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プロローグ

これは、自己満足に過ぎないです。どっかの設定などまねしている部分があるかもしれません。自分にはわからないので、もし見ていて、いやな気持ちとかむかついた時には、見るのをやめてもらってもいいです。

 この休み中ずっと家に居た、特に理由はない、ただ家にいただけだ。

 友達なんか俺を相手にしないだろうし、家族とも話すこともない、父と母は海外で仕事をしている。

 だいたい四年目だろうか?

 もちろん家には誰もいない、俺一人しか……いや一人いたな、ばあちゃんがいた、父の方のばあちゃんが。

 朝、起きたら料理がラップにくるまってる。これを食べていてください、ちょっと散歩してきます。それをいつも淡々と食べる。元気なばあちゃんで近所を回って立ち話、それが朝の日課のようだ、だけどちょっとじゃすまされない時がある、夕方まで帰ってこないときとか、次の日の朝、近所の住人に連れられて帰ってきたなんてこともあった、何て元気で迷惑なばあちゃんだ、お年寄りらしく穏やかに生きていてほしいものだ。ほとんど家に居ないため俺は、家に一人でいることになり、こんな無駄なことを考える時間もある。

 そんなことを繰り返してこの休みも今日で終わり、これからは高校生活が始まる。中学とさほど変わらないだろう、義務教育から脱出したとはいえ、中学や高校は大学に入るための準備期間でしかないから、なにも変わらないと自分の中であきらめている。また一人で登校し、一人で昼を食べ、帰ってきて作ってある料理を食べ、そして俺の宝を整備する。ただの毎日、今までと同じの毎日、くだらない毎日、それで俺は、何をしたいんだろう。

 小学生のころの俺は夢にあふれていた、大工さんになる、料理人になる、飛行機の運転手になる、怪獣になる、お化けになる、そして――魔法使いになる。

 俺はすごくバカだったんだと思う、そんなものはこの世にはいない、それを知ったのは、中学に入ってからのすぐのことだった。夢を作文にする授業があり、一番なりたかった魔法使いを選んだ、それを恥ずかしげもなく堂々と発表した、もちろん馬鹿にされ、からかわた、だから俺は睨んでから殴ってやった、そこから殴り合いの始まり、先生がすぐに来なかったら、保健室から校長室行きじゃすまされなかったかもしれない、病院、警察なんてことになっていたんじゃないだろうか。

 そこから俺は一人になった。小学生から魔法使いになる夢を応援してくれた友達も面白半分で言ったのだということを下駄箱の陰で聞いた、息を殺し、涙を堪え、現実を知った俺はもう魔法使いなんで言葉は出さなくなった。そこからは、少し友達もでき、くだらない毎日が送られた。

 その毎日は、つまらないことに笑って、クラスで権力のある人に逆らわず賛成し、ぱしりみたいにこき使われても笑顔でこなすことだたった、少しの友達とはそんなやつらでもある。

 時々考える、もし魔法が使えたら、何をしようか……俺のことを馬鹿にしたやつらを見返してやろうか、それか金を出そうか、それとも誰かの願いをかなえようか。

 最近はよく魔法について考える、もう終わったと思ったのに、まだあきらめがつかないのか、そんなものはこの世にはいない。あきらめろ。

 そんなことを考えている中カーテンの隙間から日差しが漏れているのにきずいた。

 その日、俺は初めて徹夜をした。 

 

 

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