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リスタートしました 主人公じゃない俺が主人公と旅をする。  作者: イエダさん
一章 強さを求めて・・・
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6話 ? の開放

「痛かったー、何があったんだ?」


そこらへんの人とは比べ物にならない力を持っている勇者達が一斉に逃げ出すような強い敵が居たのだろうか?


「逃げろー!」


「まだ死にたくないー!」


「アイツと同じ土俵の上に立てる気がしねー」


「ちょっと早く行って」


どんな奴が居るのだろうかと奥を見てみると、そこには地獄の番犬と言われている伝説の生き物ケルベロスが走って来ていた。


「ふざけんな!」


俺は逃げるを選択した。


「おい!辛木もついてこい!」


「分かった!」


勇者達が逃げ出す理由がよく分かった。そりゃあ俺だって伝説の生き物と出会ったら(友好的じゃない)逃げ出すのは普通だよね。


それにしても皆パニックだな、これは気を付けないと何を言い出すか分かったものじゃな「辛木を身代わりにしたら俺たち逃げられるんじゃない」「おお!そうだな!アイツ居なくても俺たちの強さは変わらないから」「皆ー辛木に向かって魔法を放てば俺たち生きて帰れるかもしれないよ!」


おいおいおいおい!何でそんな考えにたどり着くんだよ!


「そうなの!そうすれば助かるの!」


「ウォーターボール!」


「ウィンド!」


「くっ!、、うっ、うわああああああああああ」


あっ、辛木がケルベロス連れて谷に落ちていった。・ってやべえ!早く助けに行かないと!

俺はそのまま辛木が落ちた谷に飛び込んだ。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「痛っーここは?」


実際滅茶苦茶痛かったが何とか我慢して俺は辛木を探し始めた。


「あっ、辛木」


「えっ!何でここに居るんだよ!」


こうゆう時はお前を助けに来た!みたいな事を言っておいた方がいいのか?


「足滑らせて落ちてきた。」


色々考えた結果、俺にはまだ名言は早いと思った。


「足滑らしたって、お前、、」


「ガアアアアアアアア!」


その瞬間谷底が揺れた。


おいいいいい!ここに来てまたケルベロスかよ! あんな奴!じゃれて来ただけで即死だわ!


「どうする!戦うか!」


戦うわけないだろ、いやちょっと待てよ。俺たちは谷に落とされたということは、最強の力に目覚めたということになる!


「よし!戦おう!」


「ガアアアアアアアアア!、ッガ?」


アイツが足を取られた、今がチャンスだ!


「鑑定!」


(ケルベロスの仮の体、本体より滅茶苦茶弱いが得られる経験値は同じ、本体は地獄の門で皆を待っている)


(仮の体なのでステータスは出ません)


これならいける!俺もケルベロスに攻撃を・・・・俺!何も持ってきてねー! そうだ!あの女神が言ってた魔力弾を使おうちょうど魔石もあるから!


――――回想――――

「なあ、俺って攻撃手段が無いんだが何かいい案って無い?」


「そうねー魔力弾を使って見るのはどう?」


「何、魔力弾って?」


「魔力弾は魔力を打ち出す物よ」


「なるほどわからん」


「まあ実物を見たほうがいいわよね」


女神は手からボールのような紫の物体を作り出した。


「コレが魔力弾よ」


「へえーーこれが俺にも作れるって言う魔法?」


「魔法よりも格下の基本中の基本よ、まあ貴方の魔力ではこれも作れませんがね」


何コイツウゼー!


―――――回想終了――――――


これも今となったらいい思い出だな、よし!、魔力弾!

俺は、魔石の魔力を全て魔力弾に変えてケルベロスに打ち出した。


「ウガ!?」


おっ、効いてる効いてる、だけどもう魔石って無いんだよな・・・よし!


「戦略的撤退ー!」


俺と辛木は逃げ出した。


「おい宏太!、何かいい案って無いか!」


「新しい魔石を見つける事が出来たら・・」


「ダメダメじゃねーか!」


「ヤベー俺たちの足じゃ後10秒が限界だぞ」


「どうする!」


俺は偉い人が言ってた言葉を思い出した。 先のことを心配しすぎない、と。


「向こうにあるもっと深そうな谷に落ちるぞー!」


「ええ!・・だけどこれ以外に選択肢は無いから落ちるしかねーじゃねーか」



俺たちはそのまま谷に落ちていった(おまけのケルベロスも付いて)


「あれ?よく考えたらこのまま落ちて死ぬんじゃないの?」


「あっ、判断間違えたかもしれない」


「何やってんだよ!ごめんなさいじゃすまねーぞ!」


「「うわああああ!」」


「ベチャ」


「えっ、何で生きてんの?」


「分からない、コレが助けてくれたとしか・・・・・・。」


俺たちが着地したのは、何かのうん・・・・ふんだった。


「はあああああ!?」


「まあまあ落ち着け辛木俺たちは、このうん・・・ふんで助かったんだぞ。ありがとうでも言っとけ」


「何で宏太はそんなに冷静なの!何!頭おかしくなったのか!?」


「ガアアアアアアアア!」


「あっアイツが居るの忘れてた。逃げるぞ!・・・ってコレ何?」


俺がふんの中から飛び出すと目の前に俺と同じぐらいの大きさの光る石がある事に気づいた。


「鑑定」

(魔石、純度:少し高め)


キタキタキター!神は俺たちを見捨てて無かったんだ!


「やったぞ辛木コイツを倒せるぞ!」


「マジで!どうするんだ?」


「俺が魔力弾を当てるからお前はコイツを引きつけていてくれ」


「分かった!」


「ガアアアアアアアア!」


「こっちだよ!」


辛木が石を投げてうまい具合に挑発してくれた。


「ナイスだ辛木! 魔力弾!」


「ウガアアアアアアア」


ケルベロスは倒れた。


「まだ微かに息がある、二人で倒して経験値を得るぞ!」


「良いのか?これはお前の手柄じゃないか」


「お前馬鹿か?俺達の手柄だろ」


「そうか、、ありがとな宏太」


「おいそんな事言ってる暇なんか無いぞ、早く殺さないと自然死と見なされて経験値が入らなくなるぞ」


「マジかよ!じゃあ合図は?」


「321で良いよな」


「OK321だな」


「「321」」


グチャと言う音と共にケルベロスは息を引き取った。その瞬間、頭の中にアナウンスが流れた。


(大量の経験値を得ました)(出来ない事を成功させた事により ? が開放されました)( ? の開放が始まります)


えっ、どうゆうこ・・あああああああああ!痛い痛い痛い痛い!脳が割れそうなんだけど! 死ぬ死ぬ!ヤバイヤバイ!声も出せれねー!


辛木を見てみると辛木ものたうちまわっている。


あっ、ヤベッ油断した。

俺の意識がだんだん遠くなった。


―――――――――――――――――――


「あれ、ここって」


俺がいたのは、いつも女神と話をしている部屋だった。


「なあ宏太、ここってどこだ?」


「うおっ!、辛木居たのかよ!気づかなかった。」


「気づくだろ普通!」


「まあ、ここはあの女神が居たところだよ」


「ああ!思い出した!」


「なら良かったよ」


「あの・・私も居るんですけど。」


「「うおっ!気づかなかった。」」


「気づいてください!、まあ本題に入りますね。 後あまり近づかないでください、はっきり言うと臭いです」


「「うっ、うるせーーー!、」」


「では本題に、貴方たちは、 ? の開放に成功したのです。」


「 ? の開放ってどゆこと」


「 ? は、普通ではとても理解できないほどのとてつもない経験や経験値を貰った時に5割の確率で開放されます。 解放されると、人間の壁を消して新しい壁を作ることが出来ます。・・まあそれでも魔王は倒れませんが」


「魔王ってどれだけ強いんだよ!」


「少なくとも私と同じぐらいの強さですね」


「お前を基準にするとよくわかんねー」


「む!それは心外ですね。貴方はチートスキルを30個連続で作れますか!」


「ごめんなさいよく分かりました女神様」


「分かればいいんです!」



「で、女神様、何故この部屋に呼んだのですか?」


そういえば辛木居たな。


「よくぞ聞いてくれました!貴方達をここに呼んだ理由は、これから貴方達を転送させるからです。」


「何で転送させる必要があるんですか?」


「先ほどの話で私は ? の開放の効果をなんと言いましたか。」


「えっと、人間の壁を消して新しい場所に作るって・・あ!」


「分かりましたか。効果は人間の壁を消すだけなのでそれから強くなって貰うのは、自分の努力が必要なんです。」


なんだよそれー努力が必要なのかよー


「で、どこに飛ばすんだ?」


「飛ばす場所は、世界の南にあり、本当に強い者しか生きられないと言われる デスヘイム です!」


あっ、名前だけで分かる、ヤバイ土地に飛ばされるわコレ

魔物はうん・・・ふんを出しません、では、主人公たちが着地した時のふんは、一体何者のなのでしょうか? 真相は神のぞ知る。

宏太「ふざけんな!」

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