7話 デスヘイム生活1
「何その名前だけでヤバそうな土地は」
「確かにヤバそうだな」
「デスヘイムって、絶対にまだ人類が暮らしたこと無いみたいな裏設定あるだろ。」
「よく分かりましたね!そうです、デスヘイムはその過酷すぎる環境から人類が暮らすのは不可能だと言われています。まあ昔そこで暮らそうと考えた熟練冒険者も居たのですが、足を踏み入れてから一日後に全ての恐怖を体験したような顔になって帰って来ましたからね。」
「なんだよそれ!俺たち初心者以下だぞ!」
「・・・・貴方達なら大丈夫でしょう。」
「おい、今なんで間があったんだよ」
「他に知りたいことはありませんか?」
「無視すん「ちょっと宏太黙って」・・あっはい」
「では、その土地で知っていることを出来れば教えて欲しいんですけど。」
「分かりました。デスヘイムの情報ですね。」
なんだよこの女神!相手が辛木に変わった途端に女神っぽさ出しやがって!
「私、昔にその土地に行ったんですよ、その時の情報を伝えますね。
その土地は全てが弱肉強食です。それは草でも木でも変わりません、レベル300を超えているモンスターが草に切り刻まれたのは衝撃的でしたね。そしてその土地で最も弱いのがスライムなんですけど、そのスライムのレベルが100以上なんですよ、つまりレベル100以上のモンスターしか存在しません。もっと知っているんですけど、これ以上はすみませんが教える事は出来ません。」
「じゃあ俺から聞きたいことがあるんだけど」
「何ですか?」
「武器のランクってあるのか?、もしあったとしたら教えて欲しいんですけど」
「武器のランクならありますよ」
「なら教えて下さいお願いします。」
「では教えますね、武器のランクは、一般級と特別級と賢者級と伝説級ですね
人間にはまだ伝わってないですから覚えていても意味は無いですよ、
自分の手に馴染んだ武器が自分の伝説級武器です」
どうやらランクなどは関係無しで、手に馴染んだ武器を探せと言う事らしい
「分かった。ありがとな、もう送っていいぞ」
「ああ」
「分かりました。では最後に、力を上げて帰ってくる事を願っています。・・・転送!」
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「ここが人類が足を踏み入れては行けない場所か。」
「ああそうらしいな」
そこは平原だった。見渡す限りの自然に囲まれていて自分がいる場所が本当にデスヘイムだと忘れてしまいそうになった。・・・・・・・そう思っていた時期が私にもありました。
「うわ何だこいつ、辛木倒すぞ!」
「おう!」
「「・・・・へ?」」
俺達は一瞬で起こった事を逆再生してみた。 急にモンスターが出て来て俺たちに襲いかかろうとした瞬間に近くにあった木がそのモンスターを丸呑みにしたのだ。
その瞬間俺は悟った。 こんな場所で俺達生きていけるの?
2017/7/30武器の手に入れ方を改良しました。
2017/8/14武器の手に入れ方なんて必要無いだろと思い、一部を改良しました。