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いつものように妹を学院に送り出したあと、朝食を済ませ、洗濯にとりかかる。しなければいけないことが山積みだ。休んでいる暇はない。この屋敷はそれなりの広さがあるが、私ひとりで掃除をしなければいけない。
私が、私として…物心がついた頃からしていることだ。はじめの方こそ、お母様やお父様の言うことがなかなか出来ず辛い思いをしたが、今では慣れて、怒られることも少なくなった。
私と妹は、2歳違いだと思う。思う、というのは物心ついてから両親に誕生日を祝ってもらったことがないため私自身年齢が曖昧である。
誕生日を一度として祝ってもらったこともないほどに両親は私に無関心であるし、嫌っているのだろう。それがなぜなのかは、わからない。
知りたい、と思う心。
知りたくない、と泣く心。
いっそのこと他人だったのならよかったのに。
期待して、絶望して、
苦しくて、切なくて…
どうしようもないってわかってるのに。
どうしても、諦めきれないんだ。
いつか私を見てくれる、なんて。
期待すると辛いから、諦めなさい。
そう、私は私に言い聞かせる。
諦めよう。
諦めよう。
辛いことがある度幾度となく言い聞かせてきた。
でも心の隅でもしもを期待する私は愚かでどうしようもない。
小説というものを書いたことがないため、未熟でごめんなさい...描写やテンポよく書くのって難しい...