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その後2
ある日の休日。
美姫の部屋。
むくり。
起き上がる。
優香だ。
隣には、未だすやすやと穏やかな寝息の美姫がいる。
そんな彼女を見て、聖母のような笑みを浮かべた。
彼女の髪を、優しく撫でる。
すると、その感触が心地良いのか、美姫の口角が上がった。
ゆっくりと深呼吸をする。
肺いっぱいに広がる幸せ。
いつ終わるかは分からない。
美姫に嫌われるかもしれない。
恋人が出来るかもしれない。
しかし、それは今ではない。
ならば、今、この瞬間はこの幸せを噛み締めておこう。
そう思う優香であった。
最後までご覧頂きありがとうございました。
また別の作品をご覧の際もよろしくお願い致します。
2020年3月7日
あさまる




