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自称日本人の異世界放浪記  作者: sayi
第一章 出会い編
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第11話 名付け


 家にシド達を案内し、上がるときに2匹の手足をタオルで拭いてあげようとしたら2匹は生活魔法で綺麗にして上がって行った。


 ユリウスは生活魔法って便利だなって思いながら家に上がりシド達に料理を追加で作ってあげてる事1時間。


 居間ではレオはビールを飲みながら、シドはユリウスに貰った日本酒を熱燗にしてお猪口でちびちび飲みながら肴をつまみ食していた。


 酒の肴はホーンデビルラビットの内臓で心臓と肝臓が食すると鑑定で確認していたのでそれを醤油、生姜のすりおろし、塩、胡椒、ごま油で炒め、味付けした物を肴にしている。


「いや〜、最初は内臓と聞いて恐れたが…ビールが進むなぁ〜」

「そうじゃな。ワシはビールより日本酒と言う清酒が良いの〜。それにしてもユリウスの作る料理は絶品じゃ!内臓が物凄く美味く調理出来るのはユリウスだけじゃのう」

「日本酒も良いが俺はビール派だな!料理関しては同感だ!ユリウスの料理を食べると他の人間が作ったのは遠慮したい」

「そう思っているのはワシらだけじゃないようじゃよ」


 チラッとキッチンのを方をシドが見るとレオも釣られて見て「違いないなぁ」と言うのだった。

 そこには2匹の魔物が尻尾を振りながら調理をするユリウスを眺めていた。


 ユリウスは最初2匹の魔物に人間の食べ物は大丈夫なのかとシドに聴くと「犬、猫と違うので大丈夫じゃ」と言われ鍋の残りを食べさせた。


 2匹は一口食べるやいなや夢中になり鍋の具材を食べていった。内臓の料理も少しだけだが分けてもらい食べて満足していた。


「ないぞうおいしかったね!」

「ウン!デモ、ダンゴガオイシカッタ」

「あれもコリコリしてておいしかった」


 等と話しながら広間とキッチンの間でユリウスを見ながらおとなしく待っていた。


 この2匹の魔物はユリウスが鑑定している。


 種族:シルバー・レオガー

 性別:オス

 年齢:33歳

 職業:聖獣

 スキル:【神聖魔法】【風魔法】【爪術】【魔力感知】【気配察知】【魔力操作】【人語】【念話】【小型化】【生活魔法】

 称号:聖獣シドの曾孫

 加護:聖獣シドの加護

 詳細:聖獣シドの曾孫で魔獄の森の西に山暮らしをしている。非常に珍しいSランクの聖獣。興味本位でシドに付いてきた。


 種族:ブラック・ブラッティータイガー

 性別:メス

 年齢:29歳 

 職業:血女帝

 スキル:【血魔法】【火魔法】【爪術】【魔力感知】【気配察知】【魔力操作】【人語】【念話】【小型化】【生活魔法】

 称号:なし

 加護:聖獣シドの加護

 詳細:魔獄の森の西の山で暮らしている。Sランクの魔物。シルバー・レオガーの事を好いている為いつも一緒にいる。興味本位でシドに付いてきた。


 かなり強くユリウスは呆然としたが料理を夢中に食べる姿やユリウスに尻尾を振る等可愛らしいなと思い調理を励んでいる。


 2匹の分が足りなかったので2体目のホーンデビルラビットを解体して料理を作り追加の鍋が完成が完成し居間に持っていく。


 その後を2匹がチョコチョコとついていく。

 ユリウスが自在鉤に鍋を吊るし深皿に2匹様に鍋の具材を取り分け2匹の前に置く。

 2匹は待ってましたと言わんばかりに夢中に食べ始める。


 それを確認してユリウスも囲炉裏のそばに腰掛けビールをそそぎ飲み、タバコと灰皿を取り出しタバコに火をつけ吸い出し一息つく。


「手間を掛けさせてすまんのう」

「良かよ。好きでやってるんやから気にせんでよか!」

「ありがとう。でのう…ワシらもここで暮らしてもよいじゃろうか?」

「ハァ?ここにか?山で暮らしてるんじゃないのか?」

「山暮らしも良かったがこの料理を知ってしまった以上離れられんのじゃ。それにワシは雷魔法を使えるのでな!レオに修行をつけてやろうと思ってのう」


 ハァ〜とため息をつくユリウス。だがこの世界の知識を知る為には絶好のチャンスだ。この機会を見逃すわけにはいかないし、シドの知識で自分も強くなれるのではないかと考える。


「それと、ワシの一族も呼びたいのじゃ!一族の中には人の姿になれる者も居るしのう。家も作るしお主の拠点拠点作りに力になれると思うんじゃがどうじゃ?」

「う〜ん…どうしたもんか…」

『愚主。いい案だと思います。この際何でも使いましょう』

(う〜ん…でもなぁ〜)

『開拓を任せれば愚主は農業に専念できますが諦めますか…そうですよね~愚主は一人が好きだから仕方ないですね』

(も〜う!分かった!分かりました!この話受ければ良かっちゃろ!)


 半ば諦めムードで受け入れることにするユリウス。実際人手は多いほうが開拓もスムーズに済むし何より農業に専念できるのが大きい。


「分かった。この話受けるったい…」

「そうか!受けてくれるんじゃな!良し!念話してみるわい」


 そう言うと黙り込むシド。

 するとレオがユリウスに話しかける。


「良かったのか?」

「仕方なかやん…人手は多いほうがいいし何より農業に専念できる!」

「俺の修行もあるだがな…忘れてないか?」

「わ、忘れとるわけなかやん!ち、ちゃんと覚えとるよ」

「忘れていたな…ハァ〜」


 しっかり忘れていたユリウス。そんなユリウスに呆れるしかないレオであった。


 2匹のおかわりをよそってあげレオと話しながらシドを待つこと数分でシドが念話を終わらせた。


「ふぅ~。やっと終わったわい」

「お疲れ様。で?どうだったんだ?」

「来るそうじゃ!料理に関しては信じて貰えんかったがのう」


 苦労した表情をするシド。

 よほど信じてもらえなかったのだろう。シドも最初はそうだったので何とも言えないが…


「でじゃ!ここに来るのに2日ほどかかるんじゃ」

「転移石は無いと?」

「あるにはあるんじゃが…数が多いんでのう」

「数はどれぐらいなんだ?」

「山に残る者も居るようじゃが、ここに来るのは30ぐらいかの〜」

「結構な数やね〜」

「これでも少ないほうじゃ。全体で100は居るからの~」

「結構な数居るんやね!」

「そうだな!こんなのがうじゃうじゃいるのか…」

「ほとんどがこの森に生息するブラック・ブラッティータイガーじゃな。この子はワシの血を引く特別な子であって他Aランクぐらいじゃ!」


 と言うとシドは立ち上がりブラック・ブラッティータイガーにより撫でる。


「そうじゃ、ユリウス!この子らには名前がなくてのう。この子らに名前をつけてやってくんれんか?」

「俺が?良かけど…う〜ん…よし!シルバー・レオガーにはキッド。ブラック・ブラッティータイガーにはノワールで」

「キッドにノワールか…其方らはよいか?」

「ぼく、キッド!うれしい!ありがとうユリウスにいちゃん」

「ウン!ノワール!アリガトウ、ニィニ」


 と言うとキッドとノワールはユリウスの側により尻尾を振りながら頬ずりをしようとする。

 ユリウスは苦笑いを浮かべながらキッドとノワールの頭を撫でてあげる。


 それが嬉しかったのかさらに興奮しながらもっと撫でてと言わんばかりに尻尾を振る。

 ユリウスは困ったものだと思いながら2匹の頭を撫でる。


 それをレオとシドは微笑ましく見ていた。


『愚主。デレデレですね』

(デレてないわ!)

『顔がニヤけてますよ。キモ!』

(やかましいわ!ニヤけとらん!後、キモって言わんと!そういう顔なんやけん)


 そんなやり取りをしながら夜も更けできたので後片付けをしユリウスが風呂を沸かしレオとシドに入ってもらいユリウスは広間に布団を準備する。


 キッドとノワールはユリウスから離れず、一緒の風呂に入ることになったのだが最初2匹は嫌がっていたが、気持ちい事がわかるとのぼせるまで入っていた。


 2匹を介抱しながら風呂を出て、広間に着くとレオとシドが布団の上に座り話し込んでいた。

 2人は、ユリウスに気づくと話しかける。


「ユリウス。風呂っていいな!貴族しか入れない贅沢なものを味わえた!今日だけで色々とあり過ぎて驚きが潰えない日だった」

「ワシも久方ぶり風呂に入ったわい!料理に日本酒、実に良いものじゃったわい!今日だけで価値観が変わった1日じゃ!ときにユリウス。日本酒は日ノ本の酒じゃたな?」

「あぁ間違えなかよ」

「そうか…クハハハ!【ソウジ】が聞いたら泣くじゃろうな〜」

「ソウジって沖田総司の事ね?」

「そうじゃ。お主がどれぐらいの時から来たかしらんが少なくともソウジは昔の時代から召喚されておる。今は世界を放浪しているんじゃ」

「そっか…召喚ねぇ〜」


 そこでユリウスは過去にも召喚があったことを知りハルハンド新帝国が関係しているのではと

考えるが焦っても仕方ないので情報収集をするしかないと思うのだった。


 それからは就寝となりユリウスは2階にある自分の部屋に行こうとしたがそこでキッドとノワールがユリウスと寝ると言っていた。


 だが明日からなら良いと説明し遠慮してもらった。ユリウスはやることがあったからだ。


 2階に上がり自分の部屋に入るとベットや机、棚があるのだが奥に扉があり、それは船の作業室へとつながっている転送装置であった。


 ユリウスはそれを使い船の作業室へと移動し船内と船外を調べ本当に外部が破損していることを確認して作業室で作業に入る。


『愚主、何をされおつもりで?』

「ちょっとねぇ〜、やる事があってね」

 

 と言いユリウスは何かを作り始めるのであった。


 

 



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