私が小説に求める4つのこと
感想に書いても良いのですが、私が感想に書いて、その小説の更新が止まると、なんだか私がマインドブレイクしたような気がしてしまうので、エッセイに書きます。
まずは、プロローグはさらっと書きましょう。読まれない小説のほとんどはプロローグが重いです。
伏線になる?
世界観を伝えたい?
剣と魔法の異世界なら伝える必要ありませんし、
異世界とは異なる特殊な世界であるなら、それは追い追い伝えればいいのです。
一度にドバーッと世界観を伝えられても覚えきれません。
また、伏線になるというのなら、それこそ、伏線だーという雰囲気ではなく、さらっと伝えて、あー、あれが伏線だったのかーと読者を欺かないと……
伏線が、私が伏線でござい!
と自己主張してしまっては、台無しにも程があります。
2番目に、世界最強でも良いのですが、戦闘ではハラハラドキドキを徹底させましょう。
世界最強なんだからハラハラドキドキさせようがない?
そんなことはありません。
例えば、攻撃は世界最強でも防御は紙とか、戦えるのは3分だけとか、尻尾が弱点とか、最強の攻撃ができるまでタメが必要だとか、味方が足手まといだとか、世界最強でもハラハラドキドキ設定は可能です。
心当たりがある設定が多いですが、こういったハラハラドキドキがあるとないとでは、読んでいて面白さが全然違います。
要するにRPGツクールで作業ゲーにならないように難易度調整しますよね?
それと同じことを小説でもやっていただきたいのです。
3番目に世界観の維持には気を使って欲しいなあと思います。特に主人公やヒロインの性格付けは極力変えないでもらいたいです。1番目の話と関連しますが、読者には世界観を押し付けて来る割に、一番世界観を壊しているのが作者だったりすると、読む気力が失われます。
作者は自分用にプロローグを用意して、それを一読してから続きを書くようにした方が良いんではないかなあと思います。
特に主人公やヒロインの口調、特に一人称、俺、オレ、僕、ボク、わたし、アタシ、ワタクシ
誰に対して敬語を使うのか?
誰に対してはタメ語なのか?
そういった細かいところの設定が甘いと、小説の世界に入りきれません。
4番目に、一度別のエッセイにも書きましたが、第三者視点はいれないでもらいたい。2番目の話とも関連しますが、第三者視点を入れると話の展開が見えてしまうので、読書がハラハラドキドキが失われて、文字を追うだけの作業になってしまうのですよ。
例えば、トールという主人公ではない登場人物がいるとしますね。そこで、
「俺はお前が好きなんだ!」とトールがユリに言った。
【トール視点】俺はユリが好きなんだ!
違いが分かりますかね?
前者のセリフなら、後からあれは嘘だったという話の展開もあり得る訳です。あり得るということは小説を読みながら色々想像が膨らみ、文章としての面白さも深まる訳です。嘘だとしたら何故嘘を吐くのか、本当だとしたら何故今言うのだろう?と。
ところが後者の内心の描写をやられると、単なる事実として定着してしまう。
色々と書きましたが、無料で書いたり読んだりできる、なろうのサイトは素晴らしいと締めくくりまして、今回の話は終わりにしたいと思います。
異論反論なんでも結構ですので、ご意見いただければ幸いです。






