〜第二章〜朝食の裏切りとかすかな希望
人生がつまらないと思っている1年生の男子高校生。名前は新道竜介。
部活も入らず毎日を妄想ですごしている。いわば、ダメ人間だ。
そんなある日の朝、母が怪我をしていた。母は様子がおかしかった。
なぜなら母はもう、ヒトではなかったからだ。
「次怪我したらあなたを食べるね♡」
「えっ?」
なんだろう、この気持ちは。とても裏切られた感じがする。母に対する怒りがなぜか込み上げる。
このままじゃ、僕は…
母に対する気持ちが込み上げると同時恐怖も生まれた。僕はその場を逃げ出した。自分の部屋へ戻り、考え直した。普通に考えればヒトがヒトを食って直るなんてのはおかしい。いろいろ考えた末、ひとつの答えが出た。
「わかった!ジョークだ!手の込んだジョークだ!」
この答えは現実逃避でしかなかった。この答えが正しいと信じて、僕はまた部屋を出て台所へ向かった。
台所へ向かうと父がいすに座っていた。後ろ姿しか見えなかったがどうやら大丈夫のようだ。
(よかった。やっぱりジョークなんだ)
そんな考えを持ったが一瞬で消えた。なぜなら、父の足元には大量の血がついているからである。
「うわっ!」
思わず声を上げてしまった。すると父が、
「どうかしたか?」顔をこちらに向けてとても低い声で僕に話しかけてきた。
僕はまた驚いた。父の顔色がとても悪く、唇は青紫になり、顔中の血管が浮きでて、目も充血していた。そして、目がなぜか上を向いている。まるで痩せこけた老人のような顔だ。母は指以外は今のところ特に異変はない。母はいつものように朝食を用意し、僕に渡した。
「早く食べなさい。じゃないと遅れるわよ。」
こんな状況で学校に行きたくないところだが、家にも居たくない。
「う、うん。わかったよ…」声が思わず震えてしまった。いすに座っているが、全身が震える。そして、なぜか今日に限って肉料理だ。いつもなら野菜中心なのに…今日ほど肉を食べたくないと思ったら日はない。
「お母さん、や、野菜はないの?」
野菜が食べたい。人生でこんなのを思ったのは始めてだ。
「何言ってんのよ。あんたが肉がいいって言うから肉にしたんじゃない!?」
確かにそうだ。僕はいつも口癖のように肉がいいと言っていた。が、今は違う。だが仕方がない。食べるしかない。
「そ、そうだったね。あ、ありがとうお母さん。」
本心ではない。本心な訳がない。本心はふざけんなクソババアレベルだ。
そういえばこのイジョウは僕の家だけなのだろうか?もしくは全国的…
とにかく確認して見ないことには始まらない。テレビをつけよう。テレビをつけると光と同時に音が出てきた。そして…
この選択は僕の希望でもあった。しかし、それは絶望へと突き落とす大きな引き金となった。
二回目の投稿になります!いやぁ、難しいですねwもし読んで頂いたら感想ください!!どんな感じでやればいいのかまだ探しながらです。
暗中模索てきな?w
今後ともよろしくお願いします!