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Classic Machine Re:Makers  作者: 桜葱詩生
CMR #02 ジャガー Eタイプ シリーズ3

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CMR #02 ジャガー Eタイプ #13

メリクリ みなさまはお楽しみください



-リメイクに関して、どうしてそれぞれを新しいものに変更して行わないのか、と不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。内部を一括して制作し、その上にボディを乗せて済ませる、というのが簡単に済ませられるリメイクです。これなら外見はそのまま、内部はすべて新しいものにでき、最新のシステムでマシンを楽しめます。確かにそのようにすることもできるでしょう。ですが、それならば以前のマシンの外見、ボディを使用する必要はまったくありません。いくつかのデータから作成したボディを使用すればいいだけです


-このEタイプがいくつも残っているのならそれでもいいでしょう。しかし、残念ながら今のところ現存を確認されているのは、この一台のみです


これではこの内部、いくつかのパーツを取り外して、まったく新しいものに置き換えることは最善ではありません。それはレプリカでできるのですから、そちらで思う存分、魔改造すればいいのです


-やりすぎはいけません。ただし、手抜きはもっといけません


調子はどうだい? エードン…って僕が外で一生懸命、走り回ってパーツを修理してきたっていうのになんだい! みんなして休憩なんかして、このフロントパネルの修繕がどれだけ大変だったのか、分かるかい?


そうなのか? イマークはすごいのう。我らができぬことを簡単にやってきてくれる。そんなことはそちにしかできぬだろうな


もちろんそうさ! というか聖勇者様? 額のそれはどうしたんです? それに…ワオ、もうこんなにリファインが進んでるのかい? もうほとんど完成に近いじゃないか


それはいい過ぎだよ、イマルク。肝心のボディがまだ来ていない。ホイールもまだだ。右ドアは…完成してるけど、ドアの取り付けは後、モノコックにゲルシートも付けてないし、配線もまだだ…こっちは新しいものに置き換えるからそれほど難しくはないけど……あと、ライト、ウィンカー、リアボディも少し修繕が残ってる。なによりジェネレーターが届いてない。まだまだやることはいっぱいある


それならそんなふうに寛いでる場合じゃないじゃないか。僕だけのけ者にして…悲しいじゃないか


そうかい? じゃあ……


ゼイvlrス、お茶を


かしこまりました


え? ゼイvlrスさんが入れてくれるのかい? いやー、本場の執事が淹れてくれるコーヒーってどんなものなのかな? 期待しちゃうね?


それほどのものではございません。どうぞお召し上がりくださいませ


来た来た、………、うん、美味い。いつもよりおいしく感じるね、素晴らしいよ


おありがとうございます、イマークさま


それじゃあ…次は何をするんだい? 僕はタイヤを取りに行ってくる。そのあとボディだ。それ以外の買い物なんかはもうないね?


ボディは僕が取りに行くっていったじゃないか


いいや、僕が取りに行く。その間、エイドMは修繕を進めておいてくれ。遅れてるようだし…分担するのはいつも通りさ


なるほど…これもできるものができることをし、ほかのものはほかのことを勧める、ということだな?


その通りです


左様にてございます


??? どういうことだい?


そうだね…なんだっけ? 三日合わずば坊主のどうのこうの、って奴さ


…………?



----------------------


イマークが取って返し、タイヤを持ってきてくれました。そしてこちらが…修繕されたフロントパネルです。ダッシュボードはモノコック構造を支える重要なパーツで、これが丈夫でここに装着されていないと、この前の板の弾性が弱くなり、モノコックに捩じが生じやすくなります。それをこちらで抑えているので…ここは先に装着し、その捩じれと縒れの影響を少なくします。では、まずはフロントパネル内の装置を取り付けます


-Eタイプの各メーターは、このように円筒形のスクリーンの中に、指針針が入っており、それが動いてマシンの現在の状況を知らせます。センターパネルにはスイッチ、小さなメーターなどが並びます。これらの後ろには、アナログチックな装置が付けられており、各装置の状況とリンクし、動いていました。使われていたのは電子基板とモーターです。ダッシュボード内にシステムエンドを入れる関係で、これら電子基板は取り外し、制導ギアのみの接続に変えます。これらは非常にシンプルで余分なスペースがいりません


-ここに取り付けるメーター類は全て以前のものです。特に変更する必要がありませんが、上下に動かすスイッチだけは耐久性を考慮し、見た目以外は新しいものに変更しています


このマシンはAT3速です。非常に珍しいクラッチシステムらしく、通常とは異なるようです。センターコンソールにあるラジオ受信機、カセット演奏機は取り外し、コンソールパネルに変更します。ただ…ミッションレバーと干渉する可能性があるため、出し入れには注意が必要です


-クラッチ、アクセル、ブレーキの各ペダルは感応式にものに交換します。ハンドブレーキ、ミッションレバーはそのままで以前の使用感を残します


これらは…この頭、先端や脇にあるスイッチを押し込んで、使用します。ここも…そのままにしました。触れるだけである程度の操作ができる、というものになれている方は戸惑うかもしれません


-さすがにここの作業をロックァには任せられません。代わりにホイール作成の手伝いに行ってもらっています


フロントパネルにパーツを取り付け終わったので…これをモノコックに固定していきます。その前に…ゲルシートを内部に張り付け、強度を補っておきます


-密閉を考える必要はありませんが、やっておくに越したことはありません


-また気体供給用のスプラインを設定しておきます。このマシンに残りのスペースはあまり多くありません。後ろのスペアタイヤの装着位置に本体を設置し、いくつかのパイプを入れ込みます。この装置はあまり期待できません。なんといってもオープンシーターです。惑星環境外を密閉されていないマシンで疾走する、なんてことは夢にも思わなかったことです


-取り外していたソフトトップの機構とシートを取り付けます


ここの動作装置は以前のままです。特に新しくする必要がなかったため、使いまわします。モーターも大丈夫なものでしたからね? ただ…このソフトトップだけは新しい、ゲルシートのものを使っています。これでシートで周囲を覆うと、簡易的な密閉空間を作り出すことはできます。このシートは内部に装着するものよりかなり薄く丈夫にできており、重ねても結合しないものになっています。ただ…これは内緒なのですが……かなり高く付きました。イマークに知られたら眩暈で倒れるぐらいです。倒れて…どこかに頭をぶつけないことを祈りましょう


-では組み立てていきます。組み立て自体は簡単です。手順さえ間違えなければきちんと動作します


-とはいえ、まだフロントガラスとトリム、サイドのガラスなどを取り付けていないため、テストはお預けです


ホイールの製作に時間がかかっているようです。その前に…ドアを作ってしまいましょう


-ドアの内部にはゲルを張ります。ここはガラス窓の挙動に影響しないようにする必要があります


-ドアに内装を取り付けるのはガラスを入れ込んだあとです。また、ここのドアロックの機構も変更するため、一部を加工し、その装置をドアの下部に入れ込んでおきます。ドアのガラス開閉は電動ではなく、手動です。それほど無理な装置の設置ではないため、無理をする必要がありません


-ドアの装着もお預けです。もうそろそろホイールができてきてもいいころ合いなのですが……どうしたのでしょう? 見に行っていきます


----------------------


-ガレージの成型機は大型ではなく、ひとつひとつをそれぞれ、個別に作っていかないといけません。時間がかかります。とくに今回のスポークホイールのような複雑な構造になると、途端に工程が増えます。新しい機械の導入、領域拡張なども考えなければいけないようです


一つはできたんだね? どんな出来具合だい?


うむ、見ているだけでつまらん


だからといって覗きこむのは止めたほうがいいですよ? その光を見ていると酔うようです


そうなのか? 酔う…とはやったことがない。試してみよう


お止めくださいませ


その通りです


-何事にも興味を持つのはいいことですが、分別はできるようになっておかないと家族が苦労します


まるで私のようです


なにがだ?


いいえ、見ての通り、素晴らしいできなので感動していたところです。通常のスポークホイールはこのスポークを一本一本、ねじ込んで構築しますが…これは一括で作られているため、スポーク部分に切れ目、ねじ込みがありません。内側を削っていないため、耐久性も十分です。ここまで再現できるとは思っていませんでした


kリアラががんばっていたからな


ゼイvlrスさんもですよ


そうだな、よくやったゼイvlrス


もったいなきお言葉にてございます


-反対に一本だけ破損した場合の修理が大変です。このあたりはトレードオフです


-トレードオフとはオフシーズン中に移動先を決定しておいて安心する、ということらしいです。安全第一ですね


センタースピンナーは先にできているんだね、どうだろう? 付けてみるかい?


やろう、やらねばわからん


-では早速装着してみましょう



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