表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/117

フラッとHARUKO…

日常系って人気無いですよね、でもハートウォーミーな話が好きなんです

仕事中、ふとした時に思いつくシチュエーションにストーリーとキャラクターを

肉付けして背景を描写する、この手法しか今のとこ持ち合わせていないのですが

なるべく山あり谷あり、読み味のある物語になるよう努力してます

温かい目で読んでいただければ幸いです。

 待ち遠しい時間が長く感じられ、日々の仕事に精

 を出す間も、それは2人の心に充実感と明日への

 活力をもたらしていた

 バイクを見に行く、ただそれだけの事だが、晴子

 にとっても、浜崎にとっても大きな意味を持つ

 そんな、ある種重要なセレモニーを待つかのよう

 な、そんな感覚だった

 「それじゃ~ね~ハルちゃん、ミキちゃん」

 『おつかれさまです~!また~』

 〈またね~2人とも!〉

 小さく手を振り2人を見送る晴子、だがまだ会社を

 立ち去りはしなかった

 浜崎を待っているのだ、日曜の時間や待ち合わせ

 場所を決めなくてはならない

 たいして待つ事もなく浜崎は現れた

 〈お疲れ~ハマちゃん!〉

 〘あ、おつかれハルちゃん、、、もしかして待っ

  ててくれたの?〙

 〈そうだよ~明日の事話したくって…〉

 〘家に着いたら電話しようと思ってたんだけどね〙

 〈同じ会社なんだから直接話せば良いんじゃない

  の!〉

 〘ハルちゃんに迷惑はかけらんないからね…〙

 〈迷惑??なんで?〉

 晴子には浜崎の発言の意図が分からなかった…

 〘ホラ、僕なんかと変な噂になったりしちゃ迷惑

  じゃない?〙 

 キョトンとした表情の晴子に浜崎は尚も続ける

 〘ハルちゃん知らないの?社内じゃハルちゃんっ

  て、何と言うか、さ…人気者なんだよ、ね、、

  男子社員の憧れ、と言うか、さ…〙

 歯切れの悪い浜崎に、尚も首を傾げる晴子…

 〘だからっ…〙

 〈で????〉

 更に二の句を続けようとした浜崎に晴子が機先を

 制した

 〈だったとして、ハマちゃんとアタシに何の関係

  があるの??〉

 強い口調で詰め寄る晴子に浜崎がたじろぐ

 〈だったとしたらハマちゃんは迷惑なの?ねぇイ

  ヤなの?〉

 真剣な目で見つめられ、目を逸らす事も出来ずに

 息をのむ浜崎…

 〈ねぇ答えて!イヤなんだったらアタシ、日曜も

  止めておくよ?〉

 〘そんな訳ないじゃないか!ちっともイヤなハズ

  がない!むしろすごく楽しみにしてた〙

 浜崎はブンブン首を振ると、慌てて否定した

 〈なら良かった♪これまでも迷惑だったらどうし

  ようかと思った〉

 晴子の機嫌は目に見えて良くなった、浜崎もここ

 でホッと一息ついて後を続けた

 〘ゴメンね、変な事言って…改めて日曜どうしよ

  うか?〙

 〈ん~お昼ご飯も一緒に食べたいし、せっかくの

  お出かけならバイク見るだけでサヨナラ~じゃ

  ちょっと物足りないよねぇ…〉

 〘なんだかデートプラン立ててるみたいだね…〙

 浜崎にとってはちょっとした冗談のつもりだった

 ろう、だが晴子にとってはチャンスと言えた!

 (このチャンスは最大限に活かさせてもらう!)

 晴子のイタズラ心に火が付いた

 〈アラ?アタシたちって何回か一緒に食事したり

  買い物したりしてるけど、アタシはちょっとし

  たデートのつもりだったけど?〉

 晴子はシレっとジャブを入れてみる…果たして浜

 崎はどのような反応だろうか?

 晴子が内心ほくそ笑んでいると、当の浜崎は至っ

 て真剣な表情で

 〘僕みたいな冴えない奴相手にそんな事言っても

  らえて嬉しいです!ではデートのつもりで真剣

  にプランを練りますので明日改めて連絡させて

  下さい!〙

 思いのほか真剣な返事をもらえて嬉しい反面、お

 ふざけ半分だった晴子は自身の態度を反省し、姿

 勢を正して返事した

 〈では明日!連絡をお待ちしております…〉

 〘それじゃ!明日連絡します〙

 〈おつかれさま!待ってるねハマちゃん♪〉

 〘おつかれさま!気合入れてプラン練ります!〙

 なんとも生真面目な浜崎らしいお堅いセリフ…

 でも、そこがまた実に浜崎らしくて好感度が上が

 るのだった

 

 明けて土曜日の朝、8時30分過ぎ、と休日らしい

 時間に目覚めた晴子は、モソモソとベッドから起

 き上がると、ゆっくりと洗面所へと向かった

 洗顔とスキンケアを施し、歯を磨いて朝食作りへ

 と、まるで出勤日のようなルーティーンをこなし

 つつも、お弁当を作る必要がない為、その分の労

 力を朝食作りに注力した

 みそ汁はシメジ、ゴボウ、豆腐、ネギと具沢山、

 玉子焼きはちゃんと出汁巻きに、ニンジンしりし

 りとひじきの煮物を添え、業務スーパーで買って

 きた魚の切り身をグリルで軽く焼いた物を添える

 みそ汁を煮ている横で自然解凍させた大根を擦り

 おろし、釜揚げのシラスを散らしたら、大根おろ

 しの小鉢も完成した!

 正直エミの影響で始めた料理の数々だが、すっか

 り板についてしまい、効率も味も飛躍的に向上し

 た

 エミに自身の上達ぶりを見せたくて、つい ”作戦

 会議” に画像をアップした

 すると、すぐさま反応が返ってくる

 『うわ!朝から手が込んでる』

 「美味しそう~!老若男女みな喜ぶメニューだね

  !!」

 〖これは!エミちゃんのも美味しそうだったけど

  、こっちはこっちでまた美味しそうだ〗

 【君たちはみんな料理上手だね!?】

 ❝ハルちゃんも今すぐお嫁に行けそうね(笑)❞

 みんな朝から暇なのか?と、思うほど反応が早か

 ったが、どうやら晴子が少し寝坊助だったようで 

 皆はすでに起きていたのだろう

 楽しくコメントを読みながら自身で作った朝食を

 ゆっくりと堪能する

 出汁巻きの断面にまだ白身が見えちゃうよな~、

 などと思いつつ、卵液の混ぜ具合、焼き上げの際

 の巻き方、入れ方、回数を工夫してなんとか真っ

 黄色の断面を実現したい!と最近試行錯誤してい

 るところなのだ…

 自身で納得できる出来にはまだまだ程遠かった…

 (ま、いっか!美味しくはある)

 と自分に言い聞かせ、またの機会には新たな手法

 を取り入れ、近いうちに一色に近い出汁巻きを!

 と目論んでいる

 朝食を終え、4日に1回程度施しているフェイスパ

 ックをペタリと貼り付けた時にスマホに着信が入

 る

 着信は浜崎からだ、時間は10時キッカリ!実に几

 帳面な浜崎らしい…

 少し緊張しながら応答する

 〈もしもし!?〉

 〘おはようハルちゃん!〙

 〈おはようハマちゃん!〉

 〘今大丈夫だった?〙

 〈今お肌のお手入れ中(笑)でも全然大丈夫だよ〉

 〘なら良かった!ちょっと聞きたい事があってね〙

 〈なぁに?〉

 〘明日はアクティブな感じとシックな感じ、どっ

  ちが良いかな?〙

 意外な浜崎の質問に少し戸惑う晴子だったが、浜

 崎とのデートならば本来の浜崎の表情が見てみた

 い!との思いから

 〈アクティブで!!〉

 と、思わず答えていた

 〘分かった!じゃあ一つお願いがあるんだけど…〙

 〈うん??〉

 〘明日は動きやすい服装でお願い!!〙

 〈分かった!なんだか知らないけど運動出来そう

  な服装で良いのね?〉

 〘うん!出来ればスカートとかじゃない方が良い

  、かな…〙

 (あちゃ~たまにはスカート履いて行こうと思っ

  てたけど…残念っ!?)

 たまには女の子らしい服装を見せたかったが、ま

 たの機会で良いだろう…

 〘じゃあ、時間は8時とか9時とかで良いかな?〙

 〈じゃあ間を取って8時30分で!何処に行けば良 

  いかな?〉

 〘もちろんお迎えに伺いますとも!何処をお望み

  ですか?〙

 晴子は自宅からほど近いコンビニを指定した

 〘それじゃまた明日!〙

 〈うん!それじゃ教習頑張って!〉

 〘あ、それとね!ヘルメット持って来てね!〙

 〈ヘルメット!?〉

 〘うん!使う事になるから…〙

 〈分かった、、、用意してくね…〉

 (ヘルメットとはこれ如何に!?まぁ良かろう…)

 〘またね!〙

 〈また~!!〉

 ………………

 ………………………

 (アクティブ!?浜崎が意外とアウトドア派なの

  はもう知っているが、何処に連れて行ってくれ

  るのだろうか?)

 なんだかワクワクしてきた、フェイスパックも上

 々の仕上がりと言える肌調子で入念に美容液とク

 リームで保湿した甲斐があると言えた…

 

 なんだか一日中ソワソワして落ち着かない…

 居てもたってもいられなくなり、晴子は出かける

 事にした、何処とも当てはないのだが、取りあえ

 ずは家でノンビリしていてもなんだか落ち着かな

 いのだ…

 当てどもなくAPEを走らせていると大き目の100

 円ショップが目についた

 なんとなく滑り込んだのだが、ここ最近はある程

 度欲しい物を買い揃えたばっかりで、特にこれと

 いって目ぼしい物は無い、つもりだった…

 結果として見ると、携帯用の薄手のまな板、小さ

 めの包丁、紙皿、ケトル、と、思ってたよりごっ

 そりと買い込んでしまった…

 タンクバッグをパンパンに膨らませながら買い物を

 詰め込み、ふと買い込んだ物を思いやる

 (あ、ツーリング用か、、、?)

 衝動的に "これ良い!" と、つい手に取った物を

 買ってしまった‥

 何を、と言う確たる目的があった訳ではなかった、

 だが、結果として見るとツーリング、もしくはキ

 ャンプグッズとしての物ばかりだ…

 しかし、ケトルを買ってしまったからには、どうに

 も川本の持っているような携帯コンロも欲しくなる

 (ちょうど良いから見に行くか!)

 以前にエミが安全靴を買ったというワークショップ

 たしか、そこと並んでアウトドアショップがあった

 ハズだ!

 晴子はAPEのエンジンをかけると、今決まったばか

 りの目的地へ向けて一心不乱に走り出した

 15分ほどで到着すると、その店内に圧倒された!

 これまで見た事も無い世界、豊富な品揃えのテント

 何処で使うのだ?と思うようなカート、うず高く積

 まれた薪束、アウトドアウェアの数々、トレッキン

 グシューズ類、ふと、見知ったメーカーではないレ

 インウェアを手に取り、何気なく値札を見ると…

 49,800円!? 何と!すごい値段だ…

 (コレって上下じゃないよね…(汗))

 基本的にこの店が扱っている商品がお高いのだろう

 か??とは言え一般的な価格の商品も散見される…

 気を取り直して目的の品物を探してみる

 ナイフ類、ランタン、バーナー、、、あった!!

 携帯コンロ、入れ物もコンパクトで、値段は、、?

 4,980円………ん?待った!!これって相場的にはど

 うなんだろうか?

 行き当たりばったりで来てしまったが、エイヤッ!

 と購入するにはいささか高額と言えた…

 (仕方がない、今回は見るだけ見て出直そうか…)

 苦渋の選択だが、買ってしまった後で後悔するより

 も、ちゃんと下調べをして納得のいく物を購入した

 い!

 結局、あれやこれやとアウトドアグッズを眺めてま

 わり、1時間ほど経ったあたりで店を後にした

 気づけば時刻は13時40分…

 〈もうすっかりお昼の時間過ぎちゃった…〉

 道理でお腹が減る訳だ、、、晴子は昼食をどうしよ

 うかと思案した

 (そうだ!)

 結局、晴子が向かった先はトヨタ○○の近くのあの

 喫茶店だった、すっかりお昼時を外れたこの時間な

 ら、店内も混雑はしてないだろう…

 

 何とはなしに行き慣れたあの店を目指すのだった…  
























今作は作者がTikTokで見かけた「詐欺メイク」にヒントを得て思いついたストーリーとなります

多分に作者の社会人生活と私生活が反映された内容となります、読者の方が「ん?」と思う社会描写が

ございましたら、それは作者の過ごした社会背景との相違と受け取って下さい

メイク技術、用語などはネットの情報を元にしておりますが、なにぶん作者は

「野郎」ですので、この部分、なるべく寛容にご容赦くださると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ