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第7話

   

 そして今夜も私は、ハッと目が覚めたら、完全に停まっている電車の中だった。

「これで何回目だろう? もう十回は超えているよなあ」

 独り言を口にしながら、電車から降りる。

 いつも通りの薄暗いホームだ。周りを見ても人の姿は全く視界に入らず、寂しい夜の中に取り残されたような状況だが……。

「さて。今日はどっちへ行こうか?」

 すっかり慣れてしまった私は、まるでハイキング気分。

 そもそもこれは夢なのだから、しかも降雨を合図に終わることもわかっているのだから、何の心配もないのだった。


 無人駅が舞台なことも、最後に雨が降ることも、私の中では理由が分析できている。しかし殺人鬼の男および殺された女性の存在に関しては、まだ意味がわかっていない。

 おそらく何かを示しているのだろうし、それらについてもそろそろ解明してみたい。そんな気持ちで、いつもの林へ入っていくと……。


 凶器を掲げた男と、その足元に転がる女性。

 すっかり見慣れた場面に出くわした。

「おーい!」

 私の呼びかけに合わせたかのように、雷の音と光。殺人鬼は物凄い顔で私に向かってくる。

 迫りくる男を見ながら「そろそろ雨が降ってきて終わりだ」と思ったが、そこで予想外の出来事が起こった。

 殺人鬼のナイフが、グサリと私を刺したのだ。

   

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