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結果よりも過程を望みます。  作者: 量産三型
第一章

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第15話 撃ち落とされて

「……?」


フウマは目を覚まし、辺りを見回す。

明らかに、海面に叩き落とされた筈であったフウマは今居る場所に、不思議に思えてならなかった。

壁は岩で出来ており、地面は砂が敷き詰められていた。

フウマは天井を見上げるとそこは、まるで海の中に居るかのように、魚が泳いでいた


ジュルリ


「?」


音がする方へ、顔を向けるとそこには…

巨体で有りながら、首だけが長いワニが、よだれを垂らしながら、石の門の前に居た。

ヒタヒタと、手足をフウマの方へゆっくりと近づく。

近づいてくる足音に合わせながら、フウマは後ずさる。

フウマの頭は恐怖に支配されるものの、そのワニらしき動物が喋ると混乱へと移り変わる


「体調はどうだ?」


流暢な言葉に、頭がこんがらがるも、フウマは異世界なのだから、この様な出来事は当たり前だと言い聞かせる


「は、はい」


「そうか……お前は、意識の無いまま海に落ちてきたんだぞ」


フウマは、彼の言葉よりも、よだれが垂れている事にしか頭に無かった。

その視線に気づくと、よだれを手で拭く


「すまんな、これは食べようとした訳では無いのだ」


ハァハァと息を吐きだす。

その様子にフウマは信じられなくなった


「失礼、名前を言ってなかったな、我が名は海底の使者リヴァイアサンだ。貴様の名前はなんだ?」


「自分の名前は、フウマです」


「フウマ、フウマか、覚えたぞフウマ」


繰り返し言われ、自身の名前を覚えられたことに恐怖を抱くも、リヴァイアサンの笑顔に、苦笑いをするしかなかった


「名前を言い合った所で……何故、海から落ちてきたのだ?」


「えーっと……ワイバーンに乗っていて、敵の魔法を直撃して……」


ふと、フウマは思い出す


「そうだ、ワイバーン、ワイバーンは見てないですか? 自分の乗っていたワイバーンなんですけど……」


「ワイバーン? ……そういえば、魚共に食われていたな……あのワイバーンは瀕死の状態だったからな……魚共は餌だと勘違いしたのだろうな」


「そうですか……」


あの2人を助ける為とは言え、自分に当たれば良かったと後悔の念が浮かぶ


「ワイバーンは、乗り手に感情移入する連中ではない……だから、あまり気にするな」


「そう…ですか……」


自身が、あまり良い言葉をかけれなかったことにリヴァイアサンは、フンと鼻を鳴らす


「今、海の上では戦場なのか?」


「そうですね…」


フウマは、誰が見ても落ち込んでいる様な顔つきに、リヴァイアサンは、何か良い言葉は無いかと、考える


「……今、フウマの陣営は劣勢なのか?」


「はい……」


「なら、助けてやろう」


フウマはその言葉に顔を上げ、リヴァイアサンの巨体であれば、身内も助けれるのではないかと考える。

それとは逆に、フウマが興味を持ったことに、してやったと笑顔を見せる


「敵はどれくらいだ? 敵はどの国だ?」


「敵は戦艦が1つ、木の小舟が10個ほど」


「戦艦? 戦列艦ではないのか?」


「あ、そうでした……戦列艦です」


「1つは一隻か?」


「はい」


「後は、小舟が10艇……なら、勝てるな」


「ホントですか!?」


フウマの食いつき様に、笑顔が隠せない


「ああ、私が持つ、ビームがあれば、一撃でそこに居る船共を葬れるだろう……どうだ?」


「お願いします。 自分の陣営を助けてください」


「フフ、良いだろう……だが、私だけでは、撃ち漏らしがあるかもしれん。 フウマ、お前は口から出るのに躊躇は無いか?」


「躊躇?」


「ああ、竜人族は人型だからな、口が焼けるように痛くなる奴も少なくない……」


「そんな事が……」


フウマは、最初に教えてくれたロアに、不信感を抱く


「で、どうだ?」


「大丈夫です」


「そうか、なら……」


リヴァイアサンは、口を噛みしめ、石の門の方向へ、身体を向ける。

口を噛みしめ続けると、口の間から小さい光が漏れ出す。

それはゆっくりと大きくなっていくに連れて、口も開いていく。

口をギリギリまで、噛みしめれる所まで行くと、息をゆっくりと吐くように開き始める


ゴォーー!!


ガスバーナーが勢いよく火が出るような音が、巨大な光線から出ていた。

数秒間、リヴァイアサンは光線を出し付ける。

だが、初めて見る光線に、フウマにとっては、数分の出来事の様にしか思えなかった。

光線がどんどんと、小さくなっていくと、リヴァイアサンは口を閉じ、フウマに向き直る


「どうだ? これが光線だ」


フウマは呆けていた、自分にもあの様な光線が出せるのかと。

その様子にリヴァイアサンは満足そうに頷く


「まあ、竜人はこれ程の、大きな光線は出せないと思うが……小舟程度であれば、沈められる光線を覚えさせてやろう」


「…自分にもできるんですか?」


「勿論、やってみないと分からないだろう?」


「そうですね……やってみます!」


リヴァイアサンは、求めていた言葉に頷く


「では……」


リヴァイアサンは、自身の首を巧みに使い、フウマの肩から腹部へとゆっくりと、回し、フウマの顔の高さまで顔を持ち上げる。

フウマは、その様子に不快感を覚えるも、光線を覚えることに頭を働かせる

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