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女子会!

日常系って人気無いですよね、でもハートウォーミーな話が好きなんです

仕事中、ふとした時に思いつくシチュエーションにストーリーとキャラクターを

肉付けして背景を描写する、この手法しか今のとこ持ち合わせていないのですが

なるべく山あり谷あり、読み味のある物語になるよう努力してます

温かい目で読んでいただければ幸いです。

 <苦労したよ、全く…でも、それにかこつけてミニ

  ツーリング行って来たよ!ケーキ美味しかった>

 由貴から届いたLINEにはケーキを持ちながら晴子と

 2人で満面の笑みを浮かべる由貴の画像が添付され

 ていた

 文面には浜崎が知りたかった情報が書かれている

 <ここまで手を貸したんだから頑張りなさいよ!>

 と締めくくられた文面の後に、親指を立てたスタ

 ンプが送られてくる

 〘ありがとうございます!頑張ります〙

 堅っ苦しい文面の後に、浜崎もガラにもなく敬礼

 のスタンプを返す

 由貴に感謝しつつもすぐさまネットで検索し、行

 動へと移す、幸い時間は夕方の4時、まだ活動可能

 な時間だ!

 車に乗り込むと、まっしぐらに目的の店へと走ら

 せる、もはや迷いは無い!あとは事を為すだけだ

 った…

 店に着くなり店員をつかまえると

 〘実はご相談がありまして…〙

 と内容を切り出す、内容としては決定事項なのだ

 が、諸々含めて、何をどうしたら良いのか、が、

 イマイチピンと来ていないのだった

 

 結局2時間近くも店で話し込んでいた、目当ての

 物に妥協する気は一切ない為、少々お待ち下さい

 と言われてから随分待たされたのだ…

 "お客様は随分とこだわりが強いんですね?"

 と聞かれたので

 〘これだけはゆずれない!完全にこの条件の物じ

  ゃないと買いません!〙

 と、断固として条件を堅持した!

 少々無理を言っている雰囲気はあるが、こちらに

 は、どうしてもこの条件である必要があるのだ

 

 一方、皆でのミニツーリングも終盤、目的のケー

 キ屋を出た後は、久しぶりに!と言う事でボーリ

 ング場へとなだれ込み、由貴の162という女子ら

 しからぬスコアに、100前後の3人娘が驚愕してい

 る頃だった

 『由貴さんスゴすぎです!』

 ミキがそう言うのも無理はない、由貴の3ゲーム

 の結果は142、155、162と尻上がりに調子が上が

 り、晴子、エミ、ミキの3人ではとても太刀打ちが

 出来ないレベル差だった

 投球も力強く、フォームも堂に入った物だった為

 「昔からやってるの??」

 とエミが尋ねると

 <オッサン連中によく連れられて来てね!!>

 と、相変わらずの自虐ネタを披露する…

 3人はドッとウケたが、当の由貴が少し寂しそう

 な表情をしてたのを晴子は見逃さなかった…

 

 ワイワイと会談を降りると少し先に自分たちの

 バイクが並んで停まっているのが見える…

 一際大きい由貴のハーレー、そして…

 皆のバイクより二回り小さい晴子のAPE…

 劣等感?、、、、いや!決してそうではない…

 でも………

 違うんだよAPEちゃん…

 そうじゃないの!だけどね、、、、

 晴子の決意は固い、CB223Sを買う!これはもう

 晴子の中では決定していた

 これは何だろう?APEに対する罪悪感?

 「どうしたのハルちゃん?大丈夫??」

 〈うぅん、、何でもない!〉

 <さては悔しかった?(笑)>

 『だいぶ修行しないと由貴さんには勝てそうにな

  いですよね~(汗)』

 <年の功だからね!>

 一同が大いに笑いこけて晴子も気持ちが明るく

 なる

 いいなぁこの時間…

 駐輪場でバイクにまたがり世間話するひと時…

 他愛ない内容、少しの出来事に一喜一憂して、

 皆で同じ時間を共有する

 この仲間たちとずっと居られますように…

 須賀と知り合ってから、自身の日常が驚くほど

 変化した…

 免許を取った、メイクに目覚めた、由貴との出

 会い、お弁当生活、浜崎との親交…

 以前の自分では考えられない程のアクティブさ

 だ!

 バイクに乗ってちょっと隣町までツーリングだ

 なんて数か月前の自分では想像もつかない!

 

 <ねぇ、今日の晩ゴハンどうしよっか?>

 感傷に浸っていると、不意に由貴からの言葉で

 現実へと引き返された

 「う~ん、特にこれといってアタシからは要望

  はないかな~」

 『何処か行きたいお店ある人います?』

 <せっかくだからってのはあるけどねぇ…>

 〈ねぇ、、明日予定ある人いる?〉

 『なし!』

 <なし!(笑)>

 「伸ちゃんと10時に待ち合わせ…」

 おずおずと言うエミに

 〈そっか~、残念…〉

 と、晴子が悔しがる

 「どうしたの?」

 とエミが尋ねると

 〈たまにはお泊りでみんなで飲んでみたかった

  な~って〉

 <『「っ!!!!」』>

 皆が顔を見合わせる、すると…

 『良いですねそれ!やりたいやりたい!!』

 「全然アリだよ!!」

 <何より飲み!>

 〈エミちゃんは良いの?明日デートでしょ?〉

 「10時からだもん、全然大丈夫!」

 <決まりっ!で、場所何処にする??>

 意外にも皆ノリノリのようだ、前からやって

 みたかったお泊り会、ひょんな事から急遽開催

 する事になった!

 由貴の ”部屋散らかってる人~” の質問に由

 貴自身が元気よく挙手する、一同おおウケしな

 がら、結局皆が一番興味あるエミの部屋で開催

 する事となった

 食事は皆で作ろう!という話になり、何を作る

 のか、という話題で、鍋、すき焼き、焼肉、ギ

 ョーザ作り、など様々な案が出される

 結局、埒が明かない、と言う事で皆で買い出し

 に出かける事となった

 急に決まったお泊り会、予定もなければメニュ

 ーも決まっていない、いかにもこのメンツらし

 い行き当たりバッタリさ…

 普段は慎重に準備して物事に取りかかる晴子だ

 が、不思議とこのメンツだったらへっちゃらな

 のだった…

 週末のスーパーにバイクを4台並べて女子がワ

 イワイと買い物へと訪れる

 否が応でも目立つのだが、当人たちは一切気に

 せずアレやコレやと買い物に勤しむのであった

 

 「じゃあ家帰って準備してるから~」

 そう言って先に出発するエミ、手には買い物の

 ビニール袋を下げて、とても走りにくそうだ…

 各々もタンクバッグと、手に手にそれぞれが買

 い物袋を持っていた

 皆が一旦帰宅し、それぞれ必要なお泊りセット

 を持参してエミの家へと集合する

 『楽しみですねぇ~♪』

 ニコニコと笑うミキは ”それじゃ” と楽々セ

 ルスタートでエンジンをかけ立ち去ってゆく

 取り残された由貴と晴子は

 <行こうかハルちゃん、また後でね>

 と、それぞれが帰路に着く

 今日は長くなりそうだ…

 どうしても漏れてくる笑みをこらえきれず、つ

 い運転中にも関わらず笑ってしまう

 いけない!いけない!

 ”バイク女子はメイクサボってる場合じゃない

  のよ!”

 佳澄の声が聞こえてきそうだった

 油断は禁物!いつ何処で誰に見られているとも

 限らない!

 少し気を引き締めて運転に集中した

 家に帰ると、すぐさま必要な荷物をまとめる、

 着替え、タオル、パジャマ、歯ブラシ、メイク

 道具、充電器…etc

 忘れ物はないだろうか?

 〈よ~し、OK!〉

 時刻は18時すぎ、今から向かって18時30分ぐら

 いか、何ともちょうど良い時間に集合となった

 ものだ、皆で準備して夕食を作れば、良い頃合

 いの時間に夕食が取れる

 玄関に鍵をかけると、荷物を持ってAPEへと跨

 る、タンクバッグをしっかりと据えて

 キックすると、先ほどまで乗っていたAPEはす

 ぐに軽快な音を立ててエンジンが始動する

 〈うん!絶好調♪〉

 すっかり慣れた手つきでヘルメットを被ると、

 これまた慣れた様子でクラッチを繋いで発進す

 る、もはやすっかりベテランライダーのそれな

 のだが、晴子自身はそうは思ってはいなかった 

 自分などまだまだだ、ベテランなどと10年早

 い!

 謙虚さ、と言うよりは油断のなさ、とでも言お

 うか、晴子の石橋を叩いて渡る性格がここにも

 現れていた

 エミのアパートに到着すると、すでに由貴のハ

 ーレーが停まっていた

 APEのエンジン音が聞こえたのか、玄関からエ

 ミが顔を出すと

 「由貴さんの隣に停めておいて~」

 と声がかかる、エミの指示の通り由貴のハーレ

 ーの隣に停車していると、ちょうど良いタイミ

 ングでミキも現れた、同じ様にエミから並べて

 停めるよう指示され、TW、パパさん、APE、セ

 ローと見慣れたバイクたちは並んで駐輪場で鎮

 座する事となった

 階段を上ってエミの元まで駆け付けると

 〈あんなに台数並べちゃって大丈夫かな?〉

 と当然の心配をするのだが

 「大家さんには話しておいたから大丈夫だよ」

 と、実に手回しの良い回答がきてホッとした

 「さ、上がって上がって!」

 エミに促されるまま ”おじゃましま~す” と

 玄関を上がると、リビングのソファーで寛ぐ由

 貴が ”来たね!” と迎える

 部屋の隅に荷物を降ろすと

 〈ハイ!エミちゃん〉

 と言ってビールを手渡す、500mlの6本パックだ

 『アタシはコレです~』

 とミキも負けじと各種チューハイの缶をエミに

 手渡す

 <冷蔵庫エラい事になりそうだね!?>

 と由貴が言うも

 「あ、大丈夫じゃないかな…」

 と、エミは動じた様子もなく冷蔵庫へそれらを

 収め始める

 ヒョイっと覗くと、キレイに整頓された冷蔵庫

 の中は、まるで種類ごとに並べられた本棚のよ

 うに美しく、思わず見とれてしまう程だ!

 『わ!エミさんの冷蔵庫の中すっごいキレイ』

 〈ホントだね!見習わなくっちゃ〉

 <アタシには無理だわぁ~>

 いつの間にか背後にきていた由貴に驚きつつも

 一同の興味は尽きず、冷凍庫まで覗きだす始末

 『このマス目みたいにしてるのは何なんですか

  ?』

 「あ、それ一マスでお味噌汁1人分だよ」

 『あ~なるほど!ジップロック開けて一欠けポ

  キッ!って感じに使うんですね?』

 「そうそう、下ごしらえして冷ましたらジップ

  ロックに入れて割りばしとかで区切りをつけ

  て冷凍」

 <いや~川本さんがうらやましいわ!>

 『ホントですね!一回合宿に来たいかも』

 〈今日それっぽいよね…〉

 「お腹空いたし先に準備しちゃう??」

 <そうだね!先にやっちゃおか>

 『〈賛成~♪〉』

 満場一致で晩酌の準備に入る事となった

 結局、皆で囲むのなら鍋が良いのでは、と言う

 話になり、まだ肌寒い時期ではないのだが、今

 夜は鍋を囲むことにした

 カセットコンロを出してリビングに据え、土鍋

 に昆布を沈めて弱火でコトコトとかけておく

 エミとミキで白菜などの野菜を切り、晴子と由

 貴とでその他の食材を下ごしらえして大皿に盛

 る、白菜、ニラ、豆腐、ネギ、豚肉、肉団子、

 「さぁ、どっちが良い?」

 そう言ってエミはキムチ鍋の元とゴマ豆乳鍋の

 元を出す、多数決を取るとキムチ鍋の元が勝利

 した

 「ご飯は炊きあがってるから欲しい人言ってね

  ~」

 エミが皆に声をかけると、忙しく動き回る皆々

 も軽い返事を返す

 鍋だけじゃツマらない!とばかりに冷凍餃子を

 焼きはじめ、ササミフライ、ミニハンバーグと

 テーブルの上をたちまち賑やかにしてゆくエミ

 その手際の良さに

 〈優秀だわぁ~!〉

 と晴子は感心しきりだった、由貴とミキは分か

 り切った事だ、とでも言うように、せめてエミ

 の邪魔をしないように、人数分の呑水や取り皿

 をかいがいしく用意し、晴子は出汁が煮立つ前

 に昆布を上げたり、酒盛りの準備をしたりと、

 自然に手分けして事が進んだ

 ホンの20分ほどで全ての準備が済んでしまい

 気づけば鍋の準備も終わり、皆が皆鍋を囲ん

 で配置に着いていた

 エミが菜箸で野菜や豆腐をテキパキと鍋に放り

 込んでゆく、相変わらず几帳面な性格が出てい

 て、豆腐や白菜、ネギ、肉類も整然と鍋の中に

 収められている

 『わぁ!なんかすっごい豪華な感じになりまし

  たね』

 <美味しそうね!(笑)>

 〈写メ撮る??〉

 「撮ろう撮ろう!!」

 そう言うとエミがスマホを三脚にセットしタイ

 マーを仕掛ける 

 サッと反対側に回ると、皆の肩を掴んで顔を並

 べる

 カシャッ!!

 すぐさま画像を確認するとテーブルの料理たち

 を前に、満面の笑みを浮かべる四人がキレイに

 収まっていた 

 「いい写真じゃない?」

 そう言って ”作戦会議” に画像をアップする

 と、すぐさま須賀夫妻と伸一からのリアクショ

 ンが返って来る

 ❝良いわね~キムチ鍋?美味しそう❞

 〖オレ今日は頑張ってタラコパスタ作ったけど

  、なんだか物足りなくなってきた…〗

 【うちも佳澄ちゃんと晩酌中だよ】

 ❝今日は女子会?楽しんでね!❞

 <ゴメンね、今日はエミちゃん借りるから、明

  日返してあげる♡> 

 『二日酔いにならない程度にしておきますね』

 〈では盛り上がっていきます!〉

 〖どうぞ楽しんで!エミちゃんも明日朝ツラか

  ったら連絡して、時間ズラすから〗 

 楽しいやり取りを終えて、いよいよ鍋も煮あが

 ったようだ

 「じゃあ食べようか!」

 『やった~!美味しそう』

 各々が好きな缶を手に取ると ”せ~の” で蓋

 を開ける

 <それじゃ、言い出しっぺのハルちゃんが音頭

  取ってくれる?>

 缶を掲げた由貴がそう言うと、晴子はおずおず

 と自身の缶を前に出し

 〈ゴメンね、エミちゃん、、今日はいきなり押

  しかけちゃって、でもおかげでこんな楽しい

  催しが出来ました…〉

 ここで一呼吸置いて回りを見渡すと、ニコリと

 笑い

 〈急に始まった女子会だけど、出来たら今後も

  またドンドンやっていきたい!今日はその第

  一回目!それではカンパ~イ!〉

 晴子の音頭に合わせて皆がカンパイする

 楽しい宴は始まったばかりだ…。




































 
























 













 








 



 






















































 

 

今作は作者がTikTokで見かけた「詐欺メイク」にヒントを得て思いついたストーリーとなります

多分に作者の社会人生活と私生活が反映された内容となります、読者の方が「ん?」と思う社会描写が

ございましたら、それは作者の過ごした社会背景との相違と受け取って下さい

メイク技術、用語などはネットの情報を元にしておりますが、なにぶん作者は

「野郎」ですので、この部分、なるべく寛容にご容赦くださると幸いです。

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