CMR #02 ジャガー Eタイプ #02
※2025/11/29ボンネットをフロントボディに修正しましたEタイプのボディは一体型でした お詫びし訂正いたします
--テラン産のマシンのほとんどは壊れています。崩れているのもあります。その場合、元通りにするのはさすがに無理です。その状態は聞き捨てなりません
あの…殿下、マシンの確認をしてもよろしいでしょうか?
殿下「もちろんだ、良い。ついてまいれ」
殿下って?
転生者にして王子で聖者にして勇者…らしいよ?
? 就連邦で旧世代の王国貴族的階級制度を行っていいんだっけ?
いや、よくわからないけど…普通に違反だと思うよ?
そうだよね?
それよりもマシンがどうしたって?
壊れてるんだよ、どうしたらあんなふうに放置できるのか…考えられない
? エンジンをかけたのかい? 許可もとらずに?
違う…そうじゃなくて……
殿下「見よ、これが我が国家が誇る偉大なるマシン、ジャガー、タイプEだ」
………
………
殿下「見事このマシンを修理して見せよ。イーマルク、エイドン、期待しているぞ?」
いや…殿下? これは?
--言葉も出ません
殿下「ん? どうした? 感激に言葉も出ぬか? そうであろう…さもありなん」
違います…さすがに……この壊れ具合では……
--オリジナルまで戻せません
うん…だからそういったじゃないか……
殿下「壊れてなどおらん。ただ…曾祖父が運転しているときに衝突させたらしくてな……このように、破損しておる。ただしここだけだ、動かぬけどな」
なるほど…それを壊れているというんです
--ものの見事に右前方を追突させています。へっこんでいます。フロントボディもなく、エンジンがひん曲がっています。窓ガラスも全部ありません。タイヤもありませんが、自動車です、確かに四輪自動車です。しかしこれをジャガーと呼んでいいものかどうか、わかりません
殿下「そうなのか? 動かぬものを愛でるのも我らの嗜みぞ?」
--そんな趣味はありません
これは…でも……えー?
だからいったじゃ……
---エードン…ちょっと……
なんだい? いま大事な……
---これ、これだよ…見てくれ……載ってない
載ってない? なんだって……!?
申し訳ありません、殿下。さすがにこの状態のマシンを元に直すのは私たちでもちょっと……
殿下「なんだと? 先ほど、やる、といったではないか?」
いえ、そんなこと……
ゼイvlrス「確かに仮契約は成されております。イマルク様もそう、おっしゃっておられます」
なんだって? そんなことは一言も……
ゼイvlrス「いえ、なされておられます。映像をご確認したしますか?」
映像? え?
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▽▲ そうだ、容易いだろう? ▲▽
▽▲ 分かりました、よろしいでしょう…まず、おマシンを…… ▲▽
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ゼイvlrス「このようにご了承にてございます。映像は確たる証拠でございます。就連邦法により、確証、証拠の物的、映像、音声、署名、証明書、その他のもので確認できる内容の相互認定、合意は契約の前提成立とみなされ、一方的な破棄、合意不履行は違反行為と相成る可能性がございます。お気を付けを」
言葉尻を取らないでください!
--そんなことしたらどんな交渉だってできません!
ゼイvlrス「まさか…そのようなことはいたしておりません。わたくしたちはイマルク様のご了承を得て、マシンの修繕をしていただけるものと認識しているだけでございます」
殿下「うむ、頼んだぞ」
いやあの…ええ? あのゼイvlrスさまは……
ゼイvlrス「わたくし目に様はいりません」
殿下「ゼイvlrスは曾祖父の前より我らに仕えておる、オートマタ…執事機能搭載型全知的補助言AIボットだ」
ロボット……
ゼイvlrス「左様でございます」
それで今の映像を……
ゼイvlrス「左様にてございます」
殿下「まさか? 修繕を行わぬ、とは申せぬよな? イマーク? 我はこのマシンで見事、事を成就し帰還する姉上の凱旋パレードを考えておる。皆の称賛と喝采を受け、姉上がそれに応える…その場面にはこのマシンがなくてはならぬ、このマシンでなくてはならぬのだ。わかるであろう? 皆の祝福を受ける姉上の偉大なる姿が…我れはそれを見てみたいのだ」
ゼイvlrス「立派なお考えでございます、殿下。ラ・プリMoティスさまもお喜びになられることでしょう」
ラ・プリMoティス?
--特異な地方言語の翻訳が間に合っていません。なんでしょうか?
ゼイvlrス「殿下のお姉上君は第一皇女さまにてございます」
だいいちこおじょ?
殿下「うむ」
ゼイvlrス「ラ・プリMoティスとは皇位継承第一有者、時期皇王としての御地位とご資格を有している、という意味にてございます」
第一皇女? さま? 独立惑星国家ですよね?
ゼイvlrス「左様で…わが国では国民の総意として皇王制と民主的議会制度が共存しております」
殿下「うむ」
え? では……
ゼイvlrス「こちらにおわすはラ・フェデeッラ共和星皇国、第二皇子であらせられます、ロッkア・レ・プレMeテス殿下でございます。先ほどそうご紹介いたしましたが?」
おうじ? 申し訳ありません…レ・プレMeテスとかわからないので……失礼を承知でお伺いしますが…国家元首? のご子息と捉えておよろしいので?
殿下「元首ではない」
ほっ
ゼイvlrス「その上に座する惑星国家の頂にして長、所持者にして所有者、主にして聖王、そのご子息にてございます」
主? 聖王?
ゼイvlrス「わがラ・フェデeッラは殿下のお母上君が所有し、統治なさっておいでになる惑星でございます」
??? 所有? 周星を? 議員選出議会制と? そんなことが……
ゼイvlrス「就連邦統合府にて認められし独立皇国にてございます」
つまり、交渉相手が国家単位? 国家保有のマシンの修繕?
--そんな大それたことなんてできません! と大きく│出たいところですが……
どのような方であろうとも交渉は公平に行うのが私の主義です。実際の契約書を締結していないのであるのなら未だ正式な契約にはいたって……
イマーク…ちょっと……
いな…え? なんだい? 今いいところなんだけど……
ええと…聖勇者? 様? 少しイマルクと相談したいことがあるので…ちょっと外してもいいですか?
殿下「聖勇者? それはいい! 今後、我れを呼ぶ……「殿下、そのお遊びはおやめくださいと、なんども……」」
OKですね? イマーク…ちょっとこっちへ……
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なんだい? エイドン? いま僕がカッコよくこの騒動を収めようとしていたところだったのに……
そうなのかい? そんな状況には見えなかったけど? それよりも、これを見てくれ
なんだよ? いったい……? ?? どういうことだい?
登録されてないんだよ、あのジャガー。就連邦に未登録だ
……は? あんな貴重なマシンが? 未登録? そんなばかな……
確かめた。Kリアラが確認を取った。現存数│0《null》
なんだって? じゃあ……
ああ、大発見だよ。修繕したら博物館どころの騒ぎじゃない。いろんな企業から問い合わせがくる
………、さらに良いものがある。これを登録したら確実に儲かる
なんだい?
車体証明書だ。登録証もついてる。しかも紙のだ。この目で見た
紙の登録証書? 現実離れしすぎてて眩暈がしそうだよ…博物館でだって重要展示されている品だよ? しかもマシンと一緒の展示なんて…吐き気までしてきそうだ
そうだ…ここでそんなことしないでくれよ? 相手は皇子さま…周星を所有している方のご子息だそうだ。国の倉庫にはまだマシンがあるともいっていた
星の所有? それはまた…
これはもしかして……
どんなリメイクなんだい?
空を飛ばしてくれって…何とかで? 街宣パレード? したいんだって……
パレード? こう…民衆の前で主義主張を行うっていうのかい? いまどき?
そうだ…話から察するに国民の人心掌握に使用したいらしい、そんな感じだった
そうか…エンジンや内装なんかをオリジナルでなくていいのなら、何とかなる。見てきたところ、マシンで使える部分はほとんどない、ボディ以外は無理、手を付けない方がいいぐらい、総取り換えしないといけない。タイヤは…以前のほかのマシンから見繕うとして……移動はジェネレーターで行うしかない
いいや、マシンは以前に修繕して、惑星環境内で走行させていたらしい。その時のデータがある…中身は見てないけど、そんなことをおっしゃっていた
それならそこから再創生できる…思ってるより安く、簡単にできるよ? …何でその時、登録しなかったんだろう?
さあ…でもこれはチャンスだ! うまくすれば他のテラン産のマシンの修繕も行わせてもらえるかもしれない
本当かい?
ああ…ここは僕に任せてくれ。なんていったって交渉は僕の得意分野の一つだからね? エドンはいくつか調べておいてほしいことがある、頼んだよ?
分かった…そっちはまかせるよ




