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いつもの場所で、、、。

作者: 七瀬




僕がほぼ毎日行く、オシャレな喫茶店があるんだ。

そこのマスターとも、長い付き合いでね、、、。


僕がいつも頼むモノを覚えてくれているから、、、!


店に入ると、、、僕はマスターに、こう言うんだよ!



『マスター、いつものちょうだい。』

『はい! いつものね!』



・・・それだけ。


僕が、座る席も決まっている。

見せに入って、直ぐ右の奥にある席の窓側に一人座る。



ココのお店は、、、?

土日祝日でも、常連客ばかりだから、僕以外にも常連の人は、、、?

いつも座る場所が決まっているんだよ。


あまり、店が混雑する事はないんだ、、、!

とても、僕にとっても居心地のいい場所だよ。



僕は、必ずカバンから一冊の本を出して読み始めるんだ。

僕が本を読んでいる時に、マスターが【いつもの】を持って来てくれる。


僕のいつものは、、、?

アイスコーヒーが運ばれてくる。

冬になると、ホットコーヒーになるんだよ!



それが! 僕の【いつもの】なんだ。


僕が行く時間は決まって、、、?

お昼を少し回って2時前ぐらいかな。


お昼時じゃないから、お客さんもまばらで、、、。


窓から見える人たちは、、、?

忙しく、何処かに向かって歩いていく。


僕は、こんな風に思うんだよ。


『そんなに急いで、何があるのかな、、、?』

『・・・もっと、ゆっくりすればいいのに、、、。』



まあ~そんな事も出来ないんだろうけどね、、、!

仕事で、忙しいんだろうなって! 終わる話なのかもしれない。



そんな事を思いながら、僕はまた本を読みだすんだよ。


普段は、本なんか読まないのに、、、。

ココに来るとね!

必ず、本を読むんだ、、、!


家で読んでも、内容が頭にまったく入ってこない、、、。


不思議と、、、?

ココで本を読むと、すんなりと内容が頭に入って来るんだよ。


静かな場所より、人のいる場所の方がイイのかもしれないね!

いろんな雑音や人の話し声が聞こえると、なんだか心が落ち着くんだ、、、!



誰もいない静か場所だとちっとも落ち着かない。

他愛もない会話の中に、ヒントが隠されている事の方が多い。




言い忘れていたけど、、、?

僕は、売れない小説家なんだ。


僕が読んでいる本は、、、、?

僕が小説を書こうと思ったキッカケの本なんだよ。


僕に、新しい出会いをくれた一冊の本。

僕に希望と夢を与えてくれたこの本が、、、。


また、僕の中に新しいアイデアを見つけて、それを形あるモノにかえてくれる。


そして、、、。

僕は、またこの本から次に繋げる小説を書き始めるアイデアをもらったんだ!


『マスター! 明日からは、また小説を書き始めるよ!』

『えぇ!? タイトルは、、、? 何にするんだい?』

『誰でも望めばいつでもそこにチャンスを掴める!』

『・・・・・・うーん? タイトル、長くない?』

『誰でもチャンス掴む。』

『・・・・・・それじゃ~短いねぇ!』

『・・・まあ~考えるよ。』

『そうした方がイイ!』

『あぁ!』





僕は明日も、、、いつものこの場所で、、、。




最後までお読みいただきありがとうございます。

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