第二話-夜
「ほら、いこ?」
「うん」
夜。
空に雲はまばらに、、、
月が出ている。
蝉は鳴いていない。
「きれい、、、」
浴衣姿の2人を前に、火照る虫はものも言わず飛び交う。
静かだ。
「綺麗だね」
しばらくして、頷く。
そこには沈黙が落ちている。
だがそれがどこか心地良い。
「やっぱり、、、来てよかった」
「でしょ!?でしょ!?」
興奮気味に答える。
「ありがとう、香織」
「いいってことよ!」
「もう少し、、、もう少しだけ」
「、、、うん」
手が握られる。
私も握り返す。
どれくらいそうしていただろう。
「ここで大丈夫」
「いーや、家まで送るね」
「え〜いーじゃん」
「だーめ」
僕は彼女を送った帰り道、
花を見た。
綺麗だった。
南よりの空高くに浮かぶ、満月から少し、巻き戻ったような月。
その月光を浴びて、光っていた。
写真を撮った。
あとで同じ花を探して、彼女にあげられるよう。
夏祭りも終わってしまった。
同じような姿の人々は意外にもちらほらいる。
そろそろ家に帰ろう。
八月も初め、夏も佳境。
氷菓がうまい。──────
こんばんは。
読んでるのは日中かもしれませんね笑。
今年の夏は2話出そうと思っています。
あ、次も新しいキャラクターたちの物語ですよ。さすがに二種類だけというのは味気ないし。うん。
そろそろ時間ですね。ではまた!




