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Classic Machine Re:Makers  作者: 桜葱詩生
CMR #02 ジャガー Eタイプ シリーズ3

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CMR #02 ジャガー Eタイプ #08



マシン下部で比較的簡単に取り除けるものは外しました。エンジン、そこに繋がるトランスミッションはそのままです。ただ、エンジンがこのように()まっているため、このままでは降ろせません。ここは…フレームを切り落とすしかありません


-以前に行った修繕では、ボルトが対衝撃膨構鋼性に置き換えらえていません


調べて驚きました。このマシンのボルトやナットなど固定具はすべて、以前の地球で作られていたものと同じ素材、作成法のものが使われています。入手困難な品です、特注で作らせたのかもしれません。ロードスターはよほど大事にされていたのでしょう


-もったいないぐらいです。いくつかは記念にとっておく…いえ、シャーシとの接続用にデータを取っておかなければなりません


それというのも…修繕データにボルトが入っていないからです。追記してしておきます。許可を取っていませんがそのようにしておきます


-取りっぱぐれていた、エキマニ、エアマニ、クーラー、など、取れる残りを外します。動かない、取れないものは諦めて、エンジンごと、外します。かなり軽くできました


ではサブフレームをこの決められた位置で切断します。切断には…これを使います


-なんのことはない、ただのポイントカッターです


-過去ではこのような切断は熱による物理的な溶接切除という力技でした


-このポイントカッターは、短く強力なポイント単周波収束光を先端から発します。光の到達距離は自由に調整でき、先端を当てることで対象を切断できます。切断面は溶接切除よりはるかにきれいで、溶解していません。熱と収束光による電子接切断だからです


-エンジンを載せているので、かならず支えを使いましょう。安定さえしていれば、フロントのサブフレームの切り落としはあっけないぐらい簡単です


-ポイントカッターはその小ささゆえ、購入に許可がいる周星があります。お住みの周星の規制がどのようになっているか、確認してからご検討ください


この装置を聖勇者さまに見せるのは控えます。どこに使われるか…安心できませんからね


----------------------


-モノコックに残ったフレームの端と、ボルトを取り外します。できない場合はこの位置で切り落とします


取り外したエンジンは貴重なものです。直ぐにはできませんが…オーバーホールしてクライアントに返却します


-それまでは放置です。悲しいですがここは我慢です


残ったこちらがジャガー、Eタイプの各部モノコック構造です。このマシンは車高が低く、車体下部に芯となる本体シャーシが入っていません。その強度を補うため、各部を箱型にして接続し、車体に起こるズレ、縒れを防いでいます。よく考えられた構造です…これがS1であったのならどうなっていたことか……イマークは倒れていたかもしれません。もちろん、それは私もです


-ではリアボディと各モノコックを確認しつつ、外せるものは全部外します


-後方のリアサブフレームはディファレンシャルとサスペンションとが一体になっています。ここはセンターシャフトと接続する位置に少し傷がついています。やや大型であるため、後回しになっていました。下ろすのは大変です


-リアボディを外していきます。リアは上下に外れます。それほど傷ついていないボディなので慎重に取り扱います。状態を確認するため、全体をスキャンし、修繕するところは直します


ここはほとんど直す必要はないでしょう。フロントボディの色もこちらと同じにします


-シートの後ろにあるソフトトップとその動作システムを取り外します。奥にギアとモーターがあります。ギアを破損しないように気を付けます。ソフトトップのモーター、ギア、動作装置もデータにあります。ここは作り直されているため、カバーを直すだけで済みます


心配していた通り、モノコックの一部に縒れ、比率の違うところがあります。少しだけ操縦席のモノコックの右前が後ろに寄っています。衝撃でこう…前から押されたのでしょう。ここは…乱暴ですがこのように……押して少しずつ修正していきます


-ここでガレージに新たに取り付けた装置が役に立ちます


メンテナンスルームに単周波光子線放出孔を新たに設置しました。昔のいい方でいうと…レーザー放出孔でしょうか? このように手に当てても、体やマシンに悪影響はありません。これは比較的弱い光で直線や曲面をマシンや加工品の表面に当てることができます。同時に対象から情報を獲得することもできます。この光の放出と観測で、より精細な全体データの収集ができるようになりました。収集すると同時にフィードバックも可能なので、リアルタイムで投射、修正が行えるようになります。この装置から得たデータは知的補助助言AIに集約され、自動的に記録、記憶されるようになっています


この光が面白いのは…このように手をかざしても、道具やある程度の厚さ板で遮っても……光が途切れることがない、ということです。不思議ですね?


-行ってみればわかります


モノコックの形に合うように光が投射されています。ここ…フロントを仕切っている板が右後ろに少しだけ、ずれているのがわかります。操縦席のほうに向かってずれています。右ドアの後方のラインは外れていません。これがここのモノコックのずれです。では直していきます。これは昔ながらの方法です…この程度のズレに空間制御や重力制御などを使用していては埒が明きません…埒、とはいつまで経っても、という意味で、ぐずぐずしてないで思いっきりやれ、という意味です。では…そのようにしましょう


ここにこのような長い棒と板を用意しました。モノコックよりかなり長いですね? これをこの…下から全体にてこ(・・)の原理…p摩擦と物性制御を使って、少しずつ直していきます。じゃあ、wrg、この下を押さえていてくれるかい?


-少しずつ場所を変えながら軽く修正します。微妙な力加減です。徐々に形が合うようにしていきます。無理に力をこめて他の部分が変形しないように気をつけます。モノコックは立体です。マシンや投影位置を変えつつ、比率が合うように直していきます


-光は物質面を貫通できません。光は粒子であり、同時に波でもあるからです。昔よくいわれていた理論です


-ところが、光が粒子であるのなら、本当なら、光は物質面を通り抜けることができます。物質の表面の分子構造が複雑でなく、かつ、制電磁基場が弱いのなら、光子はその分子間を通り抜けることができます。原子の電子挙動に囚われることがありません。薄いものを光に当てると透過するのはこの性質です


-対して、波であると、その周波性は電子軌道に吸収されてしまいます。そこから先へは行きません。この周波性によって対象に熱移相が起こります。光が当たると表面に投射熱が発生するのはこの性質のおかげです。分子構造が複雑かつ接地面に対して厚くなればなるほど、この吸収率は比例して増大し、逆になれば反比例します。薄い物質がp摩擦とb熱を保持できないのと同じ原理がここに働いています


-光子が波に見えるのは、そのように周期性を内包しているからです。光は、どの方向の観測位置から見ても横波に見えるようになっています。上からでも横からでも、まして下からでも、すべて同じ周波性を持つ横波として観測できます。あり得ると思いますか? ある光を全方向から観測すると、すべての観測者は、同じ周波軌道を描きます。上下と左右で同じ軌道を観測します。これが光の同一性であり、ここに疑問を持たずに解析をしない限り、光は解析できません


-光子を確認するためには重力子を用いるしかありません。光は光で確認できないからです。そのため、光を何かに当てて観測するという行為は誤謬を引き起こします。正面から当てた光は、粒子化し、そのような挙動をとります。そしてその粒子性と周波性によって光は色に分解されます。色が重なって光になっているのではなく、分解されて色を作ります。ただ、その色を発する周期性がある内包されているだけです。残念ながら光を追いかけるように後ろから見ても、光は観測できません。遅れた電子が邪魔をし、光の速度に追いつけない観測は、なにも映しません


見てください、光とモノコックの形がぴったり合いました。これでここの修正は完了です


-この光の特殊性と複数の位置から同時に放出することで、この光は特定の位置で重なり、このように表や裏を同時に同じ位置に光を当てることができ、身体や装置、邪魔なもので光が塞がれても、投影位置がかわりません。対象物を動かしたりしてもその位置が変わることがありません


作業をするとき、どうしても動かしたり、時には回転させたりします。そのようにしても指定した対象への投影位置は変わらず、正確に指定できます。いちいち、比率を再確認する必要がなく行えます。素晴らしいですね


-これでどこの比率が違うのかも表すことができます


このような原理でこの光はある程度の物質を透過して特定位置に収束できるようになっています。それと同時に二点以上からの同時照射により、光が途切れることがなく、このように立体的に構成することができるのです


-変形が小さい比率だったのが幸いしました。では周囲の確認です。いまの修正で破損が発生していないとは思いますが再度、確認します


----------------------


モノコックの周囲には、ほとんど腐食がありません。事故の被害のほとんどはフロントボディとサブフレームに集中していたようです


-この表面にある結合節剤は新しく塗られたもので、腐食と車体強度にも高い効果があったようです。いくつかの所の、結接剤を除去して確認してみましたが、悪い状況にはありません。少しクロムジェンを使用しただけで修繕らしい修繕を行うこともなく外側の作業は終わりました。ここはこのまま再利用します


-内部を確認していきます。重なっている部分は特に注意が必要です


こちらもほとんど傷や修復する箇所はありません。多少の腐食になる前のようなものが見受けられるだけです


-右のドアは無理に取り外されたようです


ここ、ドアの接続部分が折れたか変形したか、曲がったからでしょう。無理に取り除いています。ここの傷は問題ありませんが…ドアを付けるヒンジが変形しているため、これを切り離し、再度、作り直したもので取り付けなければなりません。もちろん、ここのデータなどはありません。残った左側のものを基準に作成します


-ドアも同じように作り直しです。こちらはデータがあるのでそのまま作成できます。一括成型でしてしまうと内部にアクセスできなくなります。少し時間がかかりますが、それぞれの部分ごとに創成し組み立てます


最期に問題のマシン下部です


-下には傷が多数あります。大小さまざまです。これらは全て直しますがモノコックの境目に割れ目のような傷があるのが気になります。修繕にはクリームタイプのクロムジェンが最適でしょう。再創成した錬成鉄を含ませて行います


データで唯一、問題があるとすれば…色です。元の色がどのようなものだったのか…その記載が一切、ありません。ここはこちらの気分と趣味で…という訳にはいかないので、残っているリアに合わせます。想像ですが…修繕される前の色はこれと同じはずです。大きく変えるようなことはしなかったように思います。リビルダーの勘です


-修繕したところは以前の結合剤と同じ成分を再現し、散霧器で補います。これで変成を防げます


これで…今現在できることは終了しました。あとはそれぞれのパーツが出来上がるのを待つだけです…思ったより簡単にここまで到達しましたが、本番はこれからです。気を抜かずに修繕していきます……





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