刺殺事件の翌日は殺害現場に生花の山
2013年11月27日の16時30分頃に、市川女性刺殺事件が起きました。
市川とありますが、事件は本八幡駅北口付近で起こりました。(以下にある年齢は、当時のものになります)
この事件で、刺殺された22才の女性(以下女性)には、4人の男性が関わっていました。
女性には、3才の娘(以下娘)がいましたが、娘の父親とは交流していませんでした。(父親は事件とは無関係)
父親意外で交流していた男性3人のうち1人目は、30代の方で女性と結婚したいが為に金銭を渡していたものの、遂行されないので金銭問題になっていました。(30代の男性は事件とは無関係)
2人目は、かつて同棲していた男性で、2013年9月上旬に女性と別れたものの、事件前には女性に復縁を迫っていました。
この男性は、女性と実子ではない娘の3人で暮らしたいと思っていましたが、女性に拒絶されたので殺意を覚えて犯行に及びました。(容疑者→殺人犯)
3人目は、35才の婚約者で、2013年10月から女性と実子ではない娘と3人で同居していました。
この男性が、実質父親としての役割を果たしていたのでしょう。(35才の婚約者は、事件とは直接関係していませんが、女性に次ぐ被害者だったかもしれません)
この刺殺事件で、深く関わりのあった人物は、女性と復縁を迫った男性という事になるでしょう。
刺殺事件があった時の流れは、婚約者の男性と女性が、娘を迎えに幼稚園まで車で行きます。
その足で3人は、JR本八幡駅北口付近にある、みずほ銀行左隣にある宝くじ売り場に向かいます。
婚約者の男性は車に残り、女性が娘と一緒に宝くじ売り場に歩いて行きました。
すると、女性を尾行をしていた復縁を拒絶された男性は、恨みを募らせ彼女を包丁で刺して本八幡駅に向かって逃走します。
事件現場は、本八幡駅北口のみずほ銀行前の路上で、女性は娘の目の前で刺されました。
女性は緊急搬送されたものの、出血多量でその日の夜に死亡しました。
逃走していた容疑者は、翌日の昼過ぎに八丈島に到着したところで、緊急配備していた警察官に逮捕されました。
インターネットの記事を要約すると、以上が市川女性刺殺事件になります。(若干の違いについてはご容赦下さい)
この事件の流れが分かった上での、次の日の自分の行動が今回のお話になります。
世の中には、霊感があって幽霊が見える方はそれなりにいると思いますが、見えるだけではなく不思議な体験をする事があります。
その事について書いていこうと思います。
このお話は、2013年(平成25年)の11月下旬の事になります。
2013年11月27日の16時30分頃に、通勤経路でよく途中下車をするJR本八幡駅(以下本八幡駅)北口にあるみずほ銀行の近くで、若い女性が包丁で刺されるという事件が起こりました(以下に記すのは当時の年齢です)。
その時のニュースによると、復縁を迫った元同棲相手の男性が、女性からそれを拒絶された為、恨みを募らせた事による犯行だと伝えていました。
トラブルの原因は3才になる娘に関してでした。
その娘は、復縁を望む男性の実子ではなかったものの、かつて同棲していた時に一緒に住んでいたようでした。
2013年の9月上旬に2人は別れたものの、復縁を望む男性はまた3人で暮らしたいと思っていました。
しかし、女性が同年10月から35才の婚約者の男性と一緒に住むようになってからは、娘に会いたくても会わせてもらえなかった為、復縁を望む男性は女性に対して殺意を抱くようになり、大型スーパーで凶器の包丁を購入したのです。
殺意を抱いた男性が、犯行当日いつから女性を尾行していたかのかは不明ですが、婚約者の男性と女性が3才の娘を車で幼稚園に迎えに行った事から始まります。
その後、3人で本八幡駅北口にある、みずほ銀行左隣にある宝くじ売り場に向かいました。
その近くに着くと、車から降りたのは女性と3才の娘で、婚約者の男性は車の中で待機していました。
宝くじ売り場の付近で、殺意を抱いた男性と女性が鉢合わせすると、女性は正面から包丁でグサッと刺されました。
女性を刺した男性はそれを引き抜き、血の付いた包丁を持ったまま、本八幡駅北口の階段を上って行くところを目撃されています。
女性は、刺された箇所を手で押さえると、よろよろと駅の方に向かって歩いて行きました。
しかし、出血多量と痛みによるショックの為に、駅に辿り着く前に倒れてしまいました。
倒れた女性は救急車で病院に運ばれたものの、その日の夜に死亡してしまったのです。
本八幡駅北口のロータリー付近には、数メートル先に交番があり、かなり人通りの多い場所でしたが、刺殺事件当日に容疑者は捕まりませんでした。(逃走経路は不明ですが、容疑者は翌日の昼過ぎに八丈島で警察に逮捕されました)
乗降客の多い駅の近くで、かつ、それほど暗くない時間帯に、衝撃的な刺殺事件が起きたので、ニュース番組でも大々的に取り上げていました。
夜のニュースで、各局が本八幡駅の付近で女性が刺殺された事件について報道すると、事件現場とされるみずほ銀行前には、多くの方からお花が供えられるようになりました。
あと、銀行付近から駅前に向かってかなりの血が流れたと報じていました。
この事件により、女性は3才の娘を残したまま亡くなってしまったので、それが不憫でならないと解説していました。
この時の報道では、女性は下腹部を深く刺されて出血多量だったので、一刻も早く緊急搬送しないとならなかったのですが、それがすんなりといかなかった為に病院に着いた時にはほぼ手遅れだったそうです。
自分は、日頃から何度も途中下車をする駅で、こんな事件が起きるとは夢にも思いませんでした。
その時、自分はニュースを見てこう思いました。
「山のように供えられているお花のすぐ横にある銀行に、宿直明けに行こうと思ったのに…」
「本八幡駅北口にあるみずほ銀行は、ATMが多数あるから、順番待ちが短いんだよな」
「でも、刺殺事件が起きた翌日に、その前を通るのは何か気が引けるよな…」
自分は、宿直勤務の仕事が落ち着いた時に、翌朝最初に立ち寄る所を考えていました。
仮眠を取る前にはこう思っていました。
「刺殺事件のあった翌日だと、現地に強い怨念が残っているかも知れないから、無難に回避した方がいいかな…」
しかし、翌朝になると、仮眠の前に思った懸念が大幅に薄れていたので、多少は気に掛かっていたものの、結局は本八幡駅で途中下車をしてみずほ銀行に行く事にしたのです。
「みずほ銀行には、刺殺事件のあった左側の道を通らず、右側の道を回り込む様にして行けば問題ない筈だ!」
とは、総武線の車内で思ったものの、実際に本八幡駅を降りると、宿直明けで若干寝ぼけていた頭のせいか、刺殺事件のあった左側の歩道を進んで行ってしまいました。
「ヤバい!このまま進んで行くと、昨日女性が刺された現場に近付いてしまう…」
「今からでもすぐに戻ろう…」
と、思ったものの、バス停の横の狭い歩道を歩いていた為にUターンする事は出来ませんでした。
何故なら、自分の背後には、数十人の通行人がピッタリと張り付くように歩いていたからでした。
「くっ、仕方が無い…、このまま進んで行くしかないか…」
「まあ、ちょっと銀行に寄るだけなら大丈夫だろう…」
そう思い、今度は歩く速度を上げました。
あと、15メートル程で銀行の入り口という所で、昨日の刺殺事件の後に大量に積まれた生花を間近で見ました。
みずほ銀行左隣の宝くじ売り場から、やや駅寄りにある信号の無い横断歩道前に差し掛かった時に、自分に異変が起きました。
急に周りの景色が灰色っぽく変わり、無音状態になったのです。
その直後に、突然右太もも付け根の内側が、重度の筋肉痛の様な感覚になりました。
「な、何だ!この痛みは…」
それが、ズキっとする痛みになったかと思うと、いきなり激痛に変わりました。
「ううっ…、立っているだけでもキツい…」
何というか、鋭利な刃物が深く刺さっているかのような感覚になり、咄嗟に右太ももの付け根を両手で押さえました。
自分が激痛に耐えていた辺りは、かなり人通りが多かったので、そこに佇んでいると通行人の邪魔になるので、
「何とか早く立ち去らないといけないな…」
と、思いました。
そこで、右太ももの付け根を強く押さえたまま、鬼気迫る表情をして駅の方に向き直りました。
すると、立ち止まっていた時と比べ、更に鈍い痛みが襲って来ました。
ほんの数歩進むだけでも激痛が走るので、右足を引きずりながらでないと歩けなくなりました。
その時は周りも見ずに、ただ只管駅を目指して進んでいましたが、相変わらず景色が灰色だったのと、不思議と誰ともぶつかりませんでした。
よろよろと駅に向かって進んで行くと、右太ももの付け根部分が熱く感じました。
「はぁ、はぁ…」
「何だこの激痛と、手に伝わる熱さは?」
この時、右太ももの付け根をかなり強く押さえていましたが、指と指の隙間から大量の出血をしている様な感覚に襲われました。
思わず右太ももの付け根を直視しましたが、実際には全く出血していませんでした。
これが、もし本当に出血している状態だったら、相当量の血液が流れていたことでしょう。
無理をして一歩でも先に進むと、
「ボタボタボタ、ビチャビチャ」
と、音がしているように感じました。
この時から、自分の脳に直接語りかけるように、
「助けて、助けて…、誰でもいいから助けてよぉ…」
と、繰り返し女性の声が聞こえてくるようになりました。
そのうち、自分の意識が朦朧としてきました。
「だ、ダメ だ…、止まら な いと…」
「でも…、カラ ダ が 止ま れ ない…」
霞んだ目で前方を見ると、数メートル先に交番が見えました。
それを見て、何となく助かったような気分になりました。
「あと少しで交番だ…、あそこに行けば助けてもらえる…」
その時はもう、痛みと苦しみで苦悶の表情だったと思いますが、最後の力を振り絞って1メートル程進むとそこで立っていられなくなりました。
自分が中腰のまま右膝をつくと、そこで、
「バタッー」
と、倒れたような感覚に陥りました。
そこは、交番の左斜め前で、右側にあるコンビニを少し過ぎて、点字ブロックがカーブをしている辺りでした。
「あと一歩よ…、あと一歩進めれば…」
という、女性の弱々しい声が、最後に自分の頭の中を過ぎりました
自分が苦しみながら歩いた距離は、大体100メートル弱だったと思います。
その時、自分の周りにいた通行人は、
「何だこいつ!」
と、思ったに違いないでしょう。
中年の男性が、右太もも付け根を両手で押さえながら、苦悶の表情でよろよろと歩いていたのですから。
右膝をついてから、多少の時間は掛かりましたが、何とか気力で立ち上がって数歩進むと、そこで灰色だった景色から、元の色のある景色に戻ってくる事が出来ました。
駅に向かって更に数歩進むと、今度は急に体が楽になってきました。
そのまま、駅の改札に向かう階段の真下まで行くと、今までの痛みが嘘のように消え去っていました。
そこで自分は、
「やっと苦しみから解放された…」
と、思いました。
翌日、自宅でテレビを見ていると、一昨日の刺殺事件がワイドショーで流れていました。
それによると、最初に報道していた時は、刺殺された女性は右側の下腹部を刺されたという話でしたが、右太もも付け根付近に訂正になったと言っていました。
女性は容疑者に刺されると、痛みを堪え血を流しながら駅に向かって歩いたそうです。
そして、駅に辿り着く前に途中で倒れたようでした。
それを聞いた時は、ゾッとしました。
「正に、昨日自分に降りかかった状況そのものじゃないか!」
あと、女性が刺されて大量出血しながら歩いた距離も、大体一致していました。
亡くなった方の姿が幽霊として見えた訳ではありませんが、包丁で刺された時の痛み、苦しみ、大量出血しているような嫌な感覚、薄れゆく意識、すぐ横で子供が泣き叫んでいるのを聞きながら無念にも倒れていった女性の様子…、
時間にしたら短かったのですが、残留思念が強力だった為か、霊感のある自分の中に流れ込んできてしまったようでした。
その日は、大量に積まれた生花の山を見ないようにして帰りましたが、滅多に起こらないとても不思議な出来事でした。
強力な残留思念も、3日もすればかなり弱くなるので、それまで霊感のある方は事件現場には近付かないに限りますね。
その後ですが、1週間位は右太ももの付け根がシクシクと痛む事がありました。
やはり、あの時かなり深く刺されたような痛みを感じたので、それを思い出し体が反応してしまったのだと思います。
肉眼には見えていなくても、霊感のある方は稀にこういった現象が起きるので、事件現場に生花を供えに行く事を自重する方がいますが、それを責めたりはしないで欲しいと思います。
それと、霊感があると嫌な予感ばかりが当たるので、やはりそういう時は自分の直感に逆らってはいけないという事なのでしょう。
今回のお話は以上になります。
最後までご拝読頂きまして誠にありがとうございました。
今回のお話はいかがだったでしょうか。
自分は以前から多少の霊感があったが為、不思議な事だったり恐ろしい事を見る事はありましたが、今回のように姿が見えないものの痛みだけを感じるという事はありませんでした。
文章では、どの程度伝わったかは未知数ですが、包丁で刺された瞬間と引き抜かれた時は、何故かはっきりと分かりました。
それは、内臓がひっくり返るような思い…としか表現出来ません。
その後、激痛と大量出血しているような感覚に陥った時には、本当に危機的状況でした。
決死の覚悟で駅前の交番近くまで歩いて行ったものの、その時に見えた光景は、建物の中に警察官が見えはしましたが、こちらには気付かずに、周りが大騒ぎになるまで誰も出てきませんでした。
そこで一気に力が抜けてしまった感じがしました。
余談になりますが、俗に不景気になると凶悪事件が増えると言われています。
日本においては、バブル崩壊以降長期に渡り不景気が続いています。
なので、不景気からの脱却は急務でしょう。
最後に、世の中から凶悪事件が一件でも減っていく事を祈りつつ、この辺で終わりたいと思います。