表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

2

 部屋からキッチンまでは近い。

 料理を始める前に、家族が食事をする部屋の暖炉に火をつけ薪をくべる。パチパチと音を立てながら、薪が燃えていく。


 ゆらゆらと火が揺れる。


 すっかり冷えてしまった身体に感じる熱が心地よい。


 窓ガラスは結露(けつろ)して曇ってはいるが、先程より空が明るくなっているのだろう。窓の外は橙色(だいだいいろ)だ。


 もう少し暖炉の(ぬく)もりを感じていたい気持ちをぐっと抑えて急いで朝食の準備にとりかかる。何せ、冬という季節はまだ暗いからと安心していても、時間は思いのほか過ぎているものだからだ。


 食材庫から使う材料を取り出す。食材庫といっても、比較的涼しい場所に食材を保管しているだけである。


 水瓶から少し水をボウルに汲み、レタスの葉を軽く水洗いをして丸い平皿の上にのせる。コンロに火をつけ、フライパンで塩漬けにしてある肉を焼く。肉の脂が溶けだし、辺りには肉の焼ける香ばしい匂いが広がる。塩漬け肉をお皿にだし、肉の脂で目玉焼きを焼いてこれもお皿にきれいに盛り付けパンを添える。


 朝食を作り終え、テーブルにセットしていると廊下が少し騒がしくなったかと思うと、部屋のドアが開いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ