20話 お金貸して
久しぶりの前書き、書く事が無い
「ここが冒険者ギルドか・・・・」
コイツは、いつもこの世界を見下ろしているはずなのにギルドの場所は知らない無能だったので、俺が出せる全ての力を使い、おばちゃんに話しかけ、この場所を聞いた。
「ふう、魔王を倒すのも一苦労だな」
「まだおばあちゃんに話しかけた記憶しか無いんだけど・・・」
「気のせいだろ、さっさと冒険者登録済ませとこうぜ」
俺は疑問の目をアステに向けられながらギルドの中に入っていった
「いらっしゃいませーご注文はお席に座ってからでお願いしますー」
定員はビールジョッキを手馴れたように6個持ち、店の奥に消えていった。
そして俺も・・・
「ちょっといいか?」
「ん?見ねえ顔だな!どこのどいつだ?」
「魔王を倒す勇者だよ」
「お前見たいなヤツ嫌いじゃねえぜ!ほら!冒険者登録を済ませてないのなら受付に行きな、あの美人な姉ちゃんがいるところだぜ!」
俺は片手を上げ、その場を去っていった
「はぁ!はぁ!し、死ぬかと思った!」
「少しでも格好良いと思った私がバカだったわ」
「それはどういう意味だ?」
「そのままの意味よ」
「あ、あの、今回はいかがされました?」
話しながら歩いているといつの間にか俺たちは受付の前に立っていた
「あのー、冒険者登録を・・・・」
受付員は元気よく「はい!」と言うと奥に進んで行った――――最悪の言葉を言いながら
「では、2000セイルを用意しておいてください!」
「・・・・・」
「・・・・・」
「なあ、アステ・・・」
「持ってると思う?」
「持ってるだろ、ほら、カミカミパワーとか・・・・」
「無い・・・だけど方法ならあるわよ」
「なんだ!」
こんな状況だ、どんな方法でも試さないと・・・
「ふっふっふ、聞いて驚きなさい、あそこにいる人にお金を借りるのよ!」
今、鏡は無いが、多分絶望をあらわにした顔をしているだろう
「お前、知らない人に二千円貸して!って言われて貸すか普通」
「・・・だけど!今回はちゃんとした根拠があるのよ!」
「なんだ?期待はしてないが」
コイツは俺の耳元に近づいて理由を話してきた
「あの人が持っている武器、あれは伝説の武器、草薙の剣のコピー品よ、つまり、あの人は・・・私がこの世界に送った勇者って事よ!」
「へえ、って事は借りがあるのか、それは確かに根拠があるな」
良かったな、俺からの好感度が一上がったぞ、なんか事が上手く進みすぎて嫌な予感がするが
「ちょっ、おい!」
アステはそいつに近づいていった
「ちょっと、そこの人、私のこと見覚えあるかしら?」
そいつはしばらく考えた結果―――
「知りませんが・・・」
「えっ!?」
「・・・ぷっ」
痛い痛い痛い!頬を引っ張るな!
「あのーさっきから何をしているんですか?」
「貴方って誰かに召喚とかされてこの世界に来てませんか?」
「そ!そうです!だけど何で!」
俺は軽く説明すると、お金貸してくれと頼んだ、久しぶりに召喚されたと信じてもらえたので、以外と多めの二万貰った




