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四季  作者: Lamman
一年目

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5/10

閑話-台風


「──トルであり、この台風は今季最大のものと言えるでしょう。ここから先、台風13号は小笠原気団に沿って西回りで北上すると思われます。本州───」


台風が来る。

特にこの季節は多い。

だが、台風がくることでの残念なことは他にある。


「ほら、そろそろ9時になるわよ。寝る準備しなさい」

「でも明日休みかもよ?」

「あったらどうすんの」

「ないでしょ」

「大丈夫よぉ心配しなくても。こういう時は大抵あるし」

「ちぇっ」


先生も言っていた。

「“この地域には台風も黙って素通りさせる悪魔かなんかがおる”、、、ってね」

「全くもってその通りだな!」

そう言って父は豪快に笑い飛ばす。

「ほんと、やんなっちゃうよ」

「そーだな」

父の笑いは止まらない。


そう。ここは瀬戸内。何故か台風の被害が滅多にない。そのせいでデカめの台風でもないと“あーそろそろ暴風域に入ったなー”程度の感覚で当然のように学校がある。

くっそーむかつく。


雨雨降れ降れドンと降れ〜、、

くそーてるてる坊主逆さにして吊るしてやろうか。

そう愚痴をこぼしながら夜の空を()めつける。

くそー、俺の良い人なんか連れて来てくれっこないってのに、、、くそぅ

 

九月も終わり。秋風が吹き始める。

瀬戸内の男子たちへのバッドニュース。

“今日も瀬戸内は平和です”─────────

何を隠そう私も瀬戸内の男子であります。

恨めしや恨めしや、平和な瀬戸内や、、、

全く、普段目もくれないようなニュースに野郎どもが一所懸命に耳を傾けるのはこの時期ぐらいのもんです。

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