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Classic Machine Re:Makers  作者: 桜葱詩生
CMR #01 トヨタ セリカXX

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6/36

CMR #01 トヨタ セリカXX #06

※2025/11/21誤字脱字修正しました

※2025/11/26伏せ字を取りました

シャーシに金具を取り付け終わったところです。ボルトも新しいものです。車内に発生する振動が若干、変わるかもしれませんが違いは分からないはずです。惑星外環境による影響の方を優先します。では、ボディを載せていきます


-場所さえ合えばこれはさほど難しい作業ではありません


それでもボディには…このような微小なずれが発生していることがあります。テラン産マシンの特徴です。ワイヤーハーネスは巻き込まないように気を付けます


-良い手があります


そのような場合、このような…柔らかい植物の繊維で作られたもので抑えて、補正します


-古典的な方法ですがもっとも簡単で大仰な装置など要りません


-ただし神経と力は使います


ボディに傷はつけられません。ボディの奥、視覚的に確認ができないような箇所に傷を作るのは、絶対に避けなければなりません。コーティングの表面だけであるのなら、補修が効きますが、大きなものは厳禁です


-簡単に見えますが気を用います。その甲斐はあったようです


見てください…シャーシに筐体が乗っただけなのにこのように……マシンになりました。いままでのことが嘘のようです。これがテラン産のマシンの特徴です…組み立てていくことで実感がわき、徐々に出来上がっていく過程を楽しめるマシンはほかにありません。素晴らしい


-シャーシとボディの固定も新しいボルトで行います。これでボディが縒れることもありません。一部は奥にありますが、まだ、余分なものもなにも取り付けていないため、作業は比較的楽に進みます


モノコックといわれる構造がこれです。縒れ易いものに芯になる部分を固定することでそのずれを補正する、考えられた素晴らしい組み立てです。もう…自動車にしか見えません。ただ…タイヤもなく内装、さらには肝心要? のエンジンもまだです。重要な部分がまるで出来上がっていません。それは楽しみがまだ続く、という意味でもあります


-いくつか設置するものがあります


まず…センサーをボディの各所に取り付けます。これは入れ込むだけです。気密を維持する関係上、センサーはゲルが…このように周りに事前に付いています。ここからもワイヤーが出ているので、こちらで纏めるように…こうやって這わせていきます


ワイヤーハーネスの接続を確認します。これらのいくつかはダッシュボードへと行きます。配線は全てエンジンルームへと変更です。ほとんどのラインはこのように事前に一括成型しているので…間違えなければ簡単です。ただし、接続先は決して間違えてはいけません。まだ繋がっていない新たなラインは、シャーシに這わせたものと纏めておきます


-どれがどれだかわからなくならないように注意しましょう。知的補助装置の面目躍如? です


顔と目が躍動して、どのように役に立つのかよくわかりませんが…補助装置は間違いなく、装置とラインの接続先を的確に指定、指示してくれます。このように…それぞれの番号も取り付けていますしね?


-ラインは要所々々でバラバラにならないように仮止めしておきます。これらも新素材のものに置き換えてあります


いくつかの固定はそのままです。各装置がそれぞれ所定の位置についたあと、ハーネスと接続してからにします


-細々としたものは後回しです。配線は重要ですが、最重要ではありません


では…内側の空間……エンジンルーム、操縦空間、トランク、そういった空間の側面、天井、床などにこの…特殊なゲルを備え付けていきます。このジェルの貼り付けが空間維持、密閉に関して最も重要な工程です。見たことのない方もいるかもしれません。普段このゲルは見えない空間に、装甲と装甲の間に挟み込まれています。それほど重要な役割をこのゲルは持っています


----------------------


-医療用に開発されたゲルは、生命体の腱…│すじや筋肉、骨格といった部分の補強や損傷の治療に使用されていました


過去の惑星外航行船には、エアロシリカ、といわれるゲルで耐熱処理を行っていました。こちらの…エアロシリカの発生、起源、目的と、医療用ジェルのそれはまったく異なります。しかし、進化の過程において、両方の良い部分を取り入れて改善がなされ、空間維持用のゲルはこのように成りました。発案者も、惑星外移動や数多の衝撃吸収にまで使われるようになるとは、思いもしなかったでしょう。厚い装甲を備え、隔壁との二重構造にし、その間を硬質化する包沸材で埋める、という製作法はこのゲルによりほぼなくなりました。いまや、ほとんどの惑星外移動装置にはこのジェルが使用されています


-現在の就連邦統合府法の惑星外航行船の安全対策は、このシートの使用を前提とし、装着を義務付けています


それが交分子-難繊維異質性ヒアエルロニコイド・ゲルです。現在の航行船構築には欠かせない品です


ゲルは…ご覧の通りペラペラで柔らかくやや粘り気があるだけで、厚みもほとんどありません。これのどこにそんな能力があるのか? 不安に思う方もいるかもしれません。では…その安全性を確かめてみましょう。これでどんな方も安心です


----------------------


ゲルシートの…端を持ってこう……このように思いっきり引き伸ばしてみます。どれほど引き延ばしても…ちぎれる前兆はありません。今度は真ん中の部分をこう…薄く向こう側が透けて見えるぐらいにしてみます。これでも大丈夫です。実際にはシートは、元の四十倍程度にまで伸ばすことが可能です。そこまでやったことはありませんが…実証実験ではそれ以上に引き延ばされても切れていません。確認したい方は映像資料を探してみるといいでしょう。この伸張性がゲルの第一の特徴です


次に…このような鋭利な刃先でゲルを刺してみます。このように刃先が入り込みますが…切れません。切り裂こうと何度も表面を引っかいてみても…無駄です。切れ込みはおろか筋の後さえできません。このシートの難繊維性分子は非常に小さく、無秩序に組み合わされているため、その隙間に刃先が入り込む余地すらないのです。この対刃性が第二の特徴です


第三にシートの衝撃吸収性が挙げられます。ゲルシートは音の速度の実に四倍のスピードで衝突する物体の衝撃を防ぐことができます…実際には今持っているシートの十倍程度の厚さがなければいけませんが、それでもこぶし大の物体の衝突は、この厚さのもので十分に防ぐことができます。これで惑星外空間を漂流し高速で飛び交う物体への対処が確保できます。安全に惑星外空間を往来できます


-そして最大の特徴がこれです


ここに二枚のシートを用意しました。このシートの端と端をこのように…貼り付けます。つけたところはこの端の部分だけです。ではこれをこのように…引き延ばしてみます。どんなに思い切り引き延ばしたとしても…くっつけた端の部分が剥がれることはありません。このように…端に近い部分を持って引き延ばしても…できません。ゲルの接着、密着はゲル同士で分子結合が行われ、一括成製したのと同じ状態となります。それでは剥がす時に困ります。では、端の部分をこのような…微弱な静電気を持った手袋でそれぞれを持ち、離していきます。すると…どうですか? このようにいとも簡単に剥がれてしまいます。異常な密着性と分離性だと思う方もおられるでしょう。この特異性が密閉構築に特に重要で、このジェルが用いられる最大の利点です


さらにこのシートには惑星外環境で、恒星などから発せられる有害な波動線…宇宙線、放射線、素粒子線、崩壊子線、その他の様々な脅威的な高波動周期を持つエネルギーの実に77%もの影響を防ぐ効能が内包されています。ボディの表面にはいくつかのコーティングを施してあります。これらのコーティングは、シートは異なる影響への87%を遮断するようになっています…少なく感じますがこれには訳があります。ゲルとコーティングの遮断性能は一部、重なっていません。それぞれ異なる影響への能力を持っています。この相乗効果で、有害な影響線の透過は100%、完全に防ぐことができます。これで、ゲルで覆われた空間の安全は完璧に保たれるのです


-ゲルも地球が起源です。驚かれる方もおられるでしょう


あらゆる惑星環境下で派生した知的交渉可能体は、惑星環境に順応するように進化します。適応できない行動可能体はいません。そのような行動体は(すべか)らく絶滅し、痕跡さえ残さない場合がほとんどです。地球人は環境に適応するのではなく、環境を自分たちに対応させようとしました。無謀な考えです。上手くいったのなら何ら問題はありません。しかし…上手くいくはずがありません


-そのため、地球人はこのようなゲルをはじめとした数多くのものを発明し、自らの身体を守る、ということをしなければならなくなりました。それほど地球環境は過酷だったのでしょう


あらゆる状況に対応できる、という知的交渉体はこのような発想に至りません。どのような時、状況であっても、安心して安寧に安全に過ごせるのなら、余分な考えを起こしません。地球人はより良くしようと努力し続けました…程度の問題があるにせよ


-発明は必要の母…という格言がある通り、必要なものはあらゆる環境、時間、次元、思想を飛び越え、画一的に創造されます……逆? ああ…ええと? 必要は発明の母、だそうです…ややこしいですね?


シートの大部分は一括成型されているために取り間違うことはありません。それぞれを所定の場所に張り付けます。問題は…このマシンには密閉、気密という観点に関しては重大な欠点がある、ということです


----------------------


-地球人は呼吸を必要とする知的交渉可能体でした。主な成分は酸素です。あの悪名高き毒素です。一部の知的行動体の方々は信じられないでしょう。これは惑星環境に由来するため仕方がありません。重要なのは、呼吸を必要とする方々がいる、という点です


-これは他の知的交渉体にもいえます


ホーマrファウSト星はメタンが主成分です。彼らは気化メタンを呼吸します。いくつかの知的交渉体はハロゲン-アスポスガス類種の気体を吸引し、呼吸を必要としない方ももちろんいます。マシンはその状況から、さまざまな知的体の方が搭乗されることでしょう。その際、呼吸できないから、吸う空気体がないから、という理由で、諦めさせるわけにはいきません


-これにはいくつかの課題をクリアする必要があります


ハンドルやペダル、ミッションといわれる部品は、その設置理由からボディに空きが設けられ、その向こうの装置…大半はエンジンルーム、そしてトランスミッションに繋がっています。これらの装置は、ボディを通り抜け、その向こうに設置された装置と繋がり、物理的にそれらを操作します。ここにはある程度の幅がある穴が空いています


いくつかのラインも、ボディの穴を通って内部に引き込まれます。ラインはこのような…細い配線の束です。ケーブルとケーブルの間の隙間…ここも気密という観点からは塞がなければなりません


エンジンを冷却させる必要があったために、エンジンルームの下部や前面は空間に対して、空いています。ここを全部、塞ぐのは…賢明なやり方ではありません


-できないことはありません。しかし、消費コストが割に合いません


-もう一つ、内装があります


内装にはボルトやネジを使って取り付けるところがあります。こう…ボディに空いたネジ受けにボルト、ネジを回し入れて、設置しています。操縦席のシートがそのように固定されていましたね? このねじ切りは外空間に対して空いています。いくつかは…その向こうに六角ナットを使用して結合されます


この…ボルト、ネジという接着方式はゲルとの相性が良くありません。回し入れる位置にゲルがあると、そのままねじ切りに入り込み、結合力を弱めてしまいます。ゲルはこの程度の回転圧力では切れません。逆に強力な反発性でもって、ネジ、ボルトを外す可能性があります…このねじ切りの間も密着しますが。気密はどちらにしても維持できますが、外れることは避けなければなりません


-内装には、はめ込んで取り付けるものがいくつかあります


こちらの、このような内装には…こんなでっぱりがあり、これをこう…ボディにあるへこみに入れ込んで取り付けます。これでは、この部分の密着性と…何かの衝撃で落下する可能性が排除できません


-ゲルシートの衝撃吸収は、マシン全体が揺れるようなものまでをも緩和してくれません。空間全体が揺れ動くのなら、その慣性までは吸収できません


なにかで…車体全体が大きく上下に揺れ動いたのなら、衝撃は内部にまで及びます。非常に小さい確率ですが…考慮しないわけにはいきません


-その他、ガラス窓、ドア、ハッチバック、インナーパネル、ダッシュボード、これらとボディの間にも隙間があります


セリカXXは惑星環境下で使用されていました。周りには呼吸に必要な気体が豊富に存在しています。わざわざ、その流入を止める理由がありません…温度的なものを除いて。密閉する必要がなく、逆にある程度の換気…排出入を行うようにできていました。惑星外環境ではこれでは困ります


-リメイクするマシンは惑星外環境までもを移動できるように想定しています


重力下から重力圏外に運転しながら簡単に飛び出ることができます。ここで…


※惑星外環境では窓はかならず閉めて運転してください※


とするのが一般的で模範的な解決策です。ただ…惑星環境内から操縦しながら外に出て窓を開けそこに腕をかけながら運転をする、というふうにしたがる方がかならずいます。少なくともわたしの知人ならそうしたがるはずです


-何事も想定はしておくものです。このようにすることはたぶん、決定的ですが


マシンには気体を供給する装置を組み入れる必要があります。ただ…それをどこに設置したらいいのでしょう? セリカXXにそのような空間はもうないように思われます。居住空間を半分にすれば…後部の半分を気体供給用の装置に置き換えれば……すべて上手くいきそうです。しかしそれでは再現とは程遠くなっていまいます。どうしたらいいでしょう? 悩みます


では…内部にゲルを張り付けつつ、それらを解決していきます。ゲルシートを張る位置はそれぞれ決まっているため、ひとつひとつ、丹念に作業していきます。隙間は許されません。時間がかかりそうです。問題自体はそれほど難しいものではないのですが…修繕にはいつでも根気が必要です


-根気とはなんでしょう? 植物が生やす根子であり、充分に広げることで倒れることを防ぐ、という意味だそうです。つまり、倒れないように頑張る、ということなのでしょう。間違っても、ブロRウィfォッツ-vィンツューゥレ星交渉可能体のことではないようです。彼らは、多くの下肢を持ちそれを広げるように伸ばして地表面に張り付いて、群生しています。この体型では、セリカXXの修繕が完了しても、搭乗することはかなわないかも知れません。残念です


----------------------


-ゲルシートを張り付ける前にボディの壁面に2価クラグソレア-レスポンデンスシートを這わせます。ボディの素材は以前のままです。このシートは保温、電子流動、信号伝達などを行える優れた点があり、ボディに起こる金属脆性を低減させることができます


-ジェルは部位ごとに一括成型しています。一部は分割作成していますが、指定位置で張り合わせます。操縦空間のものは細心の注意をもって取り付けていきます。エンジンルーム、トランクルームにもそれぞれ、備え付けていきます


-配線はゲルの外側、ボディとの間を通るようにして密着させます。インストルメント・パネルに入れ込むはずだったラインは全て、エンジンルームへと迂回させます。各装置の制御はパネル内の各装置の電子基板ごとに行うのではなく、エンジンルームに備え付けたコパイロットシステムによって統制します


-ジェルシートには成製時に切れ目、穴を設けてあります。内装の取り付け、ボルト、ネジ止めはこの隙間を使って行います。そこにシートをさらに貼って、密閉を維持します。はめ込み式の内装の取り付けは、この凹みに合わせて行うようにします


内部全体にゲルを張り付けました。一部、覗いているものがありますがこれはこの後、使用するラインです。貼り忘れたわけではありませんの安心してください。ドアもありますが…こちらにはいくつか装置を組み込む予定なので後回しです


-サイドの隙間にゲルシートを貼っていきます


後部座席のこの横のものすごく狭い隙間…内装とボディサイドにある空いたこの空間にシートを付けていきます。ここには前面に吸気口がついていましたが、気密の関係上、後ろで塞ぎます。そしてこのような…小さいボックスを側面に取り付けて……配管を接続します


-これが気体供給器です


このサイズひとつで約八十種の気体を合成することができます…正確には八十種の気体の割合をそれぞれ変更できるため、最大数はもっと多いでしょう。持続時間はΔvCs単位? で…1.6489×10^12×дi^δda/dvです? さすがにこの数値単位は分かりません。古い時間単位での1基存点だそうです。この惑星自転に変換すると…約1690転ぐらいです。ともかく…この一台で十分な気体合成ができます


-位置は知的補助装置が決めてくれています。そこに取り付けたら、周りをゲルシートで覆います。装置の排出口を塞がないように気を付けます。パイプは後部座席後方へと伸ばします


-パイプも密閉し見えないようにします。気密内部になるため、それほど気を使わなくてもいいとは思いますが、気がつかなくていいのなら、それに越したことはありません


-後部座席の下、トランクボードとの間にある空間にもそれぞれ供給機を設置します


こちらのものはサイドに入れたものより多少薄く大きいものです。排出口の方向を間違えないようにします


-空間には慣性が働きます。後方から前方に向けてより、その反対の方が出力を抑えることができます


それにこの方向であるなら、光速度近似移動でもその影響を抑えることができます


-トランクルーム下の空間…スペアタイヤを設置しておく箇所に高圧縮固形化した気体を保管します


スペアタイヤはもはや意味を成しません。その空間を活用し供給気体を配置します。コントローラーから延びる供給パイプをこちらまで引き込み、繋げます


-エンジンルームからクーラーパイプを引き込み、ダッシュボードの排気口へと繋ぐよう、前もって設置しておきます


クーラーが浮いたままだったので、そのまま流用することにしました。こちらは循環用です。インナーパネル、ダッシュボードにあるクーラー排出口を…このような多重構造に変更し、居住空間内の気体循環を行います。内部にはエアフェルターを取り付けて…濃度などを計測できるようにします


-クーラーはエンジンに取り付けられています。その回転運動エネルギーを得ることができるので余分なエネルギーを必要としません。一石二鳥? です


一石二鳥? とは…一つの意思で二話分のトリ…つまり、オチ? をつけることできるということです? オチとは…落としどころ? 話しの終わりの盛り上がるところ…ということです


-このほかに予備の装置をドア内部に取り付けます


これで気体の提供は大丈夫なはずです…実際には操縦者と助手席にいる個体で必要になる気体が異なる可能性があります。この場合…どちらの気体に合わせたほうが良いのか? それはそれぞれで決めてもらうしかありません


-この室内で、左右前後の空間を分割し、それぞれの空間を維持、保持を行うにはもう少し大きいジェネレーターが必要です。それにそれ専用の制御ユニットの積み込みが発生します


そのようなものを積めるスペースは…もうこのマシンにはありません。残念ながらそれは個人で対処してもらうしかありません


-そもそも、もし外気環境が呼吸に適さないのなら、個々でヘルメットなり吸引装置なりを装着しているはずです。それを活用してもらいましょう


内装、ダッシュボードなどは最後の仕上げに取っておきます。先に…密閉を完了させます


-ステアリングコラムやシフトレバーなどを通す、ある程度の幅の空きは塞いであります。ハンドルの制御はフロントボードの中に設置するシステムエンドが行い、コパイロットと連動させます。この間は最小限のラインで繋ぎ、ゲルシートで覆います。コパイロットが各ケーブル先の装置の処理を行い、システムエンドがそれらの状況を表示します。操作指令もこちらから行います。リトラクタブル・ライト、ウィンカー、ワイパー、ウォッシャー、ハザードランプなどの操作です


-ペダル…アクセル、ブレーキ、クラッチは圧力感応式のものに変更します。制御はトランスミッション内に設置するサブシステムで行うようにします。ミッション、エンジンのオプティカル・ギアの動作もサブシステムに任せます。推進力の変更上、トランスミッションから先、プロペラシャフト、リアドライブボックスに推力を伝える必要がありません。トランスミッションの中のギアは取り除いても一向にかまわないので、そこにサブシステムを組み込みます


-シフトレバーは以前ものをそのまま使用しますが、意味合いが変わります。トランスミッションが無くなる関係上、回転速度ではなく、移動方式そのものを切り替える用途にします。クラッチの仕様が変わったため、レバーを半接触感応性のものに変更します。マシンはセミオートマチックになります


-簡単に行っているように見えますが室内のセッティングだけで惑星自転の1転半ほど、掛かってしまいました。それだけ綿密な作業でした


ガラスが到着するのはもう少し掛かるそうなので…エンジンを載せていきます



----------------------


エンジンに装着しているフライホイールのすぐ外にはこのような…クラッチディスク、クラッチカバーというものが付きます。中心位置を、フライホイールの中心点と同じ位置に合わせて…取り付けます。これは指標となるものが中心しかなく、ここがずれると、回転がスムーズにできなくなる…からです。映像資料でも注意を払って装着していました


-本当なら、クラッチディスクをここに入れる必要はありません。物理的にエンジンとの接続を切る必要はないため、挙動の再現のためだけです。ただそれでは勿体ないので補助用のオプティカル・ギアとして入れ込みます。安全対策です


これが05番です。忘れないようにしましょう


-ではエンジンを入れていきます。これには細心の注意を払います


ボディにぶつけないようにします。無理に入れ込もうとしてもいけません。それらを避けるため一時的にゲルシートをボディの上に貼りつけて、保護します


-なんとも古典的な方法ですが、やはり有効です


このやり方は少し割高で頻繁には使えません。余ったゲルがある分にはいいのですが…通常は残りません。今回は残るように少し多めに作成して貰った予備のものを使っていますが、そう簡単なことではありません。何より、ジェルがエンジンやボディに引っ付いてしまったまま装着してしまうと厄介なことになります。あるのなら、使わなくなった植物性繊維を織り込んだもので保護して、行うのが良いでしょう。そちらの方が簡単で安価で、手軽です


-エンジンは自動車の中で一番重量のある装置です。持ち上げる装置や能力がないのなら無理に外すことはせず、専門業者に任せましょう


-エンジンが乗る位置のシャーシにもゲルシートを張り付けておきます。安全のためです。乗せたらボルトで固定します。作業は過去からのものとなんら変わりがありません


エンジンルームにエンジンが入っただけでそれらしくなってきました。これでほかの装置を付けていくことができます。まずは…重要で重量があるものからです


これが新しいトランスミッションです。外見は…以前と全く同じです。外部は再利用しているのですから当然です。ミッションレバーが無いぐらいです。コーティングも自分で行いました。この程度の大きさのものであるのなら、個人でも行えます。興味のある方は挑戦してみてください。楽しいですよ?


-本来ならここには噛み合う歯車、ギアが複雑に組み合わされて入っています。ギアは大きさと歯車の細かさがそれぞれ異なり、その違いにより伝わる回転数を変更させます。回転数はリアボックス内で同じようなギアで推力へと変換されます。自動車といわれるマシンの移動力変更システムです


-エンジンのフライホイール側に取り付けたオプティカル・ギアのローカルナンバーは01です。タイミングベルト側のギアはそれぞれ、02~04としています。これらの制御は間違ってはいけません。特にタイミングベルトのギアは全て連動するようにしなければ破損の原因になります


-ホイールに取り付けたプレートギアにもそれぞれ、06~09までのロケーションナンバーが割り振られています。これらの制御はこのトランスミッション内に取り付けたサブシステムが担います


実際にはサブシステムとシステムエンドの両方でこれらを感知し、制御できます。これも…安全対策です


トランスミッションは以前のものを使用しているため、このようにエンジンにぴったり合います。非常に重い装置のため、これもこのような…持ち上げる装置か能力が必要になるでしょう。そのような助手が欲しいものです…宝の持ち腐れ? になるかもしれませんが……宝とは重要で重大な物品で、それを手に入れると、自慢するために手に持ち、見せびらかすようになり使用しなくなる、ということのようです。よくわかります


-わたしも新しい道具を手に入れるともったいなくて使用しないようになります。昔からの言い伝えは的を得て? います


-的を得る、とは…中心にあたる、という意味です。フライホイール、クラッチを合わせることはそれぐらい重要だ、ということでしょう


本来なら、トランスミッションの先…この先にプロペラシャフトが装着され、ディファレンシャルへと動力が伝わります。このマシンではもう使用しない推力伝達装置のため、ここ以降の装置は全部、変更です


-プロペラシャフトは中に、回転する振動を発生させる装置を入れ込みます。マシンが挙動している間、心地よい振動を発生させてくれることでしょう


トランスミッション内のサブシステムの操作は、コンソールパネルでも行えるようにしています。これは…取り付けられるとわかるとは思いますが……物理的装置的に使用不可になっているものを変更しました。自信作です


-フロントガラスでもその操作を行えるようにします


サブシステムとシステムエンドを配線で繋ぎます。この間も連携させます。もう一つの安全対策として…サブシステムとコパイロットもこうして繋いでおきます。これでどれか一つに不具合が起こっても残りのシステムが補助をしてくれます。全部がいっぺんに壊れたら…その時は世界の果てまで行って、確認してきてもらいましょう


-ではプロペラシャフトの接続は後回しにして…エンジンルーム内を完了させます



---インターミッション----------


えーと…遺蒐物再生収集界保全修繕門……ここを


ん? 博物資料網…申請連絡目……? 総合連絡と連絡統合と目別連絡って、なんだってこんなに……


??? どれだ? うーん…アドバイセシング、と……


〈切断しました 接続が不安定です〉


! なんだってんだ、まったく……


〈切断しました 接続が不安定です〉


おいおい……


〈切断しました 接続を確認してください〉


これだから役所ってやつは……


〈切断しました せ……〉


……


〈切断しま……〉


………


〈切……〉


…………いい加減に……


〈アドバースセイシングへようこそ 項目を選択 入力してください〉


おっと…ふう……。じゃあ…博物館 修繕 申請 っと……


〈事前申請は総合連絡へ 修繕申請は連絡統合へ 登録申請は……〉


……だからそれがどれがどれだかわからないから聞いてんだろうに…使えない奴だなあ……


▽それは侵害です▽


うおっ、返事した


▽この接続は事前通告なく 記録 通報されます アドバンシング・インテリジェントに対してのカスハラとして処理します▽


おいおい…冗談だろ?


▽冗談ではありません 謝罪を要求します▽


すいません


▽了解しました▽


はやっ…ならいいや。ええと…博物館 展示品 修繕 申請 っと……


〈繁栄-文明門 遺蒐-展示網 修繕-保全目 申請-提出科 審査-連絡属〉


ぜんぜん違うじゃないか…ええと? 繁栄-分明…繁栄してたかなあ? 遺蒐-…… ふう


ここに書き込む? こっから?  じゃあこっちのデータは何だって……ああ、ここにドロップ、と……


▽違います▽


は? なんで?


▽提出データの構造が間違っています▽


送られてきたのにサインしたのに? それが違うのかい?


▽データにクリアランスが付加されていません 不正であるとみなされます▽


不正? ああ、証明書…こっちか


▽正しい選択です▽


ありがとう…で、これをこっちへと……


▽正しい選択です▽


これでOK?


〈お待ちください〉


▲接続 変わりました 蒐集保全-運営科 No.G-15Wイツzッカー67DeイVa 遺蒐-博物館-展示品-修繕-要請 ということでよろしいですか?▲


要請? いいえ、博物館と契約を結んで修繕を行いたい、ということなんだけど……


▲博物-展示-収集品 に関しての修繕は 主体者に一任されています▲


それを…委託-修繕-許可-申請、っと……


▲主体者から委託を受けて修繕を行う許可の申請、という認識でよろしいですか?▲


はい、っと


▲該当申請は 遺蒐-博物館-付属-修繕部門 ですか?▲


付属? 依頼を受けて修繕を手伝う、外部のガレージ(組織)、なんですが……


▲主体者より 依頼-許諾 時点で 外部修繕部門としての 再申請は必要ありません▲


再申請? 未登録-申請 なんですが……


▲該当組織の外部修繕部門としての 新規-委任-修繕-組織 として登録としますか?▲


お願いします


▲修繕部門としての登録が許可されていません 新規-許可-許諾を要請しますか?▲


お願いします


▲許可証-証明書-委任許諾書 提出をお願いします▲


はい-はい…-っと


▲提出を確認 検査-確認 新規-許諾-要請 受諾-申請 了承しました▲


ほっ 博物館-蒐集-保全-修繕-可能?


▲新規-申請-審査-受理 には 就連邦統合府-中央基準統括-存在領域 においての数天周時間を要します よろしいですか?▲


OK-です-っと


▲申請受理 詳細は付与された許可申請書を確認ください ご登録ありがとうございました▲


はい-はい-っと…で、受理されてから登録っと……って……


〈就連邦統合府より通達 申請書類の受理 許可には主星公転周期にて数周期の……〉


はい-はい、おんなじことを何度もいうのはなんなのかな?


〈申請に関して〉


はい-はい、それは前にも読んだよ…変わってないよな? どれどれ……


〈登録されたデータは就連邦政府管理下に置かれ 無条件で共有公開されます データ初期登録者には登録報奨金が支払われます 登録を拒否 共有公開を望まないのなら 登録-承諾-通達が届いていてから 連邦統合府基準周期30以内に除外申請を行えます 登録されたデータは 閲覧 参照、利用 再合成等 各項目に使用料が発生し 就連邦統合府より……〉


よし、変わってない…さ、これで初期登録料が入る、と…セリカXXなら閲覧料も期待できるぞ。それにしても…遺蒐物ハンターが血眼になって探すわけだ……初期登録で金、閲覧で金、使用、再利用、適用とかでも金…ほかにどんなのが登録可能なのかな? この際よく調べておくか…どれどれ? 未発見なら、文明、物質、物量、現象、事象に知的交渉体、機関、機構、構造、なんでもOKなのか…エイトムが使ったやり方とかも登録できるのかな? こりゃあいい。とにかく、登録するデータを整理してっと……。これで何もしなくてもバンバン、こっちにも入ってくるぞ?



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