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女騎士「現代転生するぞ」

「隊長! もうダメです! ゴブリン軍が城のもうそこまで!」


「愚か者! 弱音を吐くんじゃない! 私は清き人間軍の騎士! この身はメグリ姫に捧げると決め、たとえ億万の怪物がいようと、決して剣を置かない!」


 どこか異世界の人間軍の城の中。


 どうにも、人間軍の城は戦で慌ただしい。あちこちで、人がパニックになったりしているようです。そして、窓から外の様子を覗くと、武装したゴブリンたちが意気揚々と城を囲っています。どうやら、ピンチみたいですね。


「汚らしいゴブリンたちめ……。もう良い! 私が出よう!」


 女騎士さん、どうにも気が早くて短気なご様子。血糖値が心配です。


「ダメです! 外には大量のゴブリンたちが棍棒を持って待機しています! 未来のためにも、ここは交戦ではなく、降伏を!」


「何を降伏などと! かの野蛮なゴブリンたちに首をたれろと言うか。私はそんなことは認めぬ。認めぬぞ! 姫様に捧げると決めたこの命、燃やしてみせる!」


 おやおや。


 女騎士様は剣と鎧で武装したまま、単身でゴブリンの群れに飛び込んでいきました。大丈夫でしょうか。


 大丈夫ではありませんでした。


 出てきた瞬間に矢で撃たれて死にました。


ちなみに、その後にゴブリンに降伏した人間は、真摯なゴブリン軍たちの計らいで、末永く繁栄しました。



__C= C= C= ┌(;・_・)┘<場面転換だヨ__



「むっ、ここは……?」


 おや? 


 死んだはずの女騎士さんが目を覚ましたのは、真っ白な空間でした。矢で撃たれた怪我もありません


「起きたようだな。私は神様である」


 神様と名乗る老人が出てきました。


 しかし、自分から神様と名乗るなんて、随分と怪しい老人ですね。


「むっ、神ですと?」


「そう。森羅万象を司り、全知全能の神じゃ」


 しかし女騎士のレヴィ、単細胞なのですぐに信頼します。まぁ、死後に出てきた老人ですし、すぐに信頼するのも仕方ありませんね。


「レヴィよ、貴様は良き騎士精神である。この神でさえ、それには一目を置いておる。そして、前世の行いは清く正しい。実は、以前から人間軍とゴブリン軍は条約を結ぶことが決定していて、特に排他的で右翼的だった騎士団長レヴィが邪魔だったから上手いこと暗殺する予定であったなんて、そんな悲劇で死ぬ人間ではない」


 なんと。

 

 自分は清く忠誠心の高い女騎士は、むしろ邪魔者だったみたいですね。それに、暗殺する予定だったのに、自分から単身で戦場に出て自分から死ぬなんてなんとみっともないことでしょうか。


「くっ……。ゴブリンたちめ……。なんと卑劣な……。正々堂々と戦えば、私も後れを取らなかったのに……」


 女騎士は頭が弱いようです。


「しかし、神よ。それならば、私は何をすれば?」


「うむ。君には、転生をしてもらおうと思う」


「転生? それはいったい?」


「一言でいえば、別の世界で生まれ変わるのじゃ」


「なんですと!? この死に体の私に、もう一度の人生をくれるですか? なんと……。神とはずいぶんと慈悲深いものです……」


「気にするではない」


 この怪しい老人は褒められてずいぶんと気分を良くしているようです。ひげを弄り、「ほっほっほっ」とバルタン星人みたいな声で喜んでいます。


「キミが転生する先は、地球という星じゃ。人間のほかには猿か4つ足の動物、それに昆虫が住んでいる星。ゴブリンやエルフ族、それにドラゴンなどは空想の産物となっている」


「なるほど! 素晴らしき人間社会なのですね!?」


 今の話を要約すれば、読者様たちが住んでいるような現世に転生する、ということですね。


ふつうは現代から異世界に転生するものでしょうが、女騎士だって現代転生をしたいんでしょう。しかも、人間族の右翼であるレヴィにとっては、さぞパラダイスでしょうか。レヴィは嬉々としています。


「ちなみに、キミの懇意にしているメグリ姫も、そちらにおる。とりあえず、転生先はメグリ姫をよく知っている人物のところへ飛ばしておこう」


「なんと! そこまで気を使わせてもらうなんて……。なんと礼を言えばよいか」


「気にするな。では、さっそく呪文を唱えよう。ほい!」


 怪しい老人がちょっと気合を入れてレヴィへ魔法をかけます。すると、レヴィは砂が散るように消えました。


製作期間がほぼ3日で書き上げました

要所要所が適当であることを最初に謝っておきます

けれど、原付は良いものなので、これを機に、何か乗り物に興味を持ってくれればうれしいです

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