ぼくのおたんじょうび
①~⑭までの紙芝居仕立てです・・・ただし絵はない(笑)。
➀
ぼくは、きょうで、よっつになったんだよ。
おとうさんがケーキをかってきて、みんなでぼくのことをおいわいしてくれたんだ。
プレゼントも、もらったし、うれしかったなあ。
➁
そうそう、おじいちゃんとおばあちゃんもきてくれたんだ。
よるは、いもうとのゆきちゃんといっしょに、おじいちゃんとおばあちゃんとねたよ。
おふとん、あったかい~。
➂
ねるときに、おじいちゃんがももたろうのおはなしをしてくれたんだ。
えーっと、いぬとさるときじがなかまになったところで・・・ねちゃった。
④
あさおきて、ごはんをたべていると、おかあさんが、きょうは、ほいくえん(ようちえん)で、11がつうまれのおともだちのおたんじょうかいがあるね、しょうくん、ちゃんとおいわいのあいさついえるかなって、ぼくにいんたびゅーしてきたよ。
おなまえといくつになりましたかって、
➄
ぼくは、
「さかいしょうごです。よんさいになりました」
って、げんきにこたえたら、おかあさんはにっこり、おとうさんやおじいちゃん、おばあちゃんはてをたたいてくれてほめてくれた。
えへん、ぼくはおにいちゃんだい。
おかあさんが、
「がんばってね」
って、だいじょうぶだよ。おかあさん。
⑥
ほいくえんにつくと、ちかせんせいが、ぼくたちひまわりぐみの11がつうまれのおともだち、ぼく、かずおくん、さきちゃんに、みんながはっぴーばすでーとぅゆーをうたってくれたんだ。
ぼくたちとってもうれしかったよ。
➆
いよいよ、おたんじょうかいがはじまった。
ぼくのしんぞうは、どきんどきんいっている。
はじめに、たなかせんせいが、てあそびのとんとんとんひげじいさんをしてくれて、ふしぎなてじなをみせてくれた。
⑧
11がつのきせつのうたをうたったあと、たなかせんせいが、
「11がつうまれのおともだち、すてーじにあがってください」
っていうと、ぼくは、ろぼっとみたいに、かちんかちんですてーじにいったんだ。
⑨
ねんちょうさんのともおねえちゃんからいんたびゅーがはじまった。
それからおにいちゃん、おねえちゃんは、じょうずに、おなまえ、おとし、おおきくなったらなんになりたいかをいえていた。
ぼくはじょうずにいえるかな?
➉
かずおくんのいんたびゅーがおわって、さあつぎは、ぼくのばんだ。
たなかせんせいが、
「おなまえは?」
ってきいてくる。
うん、いえるよ、いえるさ。
「・・・・・・」
あれっ、どうしたんだろ。
こえがでないや。
どきんどきんがとまらないぞ。
⑪
ちかせんせいが、
「しょうちゃんがんばれー!」
おおきなこえでおうえんしてくれる。
ひまわりのみんなも。
「がんばれ!」
って。
とっても、とってもうれしかった。
いわなきゃ・・・あれっ?なみだが・・・。
⑫
「うわーん」
ぼくはないちゃった。
⑬
いえなくて、くやしくて、でも、うれしくて、へんなきもちだった。
そのあとは、おたんじょうかいがおわるまで、なきっぱなしだった。
なきやもうと、ずっとおもっているのに、なみだがとまらないんだ。
⑭
おやつのじかん。
ちかせんせいとおともだちが、もういっかい、ぼくたちにはっぴーばすでーとぅゆーをうたってくれた。
それからせんせいが、ぼくにひざだっこをしてくれて、いんたびゅーをしてくれたんだ。
ちょっぴりはずかしかったけど、とてもとってもうれしかった。
えへへ、こんどは、ちゃんといえたよ。
ぼくのたんじょうび。
幼い頃って、こういう事ありましたよね。