風景を自分を確かめる術は
窓から見えるその風景が真実なのか嘘なのか。
俺に確かめる術など無い。
確かめる気も無いのは事実だ。
少なくとも俺のこの瞳には景色が映っているから。
でもそれを絵に描こうとすると手が誰かに掴まれた様に動かなくなる。
誰が掴んでいるのか。
知る術も無い。
俺は何も出来ない。
-いやしないのかと思うとまた自分は無力に感じる。
空は青く、雲は白い。空気は澄んでいるのだろう。
俺にはわからないけど。
ありきたりな小説の出だしみたいな事しか云えないのは、勿論何も知らないからだ。
ああ、辛いな
綺麗な部分しか見えないなんて。