#11
──手近な場所にあった三つの岩に、三人は向かい合う様に腰掛けてから…アオバがゆっくりと口を開く。
「まず、俺達が〈オウウ地方〉にやって来るきっかけとなった出来事から話し始めるな」
「実は……預言者ミルティマーラ様から告げられた〈未来の記憶〉によると、『この世界に究極の破滅迫る』という御告げがあったそうなんです。
そして…〈全界十三騎士団〉全体で、これを阻止する為の極秘作戦を展開する事になりました。
大規模作戦の先鋒を務める事になっていた〈赤枝の騎士団〉を中心に、〈ウェンの守り手〉、〈黒曜剣士団〉、〈ハベク騎士団〉、〈翡翠騎士団〉、〈翅竜法術団〉、〈獅子吼騎士団〉、〈聖牛騎士団〉、〈七海騎士団〉、〈ユラン騎士団〉、〈血砂騎士団〉、〈無貌騎士団〉、そして…私達〈イズモ騎士団〉。〈全界十三騎士団〉の総力とも言える大規模戦力を各地に施設された〈虚空転移装置〉と呼ばれる魔方陣を使って、〈終末の大要塞〉へと送り込んで〈典災〉達を奇襲し、殲滅もしくは再封印する……手筈でした」
「けど、あの怪物共…異形の権能を操る〈終末の大要塞〉に封じられていた悪しき存在である〈典災〉から俺達〈イズモ騎士団〉は、逆に襲撃を受けて壊滅したんだ」
そこまで語ると、スズカとアオバの二人は膝の上で組んでいた両手を強く握り締める。
「無論…私達の仲間は、無抵抗に討たれた訳ではありません。
直ぐに体制を立て直し、〈典災〉への反撃に転じました。
しかし…〈典災〉が操る〈死の言葉〉によって、約半数の〈古来種〉達が〈夢のない眠り〉へと落ちました。
〈死の言葉〉に抵抗出来た者もいましたが…その多くが〈典災〉によって命を奪われました。
あの時、アリシャートさんが〈妖精の門〉を発動して〈典災〉を彼方へと飛ばさなければ…私達は全滅していたかもしれません。
そう言えば……今思い返すと、〈夢のない眠り〉に落ちた者の多くが長く存在していた人達だったと思います」
スズカの後を引き継ぐ形で、アオバが再び語り出す。
「俺とスズカは、まだ〈古来種〉としては未熟者だったから…極秘作戦のメンバーには選ばれていなかった。全く何も聞かされないまま、襲撃してきた〈典災〉と戦う事になったんだ。
〈全界十三騎士団〉全体での極秘作戦や〈典災〉についての詳細を知ったのは、襲撃を受けた日の翌日の明け方だった……。
俺達は〈イズモ騎士団〉の置かれている状況を考えて、他の〈全界十三騎士団〉の仲間に助力願えないかと淡い希望を抱きながら〈原初の秘磧〉を使って、他の〈全界十三騎士団〉の状況を確認しようとしたんだけど……その確認作業の結果で、他の場所も同じ様に〈典災〉の襲撃を受けて壊滅していた事を知ったんだ」
「エリアス殿を含む、他の〈古来種〉達も〈典災〉に敗北していた。
その事実を知った仲間達は、まずは〈イズモ騎士団〉全体の体制の立て直しを行う事を最優先事項としていた。
だが、私とアオバは仲間達の仇である〈典災〉の討伐を優先した。
多くの仲間から、無謀だと言われた。けど、そんな私達に賛同してくれた上に旅の同行を申し出てくれた人達もいた。ヴァミリオンさん、クロガネさん、エメルラさんの三人だ。
アリシャートさんの〈妖精の門〉で〈オウウ地方〉へと飛ばされていた〈典災〉に向けて、そのまま私達は〈イズモの街〉を出立した。
旅自体は順調で…〈オウウ地方〉までは、比較的のんびりとした旅路だった」
そこまで言って、スズカは一旦言葉を区切る。
二人は、その時の旅の思い出を思い出しているのだろうか……少し、笑みを浮かべていた。
「俺とスズカは、〈イズモ騎士団〉の一員としての遠征や〈翡翠珠迷宮〉での会合の同行者として付いて行った時を除いて、〈イズモの街〉を出る事が殆ど無かったから…色んな景色を眺めたり、大自然の中を任務以外で移動するのが楽しかったし、凄くワクワクしていた」
「多分、初めての任務外での旅に心の何処かで浮かれていたのだと思います。完全に、暢気な物見遊山気分で旅をしていた事は否定出来ませんね。
でも、それは…私達が〈典災〉の恐ろしさを本当の
意味で認識していなかったからです……」
そう言って、スズカとアオバの表情が辛そうなものへと変わる。
「私の所持する〈神刀・顕明連〉の特殊能力で得られた情報から…仲間の一人、ヴァミリオンさんが〈典災〉の目的を『〈緑小鬼〉族を利用して〈オウウ地方〉に厄災をもたらす事』だと推察して、私達は〈闇の森〉へと急ぎ向かいました」
「〈闇の森〉へと辿り着いた俺達は、そこに居た〈イズモ騎士団〉の仇である〈典災〉の一体とすぐに戦闘になった。
けど…相手の厄介な特殊能力─言霊を自在に操る能力─のせいで、決定打が打てずに膠着状態が続く事になったんだ。
膠着状態が続くその状況を見て、ヴァミリオンさんが『〈冒険者〉の助力を得る為に〈アキバの街〉へ向かえ』と俺とスズカに指示を出したんだ」
「その際、私達の旅の同行者であり仲間のヴァミリオンさん、クロガネさん、エメルラさんが〈典災〉の足止めを行い…そのまま亡くなったのです」
そこまで言うと、二人の表情は深い悲しみを滲ませるものへと変わった。
「三人が亡くなった事を〈神刀・顕明連〉の特殊能力で知った私は、自分の無力さと三人を死地へと残した事への後悔と悲しみから深い絶望の思いを抱きました……」
「その事がきっかけで、あの時のスズカは心がズタズタに壊れそうになっていた。
スズカの精神面がそんな危うい状態だった時に、丁度〈オウウ地方〉へとやって来ていた夜櫻殿と出会えたんだよ。
もし、あの時に夜櫻殿に出会えなかったら……俺達も、オウウの地で命を落とす結果になっていたと思うんだ」
そう言葉を締めると、二人は腰掛けていた岩から立ち上がり、夜櫻へと身体を向けて頭を下げた。
「その節では、本当に感謝しています」
「スズカや俺を助けてくれてありがとうございます」
二人の述べる感謝の言葉に、夜櫻は慈愛に満ちた優しげな微笑みを見せる事で答えた。
「……さてと。おおよその事情は、今の君達の話を聞いていて理解出来たよ。
〈イズモ騎士団〉を含む〈全界十三騎士団〉全体が壊滅していた事、謎の敵…“〈典災〉”と呼ばれる存在がいる事、君達が〈イズモの街〉から〈オウウ地方〉にいた理由もね。
その話を聞いた上で、色々と聞きたい事もあるんだけど……いいかな?」
「構いません」
「俺達に答えれる事なら」
夜櫻の言葉に、二人は再び岩に腰掛けながらも迷わず即座に答える。
二人が承諾してくれたのを確認した夜櫻は質問を始める。
「まず、君達の話を聞く限り…〈イズモ騎士団〉は全滅では無く壊滅って言ってたよね?
なら、〈典災〉の襲撃から生き残った〈イズモ騎士団〉は今はどうしているの?」
「おそらくですが…一部の仲間を〈イズモの街〉に残して、大半は将来〈古来種〉となれる資質を持つ者…“〈古来種〉の種”の探索の為にヤマト全土に散らばっていっていると思われます」
スズカのその返答を聞いて、しばし夜櫻は考えていたが…すぐに次の質問へと移る。
「話の中に出てきた“〈原初の秘磧〉”って何なの?」
「俺達も詳しく知っている訳じゃないんだけど…〈原初の秘磧〉は、俺達〈全界十三騎士団〉の本拠地に設置されている古代の魔法道具なんだ。
全部で十三個あって、〈全界十三騎士団〉が創設された時からあるらしいんだけど…何時、誰が、何の為に造ったのかは分かっていないんだ」
「ですが、とても優れた性能を持っていて…〈原初の秘磧〉同士で通信が行えたり、〈原初の秘磧〉同士の間に道を開いて瞬時に移動出来たりするので、世界規模の災厄が発生した時にはこの〈原初の秘磧〉の性能を使って〈全界十三騎士団〉間で援軍を送り合ったりしていました」
「つまり、その〈原初の秘磧〉の性能を使って、各地にある〈全界十三騎士団〉の本拠地を調べに行って壊滅していた事を知った…って訳だね」
「はい、そうなんです」
スズカのその言葉を聞いて、夜櫻は彼女なりに納得したのか…すぐに次の質問へと移った。
「これが最後の質問になるんだけど…〈全界十三騎士団〉の〈古来種〉達が壊滅していた事を確証を得られたのは、〈死の言葉〉によって〈夢のない眠り〉に落ちているのを直接確認したからなの?それとも、殺された〈古来種〉の装備が落ちているのを見掛けたからなの?」
「それは、〈死の言葉〉によって〈夢のない眠り〉に落ちている〈古来種〉達の姿を直接見たからです。
後、エリアス殿を含む名前と顔を見知っていた一部の〈古来種〉達については〈神刀・顕明連〉の特殊能力を使って確認しました」
「……そうなんだ」
スズカのその返答を聞いた夜櫻の表情が曇る。
しばらくの間、無言となった夜櫻は〈魔法の鞄〉の中から繊細で綺麗な細工が施された小箱を取り出す。
その小箱の蓋をそっと開き、中に納められていた光を纏う金色の片方のみの耳飾りを悲しげな表情で見つめながらゆっくりと優しい手つきで表面を撫でる。
唐突な夜櫻のその行動に、二人は少し戸惑いを見せるが…ポソリと呟かれた夜櫻の呟きを聞いて、その行動の理由を理解した。
「君は、この耳飾りを証として立ててくれた誓いを果たせなくなってしまったんだね……」
夜櫻の悲しげなその呟きに、二人も同じ様に悲しい気持ちになる。
しばらく黙っていたスズカは、夜櫻へと何か言葉を掛けようと口を開く。
「夜櫻殿は……〈赤枝の騎士団〉の誰かから、誓いを立てられていたのですか」
スズカの言葉に、少しの間を置いて夜櫻は答える。
「……うん。彼とは…まだ、〈古来種〉として大成する前の幼い頃に出会ったんだ。
その時、凄く困っていた彼を助けて…その恩返しとして、『アタシに危機ある時に、彼の 誓いに懸けて必ず助ける』って誓い立てをしてくれたんだよ。
……でも、〈赤枝の騎士団〉が壊滅しているのなら…もしかすると、彼も他の〈古来種〉と同様に〈典災〉に敗北したって事なんだと思う」
夜櫻が口にした言葉には、『彼に二度と会えなくなって、とても悲しい』という気持ちが込められていた。
夜櫻のそんな様子に、二人はどう言葉を掛けたらいいのかが分からず…ただ黙って見ている事しか出来ずにいた。
しばらくの間、その場を沈黙が支配していたのだが…突然、夜櫻が立ち上がり、唐突に腰に差した二振りの太刀を鞘より抜いた。
すると、いきなり漆黒の刀身の太刀を自身の前方の地面へ…純白の刀身の太刀を自身の後方の地面へと突き刺すという行動を取る。
夜櫻の唐突な行動に、二人が困惑していると…夜櫻の足元に仄かな光を帯びた『陰陽太極図』が現れる。
足元に『陰陽太極図』が出現したのを確認した夜櫻は、抜き身で透き通る様な美しい刀身の一振りの太刀─〈無銘の太刀〉─を正中に構えてから口を開いた。
『我、今此処で神聖なる〈聖白桜〉に懸けて誓約する。〈古来種〉スズカ並びにアオバが宿敵である〈典災〉との戦いに赴く際には、〈冒険者〉夜櫻は此れに助力する。また、〈典災〉によって〈大地人〉や〈冒険者〉が苦難に見舞われた時には、彼らに救いの手を差し伸べ、災いの元を速やかに討ち果たす。そして、かつて我に誓いを立てし若き英雄の志を背負い、スズカとアオバ両名と共に、この世界を守る役目を担う事を…此処に誓う』
夜櫻の誓約の宣言が終わると、周辺には仄かに光る真っ白な花弁の美しい桜吹雪が舞った。
──それは、遠きヨシノの地にある神聖な御神木である〈聖白桜〉が夜櫻の立てた誓約を聞き届けた証だった。
◇◇◇
──誓約を終え、夜櫻は構えていた太刀を下ろし…その太刀を見て思わず驚いた。
「え?嘘??何で???」
確かに、先程まで〈無銘の太刀〉だった筈の太刀には…今は〈聖刀・桜下誓言 宵闇〉という銘が与えられていた。
しばらくの間、〈聖刀・桜下誓言 宵闇〉の性能や説明文を一通り確認していた夜櫻は、その太刀をスズカへと手渡す。
「夜櫻殿…?」
太刀を受け取ったスズカの方は、どうしたらよいのか分からずに困惑の表情を浮かべている。
「この太刀は、アタシが立てた誓約の証としてスズカちゃんが持っていてよ。
かつて、アタシに誓いを立ててくれた幼い〈古来種〉の卵君が、この耳飾りを誓いの証として預けてくれた様に…スズカちゃんにこの太刀を預けたいんだよ」
夜櫻のその言葉に了承の意を示したスズカは、改めて両手で〈桜下誓言 宵闇〉をしっかりと持つ。
「夜櫻殿の御意志と御覚悟…しかと受け止めました。
そして、その誓約の証である太刀…私、〈鬼姫夜叉〉スズカが謹んでお預かり致します」
そう述べてから改めてしっかりと受け取ったスズカは、太刀を腰の後ろ側にしっかりと固定した。
それを嬉しそうな笑みを浮かべながら見守っていた夜櫻へ、アオバが声を掛けてきた。
「……でも、いいんですか?夜櫻殿の同行者の方々の話では、『夜櫻殿は自分が望む道を歩む方』だと言っていた。
今後、苦戦を強いられる事になる〈典災〉との戦いに際して力を貸してくれるのはとても有難いと思うし、武人としても優れている夜櫻殿が協力を申し出てくれた事は凄く助かるんだけど……」
「この誓約が、夜櫻殿の自由を縛る事に繋がるのではないか…と、アオバは危惧しているのですよ」
アオバの言葉とスズカの補足を聞いた上で、夜櫻はニコリと笑みを浮かべた。
「大丈夫。誓約の殆どは、〈典災〉関連だからね。
それに、アタシ達〈冒険者〉も決して他人事ではいられないと思うしね」
「……どういう意味ですか?」
「〈典災〉が〈古来種〉を真っ先に襲撃したのが、『自分達にとって大きな障害となる』という判断の元で行われていたのなら…次の攻撃対象は〈古来種〉と同等の能力を持つ〈冒険者〉だと思うからだよ」
「成程。確かに〈冒険者〉は、私達〈古来種〉と同等の能力を持っていますね。それならば、〈典災〉がその存在を邪魔だと認識してもおかしくありませんね」
夜櫻からの分かりやすい説明に、二人は納得する。
「それから、アタシに誓いを立ててくれた幼い〈古来種〉の彼が言ってたんだ。
『アタシみたいに困っている誰かを助けられる様な人物になりたい』…って。
彼自身には、もう二度と会えなくなってしまったのだとしても…アタシは、かつての彼が憧れて続けた人物で在りたいと思ったんだよ。
彼はきっと、胸を張って『自分が目標とした人物のその有り様から“理想の古来種としての姿”を目指した事は決して無駄ではなかったんだ』という強い誇りを持っていたと思うんだ。
そして、『そうで在ろうとした事は決して間違いなんかじゃないんだよ』…って言ってあげられる様に、アタシ自身がそうで在りたいの。
だから、その為の誓約。その為の誓い立てなんだよ」
「『夜櫻殿の様に、困っている誰かを助けられる様な人物になりたい』……か」
「誓いを立ててくれた〈古来種〉の彼にとっての誇りとなる人物で在りたい……ですか。
きっと、その人物が生きていたなら…夜櫻殿のその思いを嬉しく思っていたでしょうね」
夜櫻のその言葉に、アオバとスズカが各々に言葉を掛ける。
二人の言葉を嬉しく思った夜櫻はフワリと優しげに微笑んだ。
ゆっくりと腰掛けていた岩から立ち上がると、夜櫻は軽く背伸びしながら二人に声を掛ける。
「流石に長話をし過ぎたね。もう少ししたら、夜明けになる頃だろうし…そろそろ、皆の所に戻るよ」
「そうですね。早い方は、そろそろ目を覚まされる頃合いでしょうし…」
「さっさと戻るか!」
三人は、お互いに軽く笑い合ってから…皆がいる野営地点へと戻って行った。
──この日の出来事と夜櫻の立てた誓約が、後にスズカ達にとって、宿敵〈典災〉との戦いにおいての大きな心の支えとなる事を、この時の夜櫻達は誰一人として気が付かなかった……
〈聖刀・桜下誓言 宵闇〉
元は〈アメノマ〉の刀匠 多々良が手作業で鍛えた無銘の太刀だった物が、夜櫻が宣言した誓約が“世界”に受け入れられた事でこの“銘”を授かった。
日中と夜で性能が大きく変化し…日中は所有者に守りの加護を、夜は所有者に癒しの加護を与える。また、常にステータスを20%上昇させる特性も持つ。(※日中では、〈聖刀・桜下誓言 暁〉と銘が変化する)
“銘”を授かった後は、特定の人物…夜櫻、スズカ、アオバの三人以外には装備不可となっている。
【説明文】
〈アメノマ〉が刀匠 多々良が鍛えし聖なる太刀。
〈冒険者〉夜櫻が御神木〈聖白桜〉に懸けて誓いし誓約の下、〈古来種〉スズカとアオバ両名の助力となる。
『二人を守り、助け、支えとなりたい』という夜櫻の強い思いを受け、此処に癒しと守りと強化の加護を与える。
〈霊刀・太陰〉〈霊刀・太陽〉
〈武士〉〈神祇官〉〈暗殺者〉〈盗剣士〉のみ装備可能な〈秘宝級〉の太刀。漆黒の太刀が〈霊刀・太陰〉、純白の太刀が〈霊刀・太陽〉。
高い攻撃力と耐久性、5分に一回状態異常を無効化する性能を持つ。また、セットボーナスとして+20%の攻撃力上昇効果がある。
この二振りの太刀は地面に設置する事で、場を清めて清浄な地場を形成する〈陰陽太極図〉が足元に出現し、この〈陰陽太極図〉から半径100m以内にいる者の精神を落ち着け、一定時間の間だけ一切の攻撃を無効化する一時的な結界の役割も果たす(※ゲーム時代は、敵愾心の初期化の効果のみ)。
【説明文】
陰陽太極の力を持つ霊刀。強い陰気を宿した漆黒の刃と強い陽気を宿した純白の刃は、片方だけでは秘められし力を解放する事が出来ない。
両方揃う事で場を清め、自身の心身を整え、荒ぶる御霊を静める〈陰陽太極の陣〉が生み出せる。その力は、持ち主をあらゆる脅威から一時だけ必ず守り抜く強固な結界ともなる。