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俺達は魔王再討伐をやる気はない。  作者: 紅梅 鮭卓郎
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第一章のあらすじ的なもの

 『現実に疲れたあなたにとっておきの異世界転移!』と真っ黒な背景に虹色のフォントで書かれた嘘くさいキャッチフレーズのサイトに従い、小さじ一杯分の小麦粉を飲んだ先に待っていたのは極寒の雪山。



 そんな行く当ても無かった主人公である新橋要は綺麗な白髪の美少女、マリン・アフリカーナに匿ってもらう事に。



 愛用の下着はボクサーパンツ、雪山は彼女のテリトリー。何処か変わった雰囲気を漂わす彼女はもしかしてボクサーパンツ愛好家の雪女? と思いきや……。



「僕男なんだけど……」


「オトコなんだけど……?」



 まさかの男の娘⁉︎



「彼は魔王を倒し世界を救った勇者だが……あれ、言ってなかったのかね?」



 プラスとんでもないこと成し遂げてた元勇者⁉︎



「この俺はこの世の全てのミステリを愛する真のミステリマニア‼︎ タクト・ザック・ナイライト。本業名探偵兼、元勇者の仲間であり賢者だ」



 しかし驚いてる暇の無く、また違った意味で濃い奴登場。



『魔王が復活し、今度こそ世界中に災いを降りかかせようとしております。勇者様である貴方しか魔王を倒せる人は居ません。再び立ち上がり、我々を救っては頂けないでしょうか』

 


 そしてこのような内容の手紙がマリンの元に届く。


 そういった沢山の悲痛な声を聞いた元勇者達はこう言うのだ。



「世界を救う……? 嫌だけど?」


「これでこそ我が友だな、よく言った!」



 彼らは常時こんな様子で世界を救う気は微塵もないとの一点張り。


 唖然としてる間に話が流れ流れて、共にリゲールタウンという街に逃亡する事になる。



「貴方みたいな子、すっごいタイプなのぉ」


「なんと! ランデブーの予感‼︎」

 


 ひょんなとこから要好みの年下&まな板の美少女と両思いになってすっかり魔王なんてものを放棄して遊び呆ける要。



「私……許せないの。大好きな親友の命や、他の沢山の命を奪ってきた魔王軍を」



 しかし彼女は訳ありで?


 事情を聞いた要は正直魔王とかどうでもいいやと思っていた意思を一変させ、マリン達に強く当たる。



「じゃあカナメがやってみる? 調べたときに魔力値も見たけど低いわけじゃなかったし、案外いけるかもよ……冗談冗談」



 しかし相変わらずマリンはこう言うと話を逸らす。その上タクトも同じくやる気が無いようで使い物にならない。


 なら小麦粉異世界転移特典の我が魔力を使って勇者になってきてやるよ! と彼女の為に浅い知識と強力かもわからない魔力を持って、たまたまリゲールタウンに潜伏していた魔王軍の幹部に立ち向かったものの、瞬きする間に奴の槍は目と鼻の先。



「…………来世はもっと強くなって俺に会いにきてね」


「バキャビャーーッッッ‼︎」



 やはり、あまりにも無謀な戦いは日本の一般家庭育ちの十七歳には荷が重すぎたようで、抵抗も出来ず、カエルが潰れた音の上位互換である奇声を発して死を待つ事になるのだった……。

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