Story 2 鳴って欲しくなかった電話
胡桃「あーやっぱこのドレスにして良かった すっごく可愛い!!
後少しダイエットもっと頑張ろう!!」
優斗「うん やっぱりそのドレスすごく似合ってるよ
十分可愛いんだから
ダイエットなんかしなくても大丈夫だよ」
胡桃「もー(恥) ありがとう」
幸せな気持ちいっぱいで打ち合わせを
進めていく二人
結婚式にすごく夢をもち それが2ヵ月後に
叶うと思うと毎日がどんなに忙しくても
きらきらしていた
優斗「すっかり遅くなっちゃったね
どこかでご飯食べていく?」
胡桃「うん 帰ってまた準備したいし
どこかでさくっと食べて早く帰ろう!!」
優斗「(笑)了解」
ご飯を済ませ 家に帰ってきた二人
早速結婚式で飾るウェルカムボードの作成を
始める
夢中で作業をしていた胡桃はすっかり世が更け
横で優斗が寝ていることに気付いた
胡桃「もう11時か」
とりあえずお風呂に入ろうと
用意していると 携帯が鳴った
知らない番号からだ
胡桃「誰だろう…」
とろうか悩んでいると切れてしまった
でもすぐにまた着信が
神様 私のただただ平凡で
でもそれが 幸せな毎日だと
ちゃんと分かっていたよ
分かっていた…
でも 失ってから気付く大きさが想像以上で
当たり前の日常の大切がどれだけ
幸せで尊いものなのか 本当には
分かっていなかったのかもしれない
この電話をとった瞬間から
私の日常は失くなり 全て過去になってしまった
胡桃「…もしもし」
電話の主「あっもしもし
胡桃さんですか?
こちら神東病院です」
私の家族が死んだ…