表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

紅葉

作者: 通り上げ
掲載日:2006/11/19

秋の頃に書き、パソコンの中を整理してたら出てきた変な一作です。

季節は変わる

僕たちの意思とは関係なく。

せみが鳴り止むことを知らず、汗が滝のように流れる中、

僕の携帯はうるさく、鳴り響いていた。

「う・・・ん。うるさい・・・。」

端っこまで蹴って移動した布団は無残な姿になり、潰れていた。

目を擦りながら、携帯の画面を見た。

そこには、「小田 雪」と乗っていた。

僕は携帯のボタンを押して、メールの中身を見た。

  いきなりでごめん。

  今日空いてる。

とだけ書かれていた。小田 雪とはクラスメイトであんまり親しくないが、アド交換はしていた。

まぁ今日はバイトも何も無かったので

 空いてる。

 どこかで遊ぶ?

と送った。

僕は、無理矢理身体を起こして、洗面台に向かった。

蛇口を捻り、水が怒涛の滝のように流れていた。

手を滝につけ、手の中に水溜りが出来たことを確認すると、自分の顔に水を当てた。

それを何度か繰り返し、蛇口を捻り、水を止めて、自分の顔をタオルで拭く。

そして、自室へ行くと、携帯のメールランプが光っていた。

それを確認して、僕は携帯を開き、内容を確認する。

 じゃ〜懐古公園広場で遊ぼ。

現地集合ね♪噴水で待ってるよ。

 何時待ち合わせがいい?

僕は壁にかかってある時計を見た。短針が10のところに触れるか触れないかぐらいだったので、

 12時にしよう。

と送り、朝食を済ませるためにリビングに出た。

朝食を済ませて、身支度を整えると11時15分。懐古公園広場までは、早くて35分。

少し急いで家を出て、公園に向かった。

公園に着いたのが、11時55分。

辺りを見回すと小野らしい人物は見当たらない。

俺は噴水近くの公園で適当に時間をつぶしてた。

すると、携帯が鳴り出した。

 私はついたよ。

 今どこ?

僕は噴水の周りを見たが、小野 雪らしい人物は居なくて、噴水辺りをうろうろしていたら、

「佐藤君?」

と呼ばれて、後ろを振り向いたら、そこには、いつもより明るめの服を着ていて、学校の制服とは違う感じを出していた。

僕はあわてて

「小野さん?なんかいつもと雰囲気違うよね。」

すると、小野さんは、

「そうかな?」

と顔を赤らめて言った。

「じゃどこに行く?」

と聞いたら、小野さんは

「あそこに行きたい。」

といい、近くのデパートを指差した。

そして、たわいもない会話をして、小野さんは服が買いたかったらしく、あれや、これやと奮闘していた。

そして、短針が6時を指していた頃、僕たちは懐古公園まで来ていて、

「家まで送ろうか?」と誘ったけれど

「ううん。えっと・・・聞いてほしいことがあるんだけど・・・。」

と、顔を沈めて語尾がどんどん細くなっていった。

「私ね・・・・今日ね・・・・誘ったのも・・・きだ・・ら。」

最後のほうはよく聞き取れなかった。

「ん?もう一回言って?」

と言ったけど

「やっぱり、いいや。じゃまた明日ね。」

と顔を上げて笑顔でいい、走って僕の前から消えていった。

あれから3ヶ月。

僕はあれから小野さんを見かけるたびに目で追っていった。

そして、気がついたんだ。

僕はいつの間にか、彼女のことを好きになってしまっていたことに。

でも、彼女の笑顔は僕に向けられていない。

気がついたらもう遅かったんだ。

隣の彼が笑うたびに君の顔は紅葉みたいになり、僕の心は枯れ葉のようになっていく。


終わり方が半端なく変です。

ここまで、付き合ってくださり、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 最後の一行 いいです! ノックダウンされました。 [気になる点] 二人の一日、僕にどんな印象を残したのか、彼女が気になる存在になるような出来事が強く書いてある部分があるといいですね。 [一…
[一言] 最後の『紅葉』と『枯葉』を使った詩的な描写がすごく気に入りました。 『君』と一足違いで散ってしまった『僕』。そのたった一歩のすれ違いで、一足先に冬を迎えた『僕』。 『紅葉』と『枯葉』の違い…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ