CMR #01 トヨタ セリカXX #01
軽く七万を超えていたので分割したのですが これでも多すぎたようです タイミング的なこともあり 全話 掲載しました 長いです 覚悟してお読みください
◯字は誤字ではありません ご了承下さい
※2025/11/21 誤字脱字表現が曖昧なものを修正しました
※2025/11/26伏せ字を外しました
クラシックマシーンリメイカーズへようこそ。私はディーラーのヴァlハイマーク、そして……
メカニックのエイドMです
さて、記念すべき、CMR、最初のマシーンはこちら……
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トヨタ セリカXX
スポーティで実用的な外観 当時の重力下での最高時速200Km/h^2を超えるというエンジン 軽快なハンドリングとレスポンス どれをとっても当時の惑星上での最高傑作といわれる究極の一台 それがこのトヨタ セリカXX 2800GTです
古生燃料を爆発させて走るという、内部燃焼機関を使った動力部は、2.8L直列6気筒 出力は175ps/5600rpm 9.8GM〇/S^2下での当時の惑星で使用されていた時間表記で、8秒弱で時速100Km/hに到達したと伝わっています
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素晴らしい、CMR記念すべき第一回目でこのようなレジェンドマシンに携われるのは光栄です
修理できたらね
それをするのが僕らの役目、ではオーナーさんのもとに行ってみましょう
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--カリュミュリュミュヒュオ大集星系二九九五八七九一周回衛衝域第三四二三集衝枠第四周回営星ュリュイキオュにマシンのオーナー、イヴェヴィAイーンさんはおられます
どーもはじめまして、CMRのイマークです。あなたがイヴェヴvオさんですか?
はじめまして、わが資料館へようこそ。私がこの記念館の管理部門長、イゥヴevホです
ワオ、これは…素晴らしい。見てください、ここにはめったにお目にかかれない幻の一品が山のように展示されています。こちらはどのようなところなんですか?
ええ、わが展示館はすでに総滅、滅亡した知性体や惑星から集めた、当時の惑星文明、文化の遺品、物品、資料を検証、検討する私設施設館です。ご覧になりますか?
ええ、もちろん……ワオ、見てください。これはテTアポRティーARの真円型惑星改変装置ですね? こちらは…ウァVンBュェラエLュラのタタンレレです。それに…この楕円形のものは何でしょう? 随分と古いものにも見えますが……
ええ、こちらは最古の知的交渉可能体といわれているングイヴュジ=レ=イタウが使っていたとされる惑星外間空送移装置です
素晴らしい、それで肝心のマシンはどちらに?
ええ…こちらです。少し歩きます。この歴物館はひとつひとつの集星群…銀河、周衝星系ごとに分けて展示されています。中央衝域から離れている衝星群はその距離に応じた相対位置におかれています。どのように交流が行われ、交易域が拡大していったのか、わかり易く解説しているのです。わたしたちの…見えてきました。こちらです。素晴らしいでしょう?
ワオ、見てください。ほぼ無傷の状態のセリカXXです。こんなに状態のいいテラン産のマシンはいまだかつて見たことがありません。それに…他にもこんなに? いっぱいあります!
ええ、そうでしょう。この展示品は、わが博史館の自慢でもあるんです
それでこれはどういった経緯で手に入れたのでしょうか?
はい…当時われわれは知的交渉可能体の調査を総時空間中で行っていました。その一環でテラン…つまり惑星上で『地球』といわれていた天体の観察、監視、調査をしていました。その資料と観察、保護のため、いくつかの知的交渉可能体、有機構造体、製作機械、創造機関を引き上げさせていただいたのですが、そのうちの一台がこのセリカXXになります
なるほど、もともとは研究用の一台、だったというわけですね
…ええ……そうです。それで当時の地球人の知的程度、進化状況を判断していたわけです
そうなんですね? それでこのマシンをどうしていま? 修理をしたいと? 我々に頼んだのでしょうか?
そこなんです…テラン産のマシンは重力下での移動用に考えられていて、惑星外移動を行うようにはできていません
そうですね
素材もこれ…合成金属、鍛錬鉄でできています
ワオ、それではすぐにでも崩れてしまいそうです
ええ、そうなんです…特にテラン産のマシンはその点で大いに気を遣います。なので…このマシンを強固にしていただき、惑星外でも航行移動使用可能にしてほしいんです
惑星外? つまり重力下圏外で? 惑星間移動を? できるようにしてほしい? ということですか?
その通りです
ワオ、それは難問だ…ちなみに予算のほうはどれぐらい?
ああ…あまり多くは出せませんが……我々としてはこれぐらいの規模を考えています
ワオ…それなら何とかなりそうです
ホントですか? 私たちはこのマシンで一度でいいから惑星外移動をしてみたいと考えていました。ただ、貴重な遺物で…許可が下りるとは思っていませんでした。衆評議会のメンバーからは、このまま動かすこともできずに、崩壊させていくには惜しい、という意見に賛同してくれる方々が多くいまして…今回の計画となったのです
素晴らしい、やはりマシンは搭乗し動かしてこそですからね
ええ
では、このセリカXXは、各種コーティングを施して、惑星外移動をするために修理する、ということでよろしいですか?
はい、それでお願いします
契約成立です、では握手を
--しかし課題は山積みです。果たして我々はこの偉大なるマシンを修理できるのでしょうか? それはエドンの腕にかかっています
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ワオ、セリカXXじゃないか? どうしたんだい? こんな貴重なマシンを?
エイドン、どうだい? すごいだろう? 本物のテラン製のセリカXXだ。こんなに崩れてないのはなかなかお目にかかれないよ!
ああ、そうだけど…テラン産のマシンは見えないところがダメになっていることがあるから気を抜けないよ
まあそういうなって…見てくれよ! このマシンを! こんなにきれいなのは見たことがない! 内装も当時のまま…まあこの草臥れたシートは何とかする必要があるけど……でもボディはほぼ無傷だ。タイヤだって…ヘコんでヘタっているけれどもきちんとついている。これぐらいならなんとかなるさ
なんとかって…旧世代の伸縮性素材の修理は難しいんだ。それなら買い換えたほうがいい。でも修理するんだろう? 手に入れる当てはあるのかい?
もちろんさ。そういったことは僕に任せてくれ。エートムはこのマシンをきれいにしてくれるだけでいい
きれいに? なら、これはいつものように修繕してコーティング、鑑賞用にすればいいのかい?
いいや、違う。今回はこれを……
…イマルクがそんな顔をするときは碌なことがない…それで? これをどうするんだい?
そんなこというなって! このマシンは惑星外移動をできるようにまで修理するんだ
惑星外移動? セリカXXは惑星内環境を移動することをベースに考えられたマシンだよ? それを惑星環境圏外…つまり重力下圏外で移動できるようにするって? 何かの間違いじゃないのかい?
間違いじゃない。しかもオーナーはなるべく、当時の移動時のマシンの挙動や振動なんかまでも再現してもらいたいらしいんだ
そりゃ難題だ
そうだろう? でもやりがいはある。それにエーデンの腕ならこんなの朝飯前だろう? 簡単だって……
その『朝飯前』っていうのはどこから持ってきたんだい? 聞いたこともないよ?
そういうのがテランではあったのさ。さ、でははじめようじゃないか
そうだね…じゃ、やってみようか
そうこなくっちゃ……
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ここにセリカXXを迎えることができたのは光栄です。ここまできれいでほぼ無傷なマシンはいまだかつて見たことがありません。貴重なデータが数多く取れています。このデータはかならずやこれからのリメイクに役に立つでしょう。では、本体のチェックから始めます
-テラン産のマシンは一部を除いて、ほぼすべてが合成金属…錬成鉄でできています。特にこの当時のマシンは鉄が多く用いられています。これは腐食の対象です
見てください。ここ、この…ボンネットといわれているものを止めているこの、可動部分、その内側、それから…ここ、ボディのサイド、後ろのタイヤ周り、ドアのヒンジといわれているところにいくつか、軽い腐食が見られます。これらの場所はテラン産のマシンではよく腐食するといわれている有名な箇所です。これでは中のシャーシといわれる部分がどうなっているか不安です
-セリカXXから外皮であるボディを取るのは一苦労です。特に注意する必要がある、あるものがあります
それがこれ、ボディの上部にある…この透明な物体のことです。ガラスといわれるこの物質は非常に割れやすく、いまではこの割合で使用している文明は皆無です
-ガラスは替えが利きません。慎重に本体から取り除き、あとで合強化、反発弾膜性のあるコーティングを施します
ガラスは正面のほか、横、そして後ろにもあります。これらをすべて、きれいに取ります。失敗は許されません
-正面、そしてハッチバックのものは大きいため、特に細心の注意が必要です。先に取り外して保護します。左右のものは、ドアを本体から取り外した後、慎重に外します
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ボンネット、ドア、ガラス…それから後部ハッチを取り除いたセリカXXがこれです。なんとも情けない姿になってしまいました。それも修理をする工程上、仕方ありません。取り外したこれらの部品はそれぞれ、全体との整合性を高めるため、個別にスキャンし直します。ひとつたりとも無駄にはできません。反対に…内部へのアプローチはし易くなりました
-テラン産のマシンはこのように構造的に作られています。取り外す順序を間違えないようにしましょう
では、手始めに内装の確認からです
-内装とは搭乗員が居住する空間とその装飾のことです。テラン産のマシンの特徴としてここが非常に狭く、豪華だ、ということが挙げられます
この背のある構造物が、運転席…操縦者が座るパイロットシートです。座ってこう…前腕部で直にこのハンドルを持って、操作するんです。思念操作ではないという事実に驚く方もいらっしゃでしょう。横にまったく同じものが設置してあります。こちらを助手席といい…もう一人だけが座れる、特等席です。後ろにも同じような横に広いシートがありますが…わたしが入り込むことさえ難しいほど、小さく狭い空間です。見たところ…シートはやや草臥れていて取り扱いには注意が必要そうです。それと…このドライバーパネルと色が若干違うのが気になります。永い間放置されると恒星光に含まれる紫外線によって殺菌されることがあります。それになってしまったのでしょうか? 残念です。後部座席とこちらのシートの色見は合っているので…何とかしないといけません。こちらの後部座席にはミクロイドノンで入ることさえできないでしょう…大きい体躯を持つ方は無理そうです
-これらのシートは特殊な器具で固定されています。ボルトというものです。ボルトはこのマシンのいたるところに使用されています
ここでいくつか、テラン産のマシンを修繕、保全するときに注意しておかなければいけない点をお教えしておきましょう。そのひとつがこれ…ボルトです
ボルト、ネジ、ナット…これらの器具はこのように、回すように作られたねじきりと同じ直径の大きさで作られた受けまわし、ふたつひとつで作用するように作られています。受けまわしといわれる部分に、ねじきりを回し入れ、密着させるようにして使います。ボルトに筋入れられた溝が上手く、受けまわしとかみ合うことで、この間に物質間的摩擦力が発生しその作用で物体同士が固定、密着されるという仕組みです
-このような固定道具は今では使われていません。見たことのない方もいるでしょう。非常に珍しいものですが、テラン産のマシンではよく遭遇します
残念ながらこれらの固定品は現在市販されている工具では上手に取り外すことができません。無理に外そうとするとボルト側か本体を傷つけ、破損、ダメにしてしまう可能性があります
-このボルト、ネジ、ナットも練成鉄で作られています
このため、長い年月を経たボルトは、腐食し、受けまわしと同化、物性的混合融という、厄介な状態になってしまっていることがあります。このような場合、ボルトを取り外すのは非常に困難です
-もしそのような状態になっていたのなら、無理に行わず、専門の業者に依頼することをお勧めします。その際には信頼できる企業かどうか、事前に調べ確かめましょう
残念ながらそのような業者のうち、いくつかは頼んだものと他のものを入れ替えて、粗悪品をそ知らぬ顔で返品してくるところもあります。注意するに越したことはありません
-ではシートを取り外します
シートは長い年月、放置されていたため、触り心地が良くありません。もう少しでも強く触っただけで脆くも破れてしまいそうです。取り扱いは慎重に行います。取り外してみてわかりましたが…幸いなことにシートそのものに大きな破損はなく、弾力もまだあります。中のクッションはそんなには傷んでいない、ということです。素晴らしい
-シートの内部には、クッションとしてフェルト? というものが組み合わされて使用されています。現在、このフェルト? を生産、製作してくれるところはほぼありません。これらが崩れ、分解、崩壊してしまったが最後、それをきちんと元の姿に戻してくれるような卓越した技術者もそう多くありません
-古いマシンを修理、修繕するときは必ず、部位を大切に保存、保管、管理しておきましょう。記録と記憶もきちんと残しましょう。取り間違いは許されません
見てください。シートを取り除いただけで、内部に簡単にアプローチできるようになりました。しかし…内部構造がないセリカXXはまるで窮屈な脱出ポッドのようです。取り除いたシートとガラスはきちんと分析にかけ、然るのち、イマークに渡します。しかし問題はまだまだ山積みです
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-このような内部のマシンを見たことがない、という方もいらっしゃるかもしれません
それほどテラン産のマシンは独特です。それもこれも…地球という惑星の特殊な環境に由来があります。それは…いまはいいとして……内部の確認を続けましょう。ここにはさまざまな…このような不思議な装置が並びます
この環がマシンの挙動を決める制御システムです。操縦環といい、すべての自動車といわれるマシンにはこれが必ず付いています。無い自動車は操縦できないんです。この輪を回転させることでマシンは左右に移動先を変えました。驚くことです。ここにCELICAXXと刻印が入っています。これはこのマシン、オリジナルのもので、変えが利きません。大切に保管します。刻印があることが、マシンがオリジナルである、という証明の一つです
この下…ここにはこのように下肢部位で踏んで使用するペダル…ブレーキ、アクセル、そしてクラッチという設置品があります。この三つのペダルでマシンの速度が決まりました。踏むとスピードが出て、こちらの…ブレーキを踏むと減速です
運転席の横の下部…ここに、このように隙間が開いたパネルがあります。ここからこう…伸びている指示針……これがシフトレバーです。マシンの速度を決める重要な装置です。このように伸びた棒が出ていたら間違って触り、変な動きをするじゃないか? と心配になる方もいらっしゃるでしょう…その通りです。が、地球人は二腕二足の知的体だったため、この配置でこう…動作をするのが簡単だったのです。驚きですね? このシフトレバーはこの下にある装置、ミッションへと動作を伝え、こちらのペダルのうちの一つ、クラッチというものと連携し、マシンの挙動を担っていました。その横、やや後ろにあるこれがハンドブレーキという装置です。全体の動きを止める重要なものです
-他にもいくつか押すボタン、左右にスライドさせて使用するもの、回したり上下させたりして使用するスイッチがこのマシンにはそこかしこにあります
少しごちゃごちゃしていますね? 自動車といわれる部類に入るこのマシンは、その性質上、非常に細かい規定があり、それ専用にそれぞれのスイッチや装置が取り付けられていました。特にこの…操縦管、ペダル…アクセル、ブレーキ、クラッチ、そしてこの指示棒は重要で、これら五つの部位操作だけでこのマシンは制御されていました。信じられますか? たった五つを操作するだけでマシンを動かせたのです。これは驚きです
-それもこれも地球という惑星の環境による賜物? です。この点は感謝しなければいけないでしょう
-賜物? というのがなにかわかりかねますが…素晴らしいということと同じだというのはわかります
地球という惑星は、空間歪曲率が微弱で過度な重力の影響がない周衝星でした。このような中適性重力下では、粒子-陽子、原子-分子、空間-重力より、物体同士の間に発生する物性制御、位置-運動が優位になります。物質そのものの動体制御に主眼が置かれます。取り扱いが楽だからです
この位置-運動制御を使って移動していたのがこのマシン…自動車です。自動車は自身の重量によって地表面へと押し付けられ-適性重力の使用ですね? それをタイヤという弾力反発性を持った装置を回転させることによって-運動エネルギーの使用です、進行方向への推力を得て移動をしていました-位置エネルギーの変更です。移動力はここ…マシンの前部、ボンネットといわれる部位内にある……これです、エンジン…内部燃焼機関で発生させていました。非常に原始的な推進力とその獲得手段ですが、当時の惑星環境下、文明の発展具合ではこれが有効だったのです
-内部の確認を続けます。重点的に見ておく箇所がいくつもあります
搭乗口や後部のシートがあった下、ここにはこのような…カーペット? といわれる、ペラペラしたものが敷かれています。これは汚れ、ゴミなどを直接、機械部分に入り込まないように、大切に保護するための大事な部品で、地球人はこれを好みのものに変更して、装着していました。修理の邪魔になるためこれらも外しておきますが…このカーペット? も再入手、新しい品を手に入れるのは困難なので、大切に保管しておきます
-間違ってもカーペット? を分子洗浄してはいけません。そんなことをするとたちまち、塵になってしまうでしょう。カーペット? は活性洗浄する必要があります
これで…この周りにある内装を取っていくことができます。これはすこし大変な作業です
-破損は厳禁です。新しいものは手に入りません
まあ…これらも分析器に掛け、成分、形状などすべて記録しておくので…壊れても新しく作り直すことができます。ただ…それは最後の手段です。使えるものはなるべく、再使用します
-いくつかは表面の汚れを取らなければいけません。これも分子洗浄はいけません
-またこれらにもボルトが使われています。ネジといわれているものも使われています
ネジも同じような機構です。これらもすべて取っていきます…ただ、ボルトもネジも新しくするため、破損、破壊して取れなくなるのはいけませんが、再利用は考えなくてもかまいません。取ったボルトなどはすべて再創生利用に回します
-内装部分を取り除くとボディ本来の姿が見えてきます。練成鉄を構築した素晴らしい形状です
独特です。これが自動車の内部です。確認していくと…ここを見てください。助手席の足元にいくつか、腐食が見られます。こちら…後部座席のここにもあります。液体かなにかを零したような大きな染みです。これは問題です
-このようにテラン産の製品は、外から見ただけでは実際のダメージがわからないことがあります。これを見落とすと実際の制動時に故障が発生したり、目に見えないダメージが蓄積し、突然、破損、故障するという可能性があります。気を抜くことはできません
-これらはきちんと修繕しますが、それはもう少しあとのことです。ボディの確認を進めます
ここ…後部ハッチを取り除いたあとの、トランク? といわれる内部にも腐食が見られます。ここは水分…水が、こう、取り除いたハッチバックの側面を伝って、扉との間にできた隙間から入り込み、ここにまで到達して溜まる、ということがあり、腐食しやすいといわれた場所です。また、このドアの部分、ガラスを囲っていた…トリム? と粘着性のシール? を取り除いたあとにも痛みが発生しています
-地球は水の惑星…つまり、H2Oが液体で存在していた珍しい環境でした
みなさんもご存じの通り、水素…エレRハイeーYョンは様々な原子と結合しさまざまなエネルギー、物性に影響を与える原子で、原子同士が結合するために不可欠な要素のひとつでした。そして、酸素…クゥアRシジeーYョンはその水素と非常に融和性が高い原子です。酸素原子は水素原子や電子を対象の結合分子から奪い去る能力が非常に高い、猛毒です。結合したが最後、電子、水素を強制的に奪い取り、その物性の原子-分子間結合力を弱らせます。その間に入り込み、変成し悪さをします。これらふたつ原子は、同時に存在することで、他の原子を劣化させるのです。この劣化が腐食…つまり錆です
-錆びはあらゆる合成金属…特に練成鉄には厳禁な事象効作です。幸いなことにセリカXXのボディの腐食はそれほど大きくなく、これぐらいの範囲なら簡単に直す方法があります。それらはあとでボディを修繕するときにご紹介しましょう
ではこの外皮…ボディをシャーシ…内部の各装置を置いておくところから取り外します
-これには持ち上げるための装置か、念動力を持つ助手か装置を使用することをお勧めします。無重力状態であるのなら非常に簡単にできたりもします。ただし、それぞれを厳重に管理する必要があります
わたしにはそのような力は残念ながらありません。なので、このような持ち上げ装置を使用します
-これは非常に原始的な装置です。重力も空間も何も使用していません
この…立ち並んだ四つの柱の間に…このように左右に動く出っ張りがあります。これをこのように…マシンの下に差し入れて、固定し、上に持ち上げます
-この時、注意しなければいけないことがあります
それはこの出っ張り…アームクレーンをシャーシ…マシンの基礎部分にしっかりと合わせることです。シャーシではなくボディや他のところに差し入れて持ち上げてしまうと、重量の関係でボディが歪み、歪み、変形、最悪の場合、破損します。それでは修理する工程が増えてしまいよくありません
-もちろん、無重力下で修繕を行うのならこのような装置は必要ありません。重力偏向、物性制御でも空間制御でも同じような効果を得られます
-わたしは古来からのこの方法を好むというだけです。持ち上げることができるのならどのような方法であろうともかまいません
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持ち上げて…下からXXを見ています。驚くほどきれいでそれほど使用された形跡がありません。通常ならどこかになにかしら…細かい傷や凹み、オイル汚れ、塵のカス、変形、変性が見られるはずですが、それもほとんどありません。抜かなければならない…ガソリンの残りやオイルなども……不思議なことに、ありません。博物館のほうで取り除いておいてくれたのでしょう。きれいなものです。ただ…奥の方の汚れなどは手つかずに残ってしまっています。これは取り除く必要があります
-ボディを取り外すには場所々々にある、ボルトを取っていく必要があります
先ほども申し上げたとおり、ボルトを取るのは非常に骨の折れる作業です。ボディを取り除くボルトのいくつかは手の届かないような…見えますか? このような奥深くの場所に潜んでおり、そのうちのいくつかは経年劣化と腐食で酷く痛んでいます
-幸いなことに、これらの結合方法には代替案があります。そちらのほうが密閉、強度的にも高いため、どうしても、もとの製品と従来と同じ状態のままで、という方針でないのなら、再利用を考える必要はありません
-ボルトを取り除く前にいくつか取っておく必要があるものがあります。ドライブシャフト…車体のど真ん中を一直線に伸びる棒を、下から支えているベルトとともにずらして取ります。エキゾーストパイプ…排気ガスを放出する管、そして後部の大きなタンクも降ろします。それぞれ重いので気をつけましょう
-作業をするために邪魔になりそうな部位は全て、取り外します。ライト、テールライト、ウィンカー、この、一番邪魔になりそうなタイヤも外します。少しでも車体に負荷をかけないように軽くする、という意味合いも含まれています
-大分軽くアクセスしやすくなりました
なんとか…ボディを固定しているボルトを取り除きました。いくつかボルトにも腐食が発生し、融合成着していたものもありましたが、なんとか本体を傷つけずに取り除くことができました
これがタイヤという装置です。これはこのように中心に近いところにボルト…ナットといわれるものが使われています。内側に入り込むように取り付けられていますね? もし、これが腐食し、切り落とさなければならないような状態だったのなら、ホイールも使いものにならなくなり、大変な損失となっていました。テラン産のマシンはこのように、保全するだけでも大変です
-タイヤにはこの後、装置を組み込む予定です。周りのゴム? という反発性半粘着部品はここでは補修できません。タイヤ全体をイマークに渡し、修理してきてもらいます
-次にマシンに内部にあるハーネス、配線の端末を外していきます。どれがどれに繋がっているか間違えないようにマークしておきます
-このライン…配線の取り扱いには注意が必要です
-これらのラインは全て接続先が決まっています。違った端末と繋げてしまうと作動しない、最悪、故障の原因になります。幸いなことに、これらの端末はひとつひとつ、繋がるものの形状が異なり、接続できる端末同士が固定されています。それさえ間違えなければ以前と同じように再現が可能です。しかし、安全のため、これがどこから来て、どこに繋がっているのか、それぞれきちんと記憶、記憶しておきます
-常に全部を記憶するか、補助的記憶性助言AIを使うか、このようにひとつひとつ、マークと数字を付けて、テープで止めておく、という原始的な手段をとることもできます
ミステイクを無くすためにはいくつもの安全策を用意し、常にダブルチェックを心がけましょう。用意しておいて損はありません。ただ…手間がかかるだけです
-内装の内、まだ取り外していない、操縦桿、フロントボード、コンソールユニット、サイドコンソールを外します。操縦席まわりにあるものは一通り、外します。これらも内側と外からのネジ、ボルトで止まっているので見落としがないようにします。外れないようなら無理せずに、何度も接続を確認しましょう
これでボディに手が届きます
-ボディを下す時には特に注意します
タイヤがなくなったので、マシンを直に床に置くことができません。低重力や無重力でならそのような心配はいらないのですが…ここでは仕方ありません。このような台車を用意し、その上にマシンを置くことにします。これでボディや底面が床と接触し、余計な傷を負うことを避けられます
-注意しつつボディを持ち上げます
-この作業は何度やっても慎重にならざるを得ません。破損させたら大変です
-いくつかのメンテナンス・ドックでは、重力を制御して、低重力下で行います。巨大な移送船を製造する場合には無重力下で行われるのが一般的です。その場合には、他の物体、工具、修理装置のそれぞれを特定の位置に固定し、すべての挙動を確実に制御、管理下に置いておかなければなりません。小さなボルト、工具、車体から出た錆粉、粉塵、熱塵などが無秩序に飛び回り、気体抵抗のない空間で速度低下をせず、衝突、付着したら、事故、故障の原因になります。それら、すべての挙動と制動とを管理することになると、作業領域が閉塞し、短い距離間での修繕作業を行わなければならなくなり、作業効率が低下します。どちらを選択するかは自由ですがそのような理由から、このメンテナンス・ルームでは適正な重力下で、物性に悪影響のない環境を作り、作業するようにしています
-通常ならボディを取り外す前にエンジンなど、主要なパーツを取り外し、分解します。しかし今回は先にボディを取り外し、いくつかの主要なパーツは残したまま、分離しました。それには次のような理由があります
見てください、これがセリカXXの内部燃焼機関…エンジンです。この周りの…いたるところから無秩序に数多くのライン…配線が繋がっているのが見えます。そしてその横には…このようにいたるところへと延びる、中が空洞な管…パイプが走っています。ワイヤーはいたるところからこう…伸びてきていて、いたるところに空いた穴からその向こう…運転席やマシン後方へと向かっていきます
-ここで自動車…このマシンがどのように動作していたのか解説しましょう
信じられないことに、テラン産の自動車というマシンは、古生燃料を使用し、それを酸素と混ぜあわせ、エンジン内で爆発燃焼させ、その爆発力を動力に変換させて、移動する、というものでした。古生燃料はガソリンといわれ、水素と炭素の複合液化性物質で、非常に気化性発火燃焼性の高い精製液でした。それをこの…エンジン内にあるシリンダーといわれる空洞内で爆発させ、そこにある…こう上下に動作するピストンといわれるものを作動させ、それをこの下…ここにあるクランクシャフトといわれる部分に伝え、上下の運動エネルギーを円運動へと変換。それをこちら…フライホイールといわれる部分から、クラッチ、トランスミッション、ドライブシャフトを通して、後部にあるこの…リアエンドといわれるギア部へと伝えていました。これらのボックス内には…このような出っ張りのあるギアといわれる組み合わせが無数に設置され、こう…それらを複雑に組み合わせることで回転エネルギーを作動部位…つまりタイヤへと伝えました。タイヤは、進行方向へと向かう垂直回転運動に変えられた回転運動エクセルギーを使って、地面へとその力を伝え、その結果、マシンが前進しました。この回転軸の変換をいくつも繰り返すことによって自動車は移動していました。長い仕組みです
-この時に使用されるのが先ほどの運転軸…ステアリングハンドルです
ステアリングはこの前にある前輪タイヤといわれるものの挙動と直結しています。不思議なことに後ろのタイヤ…後輪タイヤには影響を与えません。後輪は移動力を伝える部位であり、余計な挙動をしないように設計されていました。自動車は前か後ろにしか移動できないマシンです。移動方向のみを重要視し、前輪だけを方向転換に用いていました
ハンドルはこれを右に回すと…タイヤがこのように右方向へとズレ、結果、マシンは右方向への推力を得て、右前方に進行方向を変更します。反対に左に回すと…左方向への推力と変わります。推力を得ていないセリカXXは移動方向を変えられない無様な箱…とはいいすぎですが、テラン産の車のほとんどは、このように前進する移動力を得ていない状況では進行方向を変えられないという欠点がありました。このような移動方法は、地球が適切な重力下にあり、適度な摩擦が存在していたのと関係があります。当時の地球ではこれが最適解だったのです
-そしてそれらがどのような状況、状態になっているのを表示するのがドライブパネルです
エンジンルームから操縦席内部へと、このようなラインが向かっています……忘れていましたが、ここにバッテリーという、蓄電池が備え付けられています。このバッテリーは水溶性電子変位移極動を使用した発電装置で、テラン製のマシンにはかならず設置してあります。電子…電気を発生させるため、流電性、通電性を有する方が扱うには注意が必要です
-長い間の展示により、このバッテリーは発電効率が低下し、もう、従来の能力を発揮させることはできないようです
現在、古生燃料を使用することは就連邦法で禁止されています。ガソリンも手に入りません。つまり、このエンジンをそのまま使用することは現状、できません…なにより、惑星外空間を移動するのに、気体を使用した運動エネルギーと、反発力と重力による摩擦力を使用したこの推進力手段では、いかなる動力も確保できません。これは困りました
-惑星外環境の移動には、新たなジェネレーターを搭載する必要があります。しかし…それをどこに搭載したらいいのでしょう? ボンネットの中に新たな装置を搭載する余裕はなさそうです
-それには奥の手があります。ある程度の空間さえあればいいのですから、視点を変えれば問題ありません
このようにテラン産の推力発生装置には無駄がありすぎます。第一に、ガソリンと酸素の混合気体による爆発で発生する塵…ガス、排気ガスの存在があります。これは発生させる本来のエネルギーの25%近くのエクセルギーを消失させます。ガスとして無駄に25%ものエネルギーを排出しなければいけないということです。無駄としか言いようがありません。次に爆発によりエンジン内に発生するh熱とb熱です。爆発による熱アネルギーであるh熱、物質同士の接触により発生するb熱。これらは極度な電子振動を引き起こします。電子制御を行っている限り、これらの熱を発生させないということはできません。これはこちらのケーブルハーネス…電子配線というもののなかでも起きています。電子振動により熱に変換されるエネルギーは10%近くになります。そして最後に待っているのがピストン、クランクシャフト、ギア、地面との接触に使われるタイヤで発生するp摩擦です。摩擦とは物質間で行われる原子、電子のt結合とその離脱で引き起こされます。これらひとつひとつは小さな力の発現ですが、総計するとこれも10%近くのエクセルギーを失います。つまり、この内部燃焼エンジンは本来発揮する総エネルギーの、55%程度しか、動力として使用していません。残念ながら、これでは就連合規定でこのエンジンの使用は許可されません
-地球では『馬力』という単位が使われていました
テラン産の自動車…自動で動く車、とはいいえて妙? ですが、そのほとんどは、この馬力で表現されていました。馬力とは…昔生存していた『馬』という有機有造体が、地球環境下での、550P、という単位の重さの物体を、1ft、という距離単位、1sec、という時間表記で、こちらからこっちへと、持続的に移動させることができる、という…少し曖昧な単位基準です。いくつかのテラン産の車の馬力は、300~500近くありましたが、このエクセルギー喪失を考えると、ほとんどのものの馬力は半分近くになってしまう、ということになります…いいえて妙? とはどういう意味なのかはそれぞれで想像してみてください
-もちろん、これを惑星外環境下で使用することはできません
なにより、タイヤでの移動を重力下圏外で行うことができません。これはすべてのテラン産自動車にいわれることです。セリカXXの修繕を依頼してきたオーナーのリクエストは、昔ながらの挙動を再現して惑星外移動を行う、というものです。この場合、エンジンも動作し、排気ガスの排出の振動の再現をし、車の状況、挙動をフロントパネルにきちんと表示、そしてタイヤも移動速度と同じに回転しなければならない、ということになります。これは大変です
-これらはひとつひとつ、解決していかなければなりません。簡単ですぐに解決する手段は…いくつもいくつかありますが、それはこのセリカXXの修繕には向きません
いまいくつかのパーツを分解し、取り外したところです。見るも無残な姿ですが…ここからいくつかの部位を詳細に確認していきます。内部構造…シャーシといわれる基礎も再点検していかなければいけません。その他にも確認しなければいけないところがいくつもあります。見逃しは許されません
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--果たしてわれわれはこの素晴らしいマシンを以前の…以前よりもより、頑丈で素晴らしい状態にまで戻せるのでしょうか? それは見てのお楽しみです
GasMonkeyのほうが好きです
色々わかる方も黙っておいて下さい




