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甘え嬢ズ  作者: あさまる
67/88

21ー4

美しく、誰とでも仲良くなれる。

それでいて、高嶺の花としての魅力とカリスマ性を感じさせる。

紅葉は、そんな美姫のことが堪らなく好きであった。


たまに美姫と話せれば良い。

紅葉はそんなことを思っていた。



結果、優香は美姫をも奪っていた。

優香には、そんなつもりはなかった。

美姫から優香へ近寄っていった。


事情を知らない紅葉には、優香が美姫を調べて彼女の興味を持たせたのだ。

紅葉はそう思っていた。


優香には悪気は全くなかった。

しかし、結果として全てを奪っていった優香。

そんな彼女へ憎しみが、紅葉の中で大きくなっていった。

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