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第2話 実に興味深い、あなた様がこっちの世界の住人でございますか!

何だ?この人物は。果たして生命体なのか否か。魂の世界の住人?とすると、幽霊、鬼、悪魔、天使、神、と言ったところだろうか。実に迷信じみた非科学的な存在ではあるのだが。


そもそも死後の世界と言う非科学的な状況の真っ只中にいるのだ。それぐらいならありえるかもしれん


「どなた様でしょうか」

私は言葉が通じるかもわからないその怪物とのコミュニケーションを試みた。



「予はعالَم ، العالَمと言うものだ。神だと思われているようだが、君たちの言うところの神とは違うかもな」


聞いたことにない言語…こっちの世界の言葉か。と言うことはこの人物は私の言語に合わせてくれている。ありがたい


「不躾ながら質問なのですが、あなたはなぜここに?」


「君を処理するためだ」

「処理…と言いますと?」

「呼び方はいろいろあるが、死後の世界、天国、異世界、監獄、データ。好きな呼び方を使うと良い。そこに飛ばす。それが予の仕事だ」


異世界。それは地球とは違う別の世界のことだ。私は飛ばされる。わかりやすく言うと生まれ変わるのだろうか…

生まれ変わる…か……科学的に考えると生物の大半は『微生物や細胞』といったものだ。つまり単純計算それに転生する確率が非常に高い。果たして来世でも自我があるのかどうか…


いや、待てよ、さっき「手遅れなどではない、今から始めるがいい」と言っていたな…つまり高度な知性を持った知的生命体に転生することが決まっているのだろうか。もしくは今の体のまま転移。そう思うと少し気が楽になった。


だが科学者として1つだけどうしても気になる所があった。それは…


「失礼ながらその姿はこっちの世界で合理的な姿なのでしょうか」

「予の姿か…別にこの姿がそっちの世界でいうところの生存に適している姿。と言うよりは『予の好きな姿』だろうか。つまり姿形はどうでもいいというわけだ。オスの人間はこっちの方が良かったか?」


怪物がそう言うと、姿が一瞬消え、そこに現れたのは可愛らしい少女だった。

「これがそっちの世界の少女の平均だ。こっちの方が話しやすいか?」


平均的な少女。それは科学的には1番親しみやすくて可愛い女の子になるとのこと。つまりそこに立っていたのは…


『美少女』であった。

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