ、こちらが謝る方ですので。」と言って、家の前まで一緒に帰った。
と言っても、お隣さんだから一緒に帰っちゃうんだよね。
私とルルちゃんは、明日はお礼をしに行こうね〜と言って、それぞれの家の中に入った。
私は、倉庫が作れて良かったな〜と思いながら、自分の部屋に入った。
明日は、リリクさんの所にお礼に行ったあと・・・何をしようかな。
何かやることってあったっけ・・・。
なんか、色々やることがあったような気もするんだけど、倉庫作りが長すぎて、思い出せないなぁ・・・。
そんなことを考えながらベッドの中に入ると、私はふと、思い出した。
あれ、私ご飯食べてなくない?
皆も食べてない気がする・・・。
まあ、本当は食べてるかもしれないけどね。
でも、私は食べてない。
・・・お腹、空いてないから全然気が付かなかったなぁ・・・。
明日、その事をルルちゃんに聞いて・・・。
その後に、ルルちゃんに今日は何をする予定なのか聞いてみようかな。
とりあえず、そんな感じでいいかな。
私は、ウッド村の皆はいい人ばかりだなと思った。




