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そうこうしているうちに、放課後になった。
雨乃と美姫の会話を聞いていた雨乃のクラスメイト達。
彼らは、もう一度美姫に会えるということで、いつもならすぐに帰宅しているが、今日はいつまで経っても帰ろうとしない。
やけに賑やかだな。
帰り支度をしながらそう思う雨乃であった。
いつもならば放課後になれば数人を残し、教室からはクラスメート達は出ていってしまう。
それが今日は違ったのだ。
誰一人として教室を出ていこうとしない。
そして、彼らは皆そわそわしている。
「失礼します。」
その声に、教室中の空気が変わる。
「ど、どうしたの!?」
「何々!?話なら聞くよ!」
「いや、俺が聞くよ!」
ゾロゾロゾロ……。
その声の方へと導かれるように雨乃のクラスメート達が駆け出した。
声の主は困惑しながら言葉を繋げた。
「その、姫川先輩に用がありまして……。」
自身の名前を聞き、雨乃は立ち上がった。
そして彼らの中心になっている女子生徒の元へと向かうのであった。
「ごめんね、お待たせ。ここじゃああれだし人の少ないとこに行こっか。」
雨乃はそう言うと、少女を連れて教室を出ていった。
「……天江さん連れてかれちゃったね。」
「カツアゲかな?」
「そんな風には見えなかったけど……。」
各々が好き勝手な憶測を言う。
「姫川さんはそんなことするような子じゃないよー。」
彼らの言葉を遮る声。
声の主は、最近雨乃と仲良くなったクラスメートの一人だ。
それは妙に説得力のあるものであった。
それ以降、彼女のことを言う者はいなかった。




