NO.022 オーバー・ザ・スカイ
ここは地獄か戦場かといわんばかりの空気が張り詰める我が古巣を見て、述べる感想があるならただ一つ。どうしてこうなった、ただそれだけだ。呼吸一つ、指の一本でも下手に動かせば、その瞬間にこの部屋どころかこのマンションそのものが更地に変わる、そんな確信すらもてるほどの修羅場だ。俺の人生ではここまでのものはそうない。
どうすればいい、俺の行動一つでこのマンションの住民全員の命運が決まる。下手は打てない、冷静に行動を決定せねば……。
「――うーん、良いね、この香り、この質感、この距離感。君の部屋らしいこのシンプルさが実にいい! まあ、一つ余計な置物があるのは気に食わないけどね」
「――臭いわ、兄さん。この部屋、爬虫類臭い、鼻がひん曲がりそう。とくにそこらへんから強烈な腐臭がする、もう焼却処分しないと臭い取れないわよ」
「――さすがにこれは趣味が悪いよ。こんな中身と外見が不揃いなロリコン人形なんて部屋に置いとくと君が誤解されてしまう。そうそうに捨てるか、燃やすか、ぶっ壊すかしたほうがいいね。なんなら僕がやろうか?」
「――ああ、臭い。本当に臭い、性根から腐ってる臭いね、これは。あんまり近づくと兄さんにまで臭い付くわ。少し出ててくれれば、私が消毒しとくけど? この汚物をね」
「――これも俺の咎か」
互い互いを無視しながら、お互いの声に背筋が凍りつくような殺意と敵意がこめられている。それだけで逃げ出したくなるほどに迫力満点だが、俺がこの場から逃げれば、それこそお終いだ。血で血で血を洗う決戦が始まってしまう。さすがにそこまでいかないと思いたいが、雪那のほうももう変換機自体は機能を取り戻してるから戦闘は可能だし、サーペントは言わずもがな絶好調だ。当然俺も仲裁に入るが、それで被害が抑えられるかは、微妙なところだ。
そもそも、こんなことになった原因はサーペントのせいだ。端末に掛かってきた見知らぬ番号からの緊急コールにでてみれば何の前置きもなく、近くに来てるから寄るよ、の一言で、次の瞬間には玄関の呼び鈴が鳴っていた。気付かぬ間に監視されていたのではないかと思えるほどの余りにも狙い済ましたタイミングだった。
そこからはもう雪崩の如しだ。状況を把握できていなかった雪那は、扉を開けて玄関に現われたサーペントを見た瞬間、生身のまま殴りかかろうとした。それを何とか抑え宥めていると、今度は勝手に入ってきたサーペントは激昂する雪那の前を勝ち誇った顔で悠然と横切り、部屋に侵入してくる。どうにか雪那を宥めることには、成功したものの、気付いた時にはサーペントがソファーで寛いでいた。その時点でもう手遅れだ。両方とめるのは俺一人では無理だ、せめてもう一個大隊くらいの戦力は欲しい。
「うわ、おまけに耳障りな雑音まで聞こえてきたよ。癪に障る薄汚い音がさっきから響いてくるんだけど、まるで役に立たない機械の作動音みたいな…」
「ここゴキブリもいるみたいよ、兄さん。さっきからカサカサなにか這い回ってる音がするもの。すぐに駆除したほうがいいわ。のさばらせといたらすぐに手に負えなくなるようなとんでもなくでかい奴よ、きっと」
「わかった、そのままでいいから本題に入ろう」
この一触即発の空気もここが戦場だと思い込めば、どうにか耐えられる。思考を切り替え、とっととこの状況を終わらせる、それが最善手だ。サーペントは何か用件があってきたはずだ、それさえ果たせば消えてくれると信じたい。
「あ、僕の用件かい? 対したことはないよ、近くにいたから定時報告ついでに寄っただけだよ」
「定時報告はメッセージでいい。どうせアドレス知ってるんだろう。それに報告は俺じゃなく滝原のほうに……」
「ああ、そっちはもうメッセージが届いてる頃さ。でもそれだけじゃ味気ないから、こうやって尋ねてきたんだ。嬉しいサプライズだろう?」
「――なにがよ、クソ蛇女」
雪那の殺気も何処吹く風と、サーペントはマイペースに話し始めた。我が物顔でソファに寝そべっている姿さえも、誘うような色気が漂っているのだから恐ろしい。目立たない質素なコートにただのシャツとジーパンと言う格好だが、この世のものとは思えない美貌のせいで逆に目立っている。こんなにいろんな意味で目立つ癖に、どうやって情報収集していたんだか。
「役に立たない雑音は無視して報告するよ。端末があるとやりすいんだけど……いまあるかい?」
「あると思うが……ないな。支部に忘れてきたみたいだ」
ポケットを漁ってみたが、どこにもない。端末を置き忘れてくるなんて、とうとう俺も耄碌してきたのかもしれない。
「――兄さん」
「――どうした?」
「――これ」
隣にいた雪那に袖をチョイチョイと袖を引っ張られ、そちらを見ると、雪那がこっちに端末を差し出している。すまんな、と言い、丁寧にそれを受け取る。俺のものよりも小ぶりなそれには握り締めていたのか、暖かな熱が篭っている。
「ほら、これ使え」
「――チッ、君のじゃないのか」
「いいから始めろ」
「はあ、わかったよ」
サーペントは渋々といった調子で端末をいじり始める。なにを企んでいたのかは知らないが、ろくでもないことなのは確かだろう。アドレスが全てあいつのものに変わり、待ち受けは人に見せられないものになり、呼び出し音も変えられていただろう、それで済めば良いくらいだ。
「――とりあえずこの十日間で分かった事を手短に伝えるよ」
その言葉と共に机に置かれた端末から、さまざまなデータが空中に投射される。乱雑に投射されたデータはどれも人物ファイルだ。それも、ほとんどが一週間に一度はニュースで名前が読み上げれるような人物の名前ばかりだ。
「これは……」
「この前話した部外者のリストだよ、これでも氷山の一角さ。小物は省いて、それなりに影響力を持ってる奴を残したんだ」
「――白山正人、倉端隆、野村健太郎、国会議員にコンツェルンの代表……それに中華連盟と北太平洋連合の将校まで……」
「こっちに至っては現役の閣僚だ。これで氷山の一角とはな……」
そうそうたる面子だ。五年前と同じ、”組織”を相手にするということは一つの世界を相手にするということだ。驚きはしたものの、恐ろしくはない。戦うのは俺一人じゃない。滝原がいて、エドガーがいて、岩倉たちがいて、雪那がいる、それだけで俺は戦える。
「情報はこいつらの何人かの脳から直接引き出したものだ。連中自分が仲間を売ったことさえ憶えてないさ。信憑性はかなりのものだと自負してるけど、そこは僕を信用してくれとしか言いようがないね」
「わかった、信用する」
「ふふ、ありがとう」
「―――ッ」
あてつけがましく雪那に視線をくれながら、サーペントは話を続けていく。信用云々はすでに覚悟は決まっている、そんなことより一々雪那を挑発するのはやめて欲しい。隣で膨れ上げる怒気と殺気だけで部屋がぶっ壊れそうだ。
「――実行部隊の規模は無人兵器も含めて一個師団相当、ギガフロートの防衛能力を考慮すればさらに戦力評価は跳ね上がるだろうね」
「それは分かってる。他には無いのか?」
改めて考えれば、凄まじい戦力差だ。しかし、それも慣れた事だ。万全な状態で戦えたことも、戦力的に勝った状態で戦えたとことも数えるほどしかない。俺も雪那も劣勢のほうが調子が出るというものだ。
「君が話したって言う男、僕のところに来た奴だね、そいつの正体もわかった。君も見覚えあると思うけど、どう?」
「……いや、見覚えはないな」
示さされた人物の名はイワン・アルダノビッチ博士。機械工学、ロボット工学、及び次元物理学の博士号を持ち、国連所属の研究施設の元職員、研究者としてはかなりのエリートだ。しかも――。
「――0計画に参加、ゼロシリーズ一号機の素体設計、永久炉製造に貢献……その後、第一ギガフロートでの戦闘の際に死亡。でも、確かにこいつなら……」
雪那の言葉に頷きながら、件の博士の顔をもう一度確認する。見覚えはないが、言われて見ると何か引っかかるものはある。しかし、思い出そうとする行為に意味はない、消えたものはもう戻っては来ないそれが真理だ。
「つまり、彼は十年前から、いやそのもっと前から”組織”と内通していたと考えるのが自然だ。むしろ五年も掛かったのは永久炉の調整があったからだろうね」
「――じゃあ、全部あんたのせいじゃない」
雪那の言う事はもっともだが、今更言っても詮無いことだ。サーペントを責めたところで反省もしなければ、悪びれることもない、時間の無駄にもほどがある。
「――こいつ以外にはいないのか?」
「今のところはね。規模は大きくても、基本は無人兵器群ばかり。戦闘員はほとんど君に殺されてるから無理もない」
人材不足は何処も同じと言うわけだ。人を育てるのに五年という年月は長いようで短い。ましてやサーペントの言うとおり”組織”は俺たちのとの戦いで主要メンバーのほとんどが戦死した。如何に強力な後ろ盾があっても、それが現実だ。
「――所在は? 鯨は今何処にいる?」
「――それは残念だが分からない。少なくとも僕が引き出した連中には知らされてなかった。もしかしたら、この博士以外は誰も知らないのかもしれないね。機密保持の手段としては定石だ」
「……そこまで都合よくはいかないか」
場所さえわかれば、こちらから奇襲を仕掛けられるのだが、そこまで都合よくことは進んでくれない。敵が動くまで待ってから対応する、結局は後手に回るしかない。歯痒いが、堪える以外の選択肢は今はない。
「――確かに今の所在は僕にも分からない。けど、一ヵ月後の居場所なら僕には分かる」
「そんな馬鹿な。矛盾してるわよ、それ」
俺にもサーペントが何を言ってるのか、よくわからない。今の居場所も分からないのに、どうやったら一ヵ月後の居場所が分かるというのだろうか。
「――ふ、学の足りない脳筋お馬鹿ちゃんには分からないだろうねえ。少しは無い頭を使ってみたらどうだい?」
「天才気取りの淫売よりはマシよ。いい加減、無駄な色気振りまくのやめたら? 吐き気がするわ」
「君に比べたらマシだとおもうね。一挙手一投足に吐き気を通り越して殺意を覚えるね。頼むから自殺してくれないかな?」
「アンタこそ早く海の底に戻ったら? あんたみたいなのは海の底で一人寂しく朽ち果てていくのがお似合いだと思うわよ。ねえ、兄さん?」
「――頼むから話を進めてくれ」
会話したと思えばこれだ。このまま放っておけば、延々この調子で罵り合ってることだろう。とっとと話を進めてくれなければ、いい加減俺も我慢の限界だ。
「……わかったよ、君が言うなら僕が我慢しよう。不愉快極まりないけどね」
「……兄さんが言うなら」
こう聞き分けがいいと逆に不気味だ。しかし、まあ、今は助かる。
「まあ、簡単な予測だよ。どれだけ情報を隠してもギガフロートはどうしようもなく大きい、なにせ島一つ分だ。動けばどうしようもなく周りの環境に影響を与える」
サーペントの言葉に合わせて、データが切り替わる。表示されたのは複数のグラフと海洋図、航空図、複数の海難事故や航空事故の記事だ。
「如何にギガフロートが自足自給の可能な箱舟だとしても、数ヶ月に一度は浮上しなければいけない。船が平気でも、動かすのは人間だからね。しかし、大きさが大きさだ。おいそれと浮上すれば簡単に細くされてしまう。浮上する際には、その海域を封鎖しなきゃいけないし、封鎖しても海流や周囲の海洋生物にも影響を与えてしまう。これはわかるだろう?」
「……まあな」
「しかも毎回場所を変えようにもそんな事をしていたら下準備だけで、とんでもない額がかかる。だから浮上ヶ所は一箇所だ。そこまで分かれば、海洋調査の結果や海流の変化、周辺の漁獲量や航空路線の空白地を照らし合わせれば、簡単に場所を捕捉できる」
言われて見れば簡単なことだが、実際やるのは相当に難しいはずだ。それをたった一人で、この短時間でやってのけるからこいつは危険なのだ、だが今はその危険な武器こそが必要だ。武器も毒も使い方次第、手綱を握り続けるしかない。
「浮上周期は三ヶ月に一度。前回の浮上が先月の頭だから、次は来月の頭がチャンスだ。そこを逃せば後手に回るしかない、それは好みじゃないだろう?」
「――場所はどこだ」
悔しいが、サーペントの言うとおりだ。慣れてはいても、後手にまわるのは至極好みではない。攻撃を仕掛けるならこちらからのほうがやりやすい。
「場所は大西洋の端、北緯35度西経50度、その周辺海域。人を馬鹿にしてるにもほどがあると思わないかい?」
「――その場所って、まさか……」
二人はなにやら納得してるが座標を言われても、俺には大体のどこら辺ということぐらいしかわからない。どうにも分からないので助けを求めるように隣の雪那に視線を向ける。
「な、なによ、兄さん」
「結局何処なんだ? 北緯33度西経60度って? 中央アメリカあたりとしかわからん」
「あ、ああ、そういうこと」
「……他に何があるんだ?」
「――バミューダトライアングルだよ、01。聞いたたことくらいあるだろう?」
なにやらドギマギしている雪那に代わって、サーペントが答えた。なるほど、馬鹿にしてるといえば馬鹿にしている。一昔前まで、魔の海域とかいわれていた場所のはずだ。余りにもできすぎて、おちょくられているんじゃないかと疑いたくなる。
しかし、ふざけているのではないかと疑いたくもなるその場所もよく考えれば、厄介な位置にある。管轄で言えば、南アメリカ支部の管轄だが、北半分は本部の管轄だ。如何に俺たちが遊撃隊として動くとしても面倒は避けられそうにない、妨害はされないだろうが支援も期待できない。
面倒は多いが、それだけだ。戦う機会があればそれだけで充分。どんな状況だろうが、任務を完遂し、敵を倒す、それが俺達だ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
硝子の天蓋から美しい宙を仰ぎ見る。宙に瞬く星の光はすべて、途方もない時間を旅する。決して何者にも左右されず、ただ真っ直ぐ愚直なまでに輝くのみだ。しかし、今、人の手では触れることの適わない太古の光は祝福のようにこの場所に降り注いでいた。
天蓋から差し込む柔らかな星の明かりが部屋を照らす。広間のようなその部屋には一面蒼い薔薇が咲き誇り、その中心で一つの人影が静かに祈りを捧げていた。全身を覆う白の装束は修道服のようでもあり、まるで身じろぎさえ許さぬ拘束服でもある。静かに音一つなくただ祈り続けるその姿は殉教する聖者の姿を思わせる。
聖櫃のような部屋の静寂を破り、闇の中から一人の男が現われた。巌のようなその男はただ佇んでいるだけで他を圧倒する圧力を持っていた。
「――おや、貴方がここまでいらっしゃるとは珍しい。どれほどぶりでしょうか?」
「――二年ほどになるな、巫女殿よ。貴殿の祈りが変わらずある事を、私は嬉しく思う」
「ふふ、それしか取り柄がありませんので。しかし、ここにいらっしゃるとは何か問題でも?」
朗らかな声が答えた。気品と快活さを併せ持つ心地のいい声が部屋に響いた。祈りを邪魔されたことに対する不快感は微塵もなく、久しぶり訪れた友人を歓待するような響きさえ感じられる。
対する男の方は、そんな声に触れても微塵も揺るがない。巨岩のような印象はそのままに神妙に口を開いた。
「――蛇と彼奴等が手を組んだ。同士から情報が漏れている、いずれ此処の存在も露見するやもしれん」
「そうですか、それは困りました。どうしてあの娘はこう反抗的なんでしょうねえ」
どこか他人事のような暢気さで、白衣の人物が答えた。”組織”において聖域ともいえるこの場所が敵に発覚するというのは即ち心臓そのものを敵に晒すということに他ならない。当然、聖域の管理者たる彼女自身も無関係ではいられない。だというのに、彼女はその事を認識しているのかさえあやしい。表面的には朗らかで快活な人格を装っていても、奥底の無機質ささえ感じさせられるような造られた明るさだった。
「選別の最終段階でのイレギュラーは避けたい。ここの防備は完璧にしておいて欲しいのだ。地上の拠点も何者かから襲撃を受けている、万が一などというのは避けたい」
「――んー大丈夫だと思いますけど、一応システムを起動しておきますね。でも、それだけで貴方が此処にくるとは思えないんですけど、どうですか?」
「その通りだ」
異質な朗らかささえも、彼にとっては瑣末なことだ。数世紀もの間で培われた険しい山岳のような人格の前では、造られた歪さでは太刀打ちできない。
「――選別が終わり次第、一度貴殿にも地上に降りて頂く。……結果に関わらずな」
しかし、それでもこの言葉だけには苦虫を噛み潰したような苦汁が滲んでいた。
「おや、ということは貴方の目立てでは選ばれるのはあの御方ではない、そういうこともありえると?」
「可能性の話だ。如何にあの御方といえど、相手はあの男、油断も慢心もあってはならぬ」
「――ああ、彼ですか。結局、五年前では会わずじまいでしたねえ」
少し残念そうに彼女はそう言った。自分たちの仇敵の話をしているというのに、まるで遠い親戚について話しているような気軽さだ。
「――あの男がおらねばこのようなことにはならかった。しかし、あの男がおらねば選別はなせぬ。因果な話よな」
「ふふ、少し楽しみです。もしかしたら、その彼と会えるかもしれないんでしょ? 是非、彼を視てみたいんです、私」
言葉の通り、機械的なまでの歓喜と共に彼女は天蓋の外に思いを馳せる。星の海の中心、碧と翠に覆われた母なる星、その星こそが彼女が稼動し続ける唯一の理由だ。課せられた義務を果たす、それだけが彼女の存在理由だ。
だから、会ってみたいといった言葉に嘘はない。もし、その01が伝え聞くほどの存在ならば、それは決して人間ではない。彼女と同じく、人の姿をした概念だ。ならば、幾星霜繰り返したかも知れぬ孤独もようやく終わるかもしれない。
だから、今は待とう。そう大した時間ではない、選別が終わるその日こそ、彼らの悲願が成就するその日なのだから。
どうも、みなさん、big bearです。次の更新は諸事情により遅れる公算高し、であります。申し訳ないでござる(震え声)
では、こんなだめ作者と拙い文章ですが、どうかこれからも暖かい目でよろしくお願いします。
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